パルワールドはパクリどうこうより炎上商法だ

 どうも。能書きを書くのを趣味とするものです。
 今回は昨今議論沸騰のパルワールドについて、能書きを書き散らします。
 というのも、インターネット論客の皆々様を見て、こいつら議論の芯を全然外してるやつばっかりだな、と感じたので。能書きを趣味とする僕は、インターネットレスバトルもまあまあ趣味としているのですが、せっかく面白いお題なのに「パクリは良いか悪いか」みたいな幼児用プールの浅瀬でパチャパチャ水掛け合ってるのもったいない。ここは一つ、浅瀬で出てしまう結論のもう一つ先の議論をキッチリ提示してやろうというわけです。
 そういう趣旨なので、レスとか反論とか歓迎です。対戦よろしくお願いします。


+著作権侵害とパクリは違う

 まずもって、議論を浅瀬から脱出させるためにはっきりさせておきたいことがある。
 それは、著作権侵害であることと、パクリであることは違う、ということです。

 著作権侵害とは何か? それは読んで字のごとく、法を定めた「著作権」という権利を侵害していることです。著作権は、自分が作った著作物に対して認められる権利です。
 逆に言ったら、自分が作った著作物にしか権利はない。
 他人が作った著作物には権利はないんです。どんなにそれが自分の作品に似ていても、他人が作ったのだから他人の著作物です。他人の著作物に対して、著作権侵害を主張するためには、主張する側が「これを作った奴は、私の作った著作物をまるごとそのまま利用しており、この作品に私以外のクリエイティブは介在していません」と証明する必要がある。証明の手続きや条件は結構厳密なので、しばしば今回の件でもSNSで言われるように、著作権に関する勉強の一つもすればいいんですが。

 パクリは、これとは違います。
 作者の作った作品に、オリジナリティが無いことが、パクリです。
 わかります? パクリ作品は、明確に、その作者の作った作品です。そいつの著作物なんですよ。パクリ作品の著作権は、もちろん著作者であるパクリ作家にあります。著作権侵害とは似ているけど全然別の話です。
 もちろん、精査すれば「パクリ作品」と呼ばれた作品が、実はゴリゴリの著作権侵害でもあったと理解されるケースはあるでしょう。でも、著作権侵害はしてないけど、実際パクリ作品であるというケースも当然にある。

 パクリは、法律違反ではありません。でも皆、直感的に、悪だと呼んで非難しますよね。
 それはなぜ? ズルをしているからです
 何に対して? 作品のクオリティに対してです。 
 クリエイターとかアーティストとかいう人種は、作品作りにクオリティを与える腕前を競い、切磋琢磨し、時にはそれを認められて名声を得ます。ところがですね、パクリ作家には、クオリティを作るだけの腕前は無いんですよ。「前作のあなたの作品はオモシロかったから、それとは別の、まったく新しい新作を作ってください!」と言われたときに、それを実現することができない。クリエイターとしての価値が無いか、少なくとも低いんですね。だってその成果はズルだから。
 オリンピックでドーピングした選手を非難するのに近いか……いやもうちょっと根本的ですね。オリンピックの場合は記録に不正があることを非難されているが、パクリの場合は本人の能力がウソであることを非難されるわけですよ。例えるなら、オリンピックを引退した後で、国家代表コーチに就任した男の選手時代のドーピングが判明するとかね。

 でも、繰り返しますが、これは法律違反ではないんですよ。
 「クリエイターは高いクオリティの作品を作らねばならない」なんて法律は存在しない。
 パクリを罰する法律はありませんし、できません。

 パルワールドを作ったポケットペアは「我々は法律家の監修を受けており、法律違反はしておりません」と主張しています。それが本当なら(本当ではない可能性はある)、確かに著作権侵害ではないのだろう。でもそれとパクリあることは全然別の話です。
 パルワールドが、パクリではない、と主張している人は……さすがに居ませんね? そんなことを言おうとする逆張り野郎のことはここで無視していきますよ? 全員があれがパクリだってことまではわかるでしょ。
 でもそれは著作権侵害ではなくて、つまり法律違反ではない。罪である、罰を与えろという主張は不適切。
 でも、パルワ―ルドを作ってるやつにはセンスが無い、ゲームが面白くても実際には腕前がない、とは言ってもいいですよ。パクリだからね。


