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追悼ジョアン・ジルベルト。世界を牽引したブラジル音楽とそれに影響を受けた他国の音楽。

ジョアン・ジルベルトが亡くなりました。
ロック、ポップス、ジャズ、どのジャンルも初期メンバーがいなくなっていきますが、ついにボサノヴァも最大最後の巨匠が逝ってしまいました。


ジョアン先生の功績は今さら僕が言うまでもなく、世界中の音楽家、様々なジャンルに影響をあたえました。僕もモロに影響を受けた一人ですが、この手のジャンルはマニアがたくさんいて、下手なことを言うとこっぴどく怒られるので簡単に説明します。


ジョアン・ジルベルトがバチーダという奏法を生み出したことにより、ボサノヴァは誕生し、ジャズメン、スタン・ゲッツとの共演でアメリカに広がります。元妻のアストラット・ジルベルトがイパネマの娘を歌い、フランク・シナトラがそれをカヴァーし、音楽のいちジャンルとしての世界的地位を獲得しました。日本はボサノヴァが最も売れる国となり、フランスではたくさんのミュージシャンがそのスタイルを取り入れ、フレンチボッサというジャンルまで生まれています。


とりいそぎ説明はそんなところにして、独断と偏見でジョアンの影響とボサノヴァの影響下から生まれた僕の大好きな音楽家をプレイリストにほりこんでいきますね。

まだまだあるのですが、キリがないので....
以下はSpotifyになかったもの。



※Tania Maria「Olha Quem Chega(1971)」
ジャズ色が強くなる前のタニア・マリア。純度の高いボサノヴァを歌っていた。



※テイ・トウワ「Future Listning(1994)」
テイさんがテクノ(ヒップホップやハウスの要素もあるが)とボサノヴァを融合させた超超超名盤。歌ってるのはジョアン先生のご子息、ベベウ・ジルベルト。



※Joao Gilberto「Voz e Violão (2000) 」
カエターノのプロデュースのおかげでリアルタイムで聞くことができた。倍音たっぷりの超名番。ヘッドフォンで聴いてもいい。



※Pierre Barouh「Vivre! (1968) 」
これもなかった。日本では映画「男と女」で有名なピエール・バルー(2016年没) 。日本やフランスにボサノヴァを広めた功績は大きい。この曲は厳密にはボサノヴァのリズムではないのですがめっちゃ好きなので添付。



※ゲントウキ「Desde Que O Samba」
無精、ゲントウキ名義、僕の「Desde Que O Samba」カバー。Apple Musicにありました。コード進行はオリジナルよりジョアンバージョンに近く、リズムは速いサンバ。




まだまだSpotifyにない名盤多いですね。
最後にSNS投稿


おまけ


プロフィール : 田中 潤
音楽家、プロデューサー、アーティスト…etc
2003年にドリーミュージックよりメジャーデビュー、2008から作編曲家としてRhytm Zone(AVEX)に所属。2014年頃独立。
作編曲で Smap, May J., 三代目JSB, 倖田來未、土岐麻子、信近エリ、堀込泰行、宮崎薫 、moumoon…etc に携わり、CM音楽や企業向け音楽も多数。

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