今、メジャー、インディーの垣根は曖昧ですが、自主制作の音楽の世界は激変していて、作品の発表の場所によって属性が大きくわかれている感じがみうけられます。おそらくBillboardやNMEのヒットチャート見ているだけでは、最先端の世界で何が起こっているかを知ることは難しいかもしれません。ブルーノマーズやテイラースイフトもいいのだけれど、言語を超えて広がる刺激的な世界がいくつもあってそれを紹介したいと思います。

何が言いたいかと言うと、音楽の歴史を先導しているアーティストは (例えばJacob Collierや、Anomalie、Louis Coleのような) 自主的な活動で音楽的ミームになった人たちの中にいるということです。


今回紹介するのは非英語圏のミュージシャンばかりです。言わずもがな、SNS時代における音楽やエンタメの世界で英語圏のアドヴァンテージは大きすぎます。それでも才能で言語の壁を超えてくる人たちにフォーカスしました。プレイヤーが多いのでSpotifyではなくYoutube, Instaのリンクで紹介します。

Ichika

まずは日本からIchikaさん。ギター界にとどまらず音楽における大谷翔平的存在。地球レベルで音楽の進化の最先端にいる人。個人的にもめっちゃはまっています。彼のインスタのコメント欄は9割が海外から。その中にひときわ目立つZeddのコメント。

"Brooooo you're so good!!!!!"

Zeddに彼の存在を教えたのがMax Martinというのだから、その意味がわかっていただけると思います。

彼のすごいところは、超絶テクニックもさることながら全く洋楽っぽくないところです。日本の(J-Pop、アニメソング風でもある)旋律をついに芸術にまで高め、和風な旋律で世界を魅了しています。世界中の音楽を聞く耳を先に進めていると思います。

ちなみにPickaRiffというフィンガーギタリストばかり集めたアカウントにIchikaさんの存在を教えたのは僕だったりします(笑) こちらもおもしろいアカウントなのでギタリスト好きは是非チェックを。

浦上・想起

そして、浦上・想起。こちらも日本が生んだ国宝のような才能。先日実際に会って話したのですが、彼は高価な機材を一切使っておらず機材名は言えませんが、そのラインナップを知りただただ驚愕しました。

確実に世界の最先端の才能。是非ユニバーサルな価値観を投入して人類の耳を先へ進ませてほしい。少しでもお手伝いしたいと思い、彼の天才的な"ちょうちょ"のカバーの英訳を手伝いました。 → コチラ
同じ関西人だし、僕でよければ、できる限りのサポートをできたらいいなと思ったりしてます。

DOMi DEGALLE 

フランス出身の1999年生。キーボディスト。現在はアメリカで活動中。ドラマーのJD Beckとのデュオで演奏している。鬼才ルイス・コールとの演奏も圧巻。彼女のインスタでもそのレベルの高さがうかがえると思います。

Marcin Patrzałek

ポーランド出身のギタリスト。すでにインスタグラムでは流行っていたのだがAmerica's Got Talentに出演して徐々に浸透してきている感があります。

Manuel Gardner Fernaandes

ドイツのメタルバンド Unprocessed のボーカル兼ギタリストManuelの個人アカウント。プレイスタイルがIchikaさんに似てるが、彼は完全にピック弾き。カッティングのキレがやばいです。

プロフィール : 田中 潤
音楽家、プロデューサー、アーティスト…etc
2003年にドリーミュージックよりメジャーデビュー、2008から作編曲家としてRhytm Zone（AVEX）に所属。2014年頃独立。
作編曲で Smap, May J., 三代目JSB, 倖田來未、土岐麻子、信近エリ、堀込泰行、宮崎 薫 、moumoon…etc に携わり、CM音楽や企業向け音楽も多数。

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