 はいここまでで、浅瀬の結論を一通り、網羅できます。

 ①パルワールドは(今の判断としては)著作権侵害をしておらず、完全悪扱で"非難"して罰することはできない。
 ②パルワールドはパクリであって、そのことを"批判"したり、買うのを止めたりすることはできる。


 この二つは両立しますので、パクリが定義的に悪か悪じゃないのでごちゃごちゃ言うのは辞めましょう。めちゃくちゃ浅瀬なんで、この話にいっちょ噛みしようなんてやつは、流石に理解してるでしょ。パクリというならドラクエはD&Dのパクリだなんてね、承知の上ですよみんな。それは理解している。それを理解したうえで前に進み、せめね腰ぐらいの深さの話をしましょう。


+パクリ批判は所詮お気持ちです

 前段で僕は、パルワールドはパクリだよ、と断言しました。
 これを言うと、どういう反論が来るかは大体前もって想像がついています。
 例えば「ポケモンのパクリであるメダロットやデジモンはどうなんだ」とかね。「ゲーム含む全ての創作はパクリパクられの業界なんだ」とかね。「面白ければそれが全てだ」とかね。
 つまり、いろんな言い方で、パクリであっても別にいいだろ という趣旨の反論が来るはずですね。

 これに対する再反論で何を言うかというと、一つしかないと僕は思う。
 パルワールドと、デジモンは明確に違います。
 なぜならばデジモンは別に不快にならなかったが、パルワールドを見たら我々は不快になった。

 原因はね、たぶん細部にあるんですよ。デジモンのデザインをした人がちゃんと差別化を意図していただとか……。人間は直感的な生物なので、システムが似てることは許しちゃうけど見た目が似ていることは許せないんだとか……。パルワールドはモン虐を軸にプロモートしているだとか……。そういう個別の条件を列挙することは、たぶんそれほど難しいことではない。
 すべての条件をひっくるめて、パルワールドにはリスペクトが無い、だとか言っちゃってもいい。
 でもそれらは、原因とか条件であって、本質ではないはず。
 パルワールドは客を不快にしている。それが本質であり批判の核です。


 不快なだけって、お前、個人のお気持ちかよ!!!!!!!

 その通りです。


 パクリ批判ってのは、そもそも個人のお気持ちでしか成り立たないんですよ。パクリ概念とは作品のクオリティに対する批判であって、クオリティを判断するのは常に人間ですからね。
 オレンジレンジのメロディーがいくら既存曲と似ていて、バンドのリーダーがインタビューでパクってます宣言をしていたとしても、ファンがそれを理解してなお曲を好むならそれまでだ。ネットでアンチがなんぼ騒ごうが、結局は、趣味とか属する社会階層の違いでしかない。
 だからね、パルワールドが嫌いな人が、パルワールドおもしれぇって言っている人のSNSとか動画のコメント欄に行って、パルワールドはパクリなんでプレイしないでください幻滅しました、とか言う。これは良くないですよね。
 お前の好きだといっている作品は所詮駄作だぜとか、言うべきではない。だって他人が好きだと言っている作品を貶す、それはそいつの審美眼を貶すってことです。作品ではなく、好きだと言っている人間の能力を直接に貶しています。もうそうなったら、戦争しか残らないですよ。酷い侮辱だもの。多くの日本人は、作品の評価について意見が異なると、戦争を回避するために「作品の好みはそれぞれだからな」とか曖昧に濁しますが、あれにはちゃんと意味がある。
 僕のような戦争狂(ウォーモンガ―)と野試合がしたいというなら、それは歓迎しますけれど。
 でも、好きでアクセスしてた動画投稿者と、なにも戦争するためにコメントした訳じゃあないでしょう?

 というわけで、この辺で腰ぐらいの深さの結論まできましたかね。

 ③パルワールドを楽しんでいる人と嫌いな人の差は、単なるお気持ちの差で、どっちも悪くない。

 だいたいの人が、個人の中で結論づけるのは、この辺までで十分かな。SNSの意見も多くはだいたいはここまでだと思う。どっちも悪くないから、争うのは辞めておこうね。無益な戦争はよそうね。それが分かっていれば、健全なゲームプレイに支障はない。人生の知恵は十分に得られたと思います。
 でも、僕ら戦争狂は、有益な戦争に興味しんしんですので、知的好奇心の赴くままに、危険な深みへとさらに進んでいきましょう。


+「お気持ち」をゲームが無視していいのか?

 パルワールドへのパクリ批判はお気持ちです。それはいいんです。
 でも、お気持ちって感情のことなんですよ。ゲーム含むエンタメって、感情を満足させるのが狙いですよね? それを「所詮アンチのお気持ちなんだから切り捨てていいですよ」で済ませていいのか?
 どっちかというと、批判は受け止めて、次の作品やアップデートに反映させていいくのが正道ですよね。
 もちろん、実際にゲーム作りをするのは、製作会社のポケットペアですけれど。我々という、まっとうにゲームの批評や批判をしたいと思っている側だって、そういう「お気持ち」が現実に存在することはしっかり把握して取り入れていかないといけないです。

 ここで、僕は「お気持ち」について、かねてよりの持論を開陳しておきたい。
 お気持ちであることは、個人的であることとは違います。

 先ほど、日本人が取りがちな態度として「作品の好みは人それぞれだからな」と言いがちだという話をしました。でも現実には全然人それぞれではない。100人中の99人が好きだという作品と、100人中の1人しか好きだと言わない作品があります。
 本当に人それぞれだというなら、好き嫌いの比率は50:50であるはずでしょう。
 そうはならないんですよ。
 人間の感性は人間という種の肉体に縛られている。個性なんてたかが知れていて、個人と個人の差異は微々たるものでしかない。僕は常々そう思っています。ある人間が好きなものは、たいてい他の人間も好きです。人間なんてだいたい皆同じだから。
 なので、ある人間がある「お気持ち」を主張していたら、他にも必ず同じ「お気持ち」を持つ人がたくさんいます。ほとんどのケースで「お気持ち」はぜんぜん個人の嗜好の問題にはならないんですよ。意見が聞こえた時点で、たいていマクロな問題です。
 ひろゆきが、それってあなたの感想ですよね? といった時、ひろゆきは自分のほうがより多くの感想を知っていることを理解していました(参考動画は実際に見たことあります?)。感想の質と数で上回っていたのであって、感想であるから間違いですよねとか言ったわけではない。

 なのでですね、パルワールドにも同じことが言えるんですよ。
 貴方がたが楽しんでいる、パルワールドというゲームは、ちゃんと、賛否両論のコンテンツです。
 いや、賛否両論っていうのは、柔らかく言いすぎですね。

 ④パルワールドというのは、嫌いな人の多いゲームです。

 文だけ見ると、当たり前のことを言っているようですが、いろいろな前提を積み重ねたうえでこれを言うことで、やっと胸ぐらいの深さまで来ていると思うんですよね~~。というのも、ゲームの価値を評価するための本質に近づいているのでね。皆が好きになるゲームと、必ず嫌いになる人が出るゲーム、どっちが上だと思います? 逆にクソゲーとの差はどれくらいあるかな? 貴方の中では、納得いく評価を下せていますか?

 あと、ここから派生する疑問を掘り始めると、やっと議論が面白い方向に向かうんですね。船が出向できる深さになっている。
 例えば、嫌いな人と嫌いじゃない人の違いは何なのか? を考察することは、結構やられているますが、やはり興味深いですね。
 例えば、絵師界隈の人たちが不快感をしばしば表明する、ということがよく指摘されていますね。ゲームシステムではなく、デザインのパクリであることが界隈を刺激するんでしょうね。逆に、ゲーム界隈、特にsteamで日ごろからよく遊んでいるプレイヤーたちは、一切の抵抗なくパルワールドを楽しんでいることが多いように思いますね。僕が思うに、今までにもっとヌルいパクりから慣らされているんで、よく言えば耐性がある、悪く言えばゆでガエルになっているんでしょうね。僕も昔、フォートナイトってPUBGのパクリじゃん、原神ってBoWのパクリじゃん、とプレイした時思いましたし、そのうえでまあ許しましたもん。

 で、似た流れで、許せるか許せないかの差異を何が生むのかを考察するのも、結構興味深いですよね。
 さっき言いましたけど、デジモンやメダロットは不快にならないんですが、パルワールドは不快になっているんですよ。「そんなん矛盾で個人のお気持ちじゃん!」とかいう批判は、意味がない。だって現実に多くの人がそうなんだから。なぜそういう人が沢山出てくるのか、パルワールドにあるのが何なのかを考えるのが面白い議論ってもんだと思う。
 仮説の一つとして、パルワールドが暴力のゲームである、ということが主張されています。ポケモンに銃を撃って奴隷として働かせるゲームですよ。ポケモンってのは、任天堂がファンたちとともに大切に育ててきたキャラクターで、子供向けコンテンツ。別に残酷ゲームを否定はせんでも、ポケモンでそれをやらんでも、とはどうしたってなりますね。そりゃ不快な人はいるでしょうよ。
 別の仮説として、パルワールドが儲けるためにそれをやって成功したからだ、というのもあります。パルワールドが、Arkのパクリであることを非難する人は、少数派ですよね。なんでそうなのかというと、僕が思うに、Arkをパクるのは面白いゲームのためだからです。ある意味でゲームに奉仕した結果だから、まあ許容しようという雰囲気が出てくる。でもポケモンのデザインをパクったのは、ゲームを面白くするためではないですよね。あれは、バズるためにやっている。それが腹たちますよね。最高の音楽を楽しみにしている俺らの前に、モテるためにバンド始めました~というやつが現れるのに近い。当然として、不快に思われることはありますよね。
 よりによってジャンルがポケモン、という点も、改めて強調しないといけないでしょうね。つまり、コアゲーマー向けではない。さっき言ったように、ゲーマーやクリエイターであれば多少のパクリは慣れているから許容したでしょうが、ポケモンにはゲームが趣味ではないけどポケモンが趣味の人たちがいる。慣れてない、耐性のない人たちに、わざと届けている面があって、だから炎上するって話がありますよね。エロアニメを夕方6時に流しているっていうか。それをやったら確かにエロアニメファンは盛り上がりますけど、そりゃ反感を買うことはあるでしょうよ。


+わざと反感を得ていく商法の是非

 で、ですね。
 それらの受け入れられない理由、アンチが発生して炎上する理由をですね、たぶんパルワールドを開発したポケットペアは、把握していましたよね。ていうか、半ば狙ってその状況をつくりましたよね。
 Arkのパクリだけだったら、まだわかる。PUBGのパクリで荒野行動が出てきたのと同じ。面白いゲームがあったので、それをパクったってことなんだから。パクリをやったクリエイターにセンスが無いのはもちろんそうだが、センスがないだけで悪意は無いと考えることも、できなくはない。
 でも、ポケモンのデザインを似せてつくったんですよ。しかも、わざわざ法律家に相談して、似てるけど著作権違反にはならないギリギリのラインでね。これゲームの面白さとそんなに関係あるか? かわいいキャラがほしいだけだったら、ポケモンに似せる必要はないだろう。少なくともデジモンやメダロットやムシキングにはそれが出来ていた。
 間違いなく、炎上すること自体が目的ですよね。
 え? 今日、運営のSNSに殺害予告とかが届いて、やめていただきたいと表明? いやいや、それを狙ってなかったとは言わせないぜ。対処できると最初から計算してやっただろ。

 はい、ここらで深さが首のギリギリのところまで来ました。この先は俺の手には負えない可能性がある。

⑤ポケットペアは炎上商法を仕掛けて成功したが、それは認めて良いかどうか?

 ここで完全に、ガチの議論バトルが開催されることになりますね。ここが俺たちが求めた戦場だ!

 赤コーナー!「ビジネス的に成功できるんだからそれが正義だ」!!!!
 いや、わかる。ゲーム作っても、売れないんじゃ話にならないよね。まずはプレイしてもらわないといけないし、次の作品を作る資金が得られるかどうかが大前提だ。
 大して売れもしないけど、好きな作品を無計画に作って、結果それが面白くないことも多いのが現実だ。それよりはよほどいいじゃないか。なにせ、プレイして面白い。世界のみんながプライしている。爆発的に売れてるぞ。それに、久しぶりに出てきた日本発の若手メガヒットじゃないかよ。

 青コーナー!「炎上商法とか焼き畑だし、ゲーム業界全体としてデメリットが多いでしょ」!!!!
 なんぼ売れても、そんなん実力じゃないじゃん。全部がパクリぞ。こいつらがゲームの未来を切り開くとかほんまに言っとるんか? 任天堂にあやからないと売れることのできなかったやつに、未来で何ができる?
 ましてや、これに続くやつが出てきたらどうする。若手が全員、バズりの炎上情報で自分の商品を売ろうとする未来、それを受け入れるのか? ていうか、そんな未来ありえるのか? 炎上が跋扈するような、耐性のあるオタクだけがそれに耐えられる業界、客が少なくなっていくだろうよ。ほんまにそれでええのか?

 両者、位置について!
 はっけよいのこった!


 ……いやこれはですね、流石に結論は出せませんね。個人としての考えは出てくるけど、それが正解ですとか烏滸がましくて烏滸がましくて。いくら戦争狂でも、敵味方入り混じるカオスの中に飛び込むのは勇気がいりますね。
 でもまあ、少なくともメインの戦場になるのがここってことに、間違いはないはず。自分の意見を表明するなら、ここで何か言うべきです。それ以外の意見は、屋根の上で棒立ちになってるスナイパーぐらい、無意味なので。

+ルールの目をかいくぐるなら、ルールは変わってしまう

 でも自分の意見をまったく言わないものなんなので、一応、自分の意見ってやつを表明しておきましょうね。
 パルワールドのやりかたが、長続きすることは無いでしょう。
 こいつらの後に続く奴なんか出ない。

 パルワールド自体が生き残るかどうかは、どうかな……。ワンチャンあるけど、任天堂次第ですかね
 そう、任天堂はパルワールドを潰すことができると、僕は思う。
 著作権や商標権的に回避してても、無駄ですね。

 もし僕が任天堂で、パルワールドをマジで潰そうと思ったら、すべてのモンスター1匹1匹について、商標権侵害で訴訟を起こしますね。パルワールドには、ポケモンのパクリのモンスターが何匹いるんですか? その数だけ訴訟が起こせる。スラップ訴訟上等ですよ。
 もしかしたら、相談してた法律家が有能で、その全てでポケットペアは勝てるのかも。でも現実には、モンスター毎に買ったり負けたりするでしょうね。しかもその為には、弱小スタジオのポケットペアは、その全ての裁判に出席して対処して事務手続きをやって何年も謀殺されるんでしょうね。
 そうしながらゲームを運営する。……できるか? ていうか、やりたいか? せっかくの大ヒットの金もどれだけ出ていくやら。だいぶ安売りしてますよ。
 そうしたら二度と、ポケモンのパクリゲームでわざと炎上して売れよう、なんて若手は現れないでしょう。任天堂はそれでいいんですよ。こちとら大企業だ。弱小スタジオの行く末なんて知ったことかよ。

 別に、任天堂がそうするなんて未来予想をしているわけじゃないです。
 でも、任天堂は、そうできる、ということを皆、舐めているんじゃないのか。やりようは他にもなんぼでもあると思いますよ。

 任天堂だけじゃない。たぶんポケットペアは、社会全般を舐めている。
 著作権法を回避したのでオッケーです、という発想をパルワールドを作った奴はしましたが、これは良くないですよね。現実とゲームを勘違いしている。スーファミの裏技探しているんじゃないんですよ。
 脱法キノコが販売されていたらどうなりましたか? 法律が変わって脱法キノコは違法になった。
 脱法パクリゲームを作って、それを皆が問題だと思ったら、日本国は法律を変えることができます。そうなるかもしれない、ということを、パルワールドのプロデューサーは考えたか? たぶん考えていない。著作権の裁判が起きたら、パルワールド事件が新しい著作権の判例になるかもしれんぞ。それくらい前例のないことじゃないかこれは?
 何も、日本国と裁判所を持ち出す必要はない。任天堂と株式会社ポケモンにも、ルールを変えることができます。今の商標的にOKだったら、今後はアウトになるように条件を変えるでしょう。任天堂には前例がある。ティアリングサーガ事件のあと、任天堂は外部への対応を変えたと聞きます。

 ルールっていうのはですね、人々のお気持ちが集積してコモンセンスとなった先で形成されるものです。なのでお気持ち同様、社会のルールは変わり得ます。
 なのにお気持ちを蔑ろにするのはな〜。ちょっと舐めすぎですね。

 しかもこれがゲームクリエイターだったら、ヤクザ(仮定)任天堂組の組長にも温情があったでしょうけど、ゲームの面白さじゃなくてSNSのバズりのためにパクりましたからね……。どれほどの温情があることやら。
 そして、僕自身の温情も、別に無いです。
 多くのゲーマーもそうじゃないか? 
 だって、パクリスタジオだもん。生かしておいても、新しいパクリゲーム出すだけでしょ。別にやりたければパクリ元のゲームやればいいじゃん。あと、シンプルになんか嫌いっていうお気持ちも湧いてきているしね。品のないアンチになる気はさすがにないけどさ。味方では絶対ねーな。知ったこっちゃないし、むしろ無様に滅びるところを見たら楽しいだろうぜ。
 皆そうじゃない? 違うか? 

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