見出し画像

平井美葉バースデーイベント2023


はじめに

今回は
2023年12月11日
荒川区民会館で行われた
平井美葉バースデーイベントについてのお話です。

冒頭だけ私の小話を書いているので、本編だけ読みたい人は目次で見出し1つ分飛ばしてくださいね!

巡り合わせに翻弄され

「12月の会議は…11日だね。」
会議室で今後のスケジュールの確認をとった上司の言葉が宙を舞うように放たれる。

私は仕事のプロジェクトで月1回会議が入っている。
この会議自体は嫌いじゃないが、難点は私用で休みを取りづらいこと。

さて、
昼食後のなんとなく頭もまぶたもまどろむような時間帯だったことと、連日の疲労が溜まっていたことが相まって
私は先程の上司の言葉をなんとなく聞き流していた。

ただその日の会議が終わりに近づくと
それが重大なことだと脳がアラートを発した。

「やべぇ…。バースデーと被ったじゃん…」

バースデーイベントが当日やるとは限らないが、
月曜日なら限りなく当日にやりそうだ。
そこからイベントが
当日じゃない日に行われるか
当日なら遅い時間で会議場所に近いところでやるかを祈り倒す日々が始まった。

ただそんな日々が唐突に終わる。
さらに、別の仕事がそのプロジェクトを上書きしたのである。

「ち、ちなみに11日って休みたいんですけど?」

その別の仕事に専念する必要はありつつも、
12月の前半のスケジュールは融通が効いた。
私の恐る恐るの問いかけの返答は快諾だった。

そして、おあつらえ向きに
バースデーイベントは当日である11日に決まった。
別の仕事の大変さとかそんなものは一旦置いといて、
会議があれば、1部はおろか2部も遅刻かもしれなかった運命がねじ曲がった。
私のスマホには意気揚々と1部と2部のチケットメールが届く。

そして、
迎えた当日、1部の座席を開く。
座席番号を見ると前から2列目の席。
参加できなかったはずの1部が、
最高の席を用意された1部にかわった。
どうやら、私の巡り合わせはまだまだ平井美葉を推せと言ってるようにしか思えなくて、変な笑い声がでた。

私はなんだか少しホッとしたような気持ちで
「三河島駅」から荒川区民会館へと勇み足で進んでいくのである…。


こだわったステージング

待てないアフターファイブ

さて、そんなこんなで
最高の席を用意され、ワクワクが止まらない中で始まったバースデーイベント

毎年恒例となった
「待てないアフターファイブ」
から幕を開けました。

今年の特徴はキーを変えたことだと思います。
その意図が
自分の声と合わせたものなのか、
はたまた
イベントの雰囲気に合うようにしたものなのか、
わかりませんが、
1つ言えることは、みよちゃんが1番楽しそうにこの曲を歌っていたこと。
まさにバースデーイベントで待ち切れないアフターファイブを、
最高に楽しそうなみよちゃんに迎えてもらえる幸せさはここでしか味わえないなと改めて思いました。


Balladコーナー

そして迎えたのは
Balladコーナー

見上げてごらん夜の星を
雪の華
366日

以上4曲を椅子に座り、
ムーディーな雰囲気で歌い上げました。

本人が
どうしても身につけたかった白い髪飾り
本人称「ほっかむり」
それに合うように着飾った衣装は、
このBalladコーナーの雰囲気を更に引き立たせたように思えます。

当日の衣装

曲自体は、
歌ったことのある
「雪の華」と「366日」
歌ったことのない
「見上げてごらん夜の星を」と「糸」
という構成でした。

歌ったことのある2曲は
以前より歌えるようになったことを知ってほしいという本人の気持ちが伝わってくるくらい熱意が伝わってきました。

歌ったことのない2曲は
自身が思い描くステージの雰囲気を色濃く作り出しました。
「縦の糸はあなた、横の糸は私」
という糸のサビの歌詞に
みよちゃんと客席にいる各々が思いを馳せたと思います。

魂を震わせて歌うみよちゃんの表情をしっかりと目に焼き付けながら聴くことができたこのコーナーは、
前から2列目という近い席の恩恵を最大限に受け取った最高の時間でした。


リスペクトを感じるステージング

さて、
MCではちょっとおどけながら、
パフォーマンスでは魂を込める。
そして衣装や選曲がマッチするよう作り上げられたステージング。
ここまでのコーナーに対する印象は
往年のハロプロの先輩たち(特に卒業したメンバー)が行う
「ディナーショー」や「バースデーイベント」
に近しいものを感じました。

もしかしたら宝塚出身の方々もこんな性格のイベントをしているのかもしれないなとも思いました。

本人も「ディナーショー」っぽくと言及していましたが、
このバースデーイベントに対してのコンセプトや、魅せたいパフォーマンスはこうなんだというものを提示してもらったような時間でした。
そういったパフォーマンスに対する意識の高さ、ステージングまでこだわる姿勢というのはみよちゃんの魅力だと改めて思いました。


顔をのぞかせる末っ子感

謎解きコーナー

事前にファンクラブ会員から募集した
「謎解き」「なぞなぞ」を解くというコーナー
以前YouTube動画でチャレンジしたものの奮わなかったので、リベンジしたいというなかなか攻めた企画でした(笑)

さて、本番もなかなかの苦戦っぷり
今年から客席が声を出せるようになったことを
まさかのこのコーナーから最大限に活かし
客席とのコミュニケーションを取るコーナーと化しました…。
そんなこんなで客席や出題者からヒントをもらいつつ解いていったみよちゃん。
さっきまで魂を震わせて歌っていた人とは思えないはしゃぎっぷりでしたし、
その様子をニコニコと微笑ましく見守る私たちを含めて、バースデーイベントの暖かさを感じました。


BEYO曲をハモってみよ~んっ!

昨年も行った
みよちゃんが担当するハモりパートを披露するというコーナーを今年も行いました。

コーナーでは今年の新譜の3曲のハモりを披露。
新譜が3曲しかない寂しさを少し覚えつつも、
相変わらず高低様々な音程を行ったり来たりしながら曲に彩りをつけるみよちゃんの声に感嘆の声が漏れそうになりました。

昨年も含めて、みよちゃんが
ハモりを聞いて欲しい、
頑張っているからぜひ褒めてほしい
そういう言葉が出てくるのが印象的でした。

みよちゃんにとってのハモりはそれほど大切で、毎曲、毎曲かなりの熱量を持って取り組んでいることを改めて感じました。


MCコーナーの末っ子感

分からないから、教えてほしい!
けど自分で解きたいからとちょうどいい塩梅のヒントを求めるみよちゃんは駄々をこねるように見えたり、

自分が頑張っているところをみんなに見て欲しい!
とハモりを披露するところは
発表会や運動会で両親の前で頑張りたくなったあの時の空気感を感じたりと、

MCコーナーの
いわゆるバブみのある話し方も相まって
末っ子の平井美葉を存分に感じられたような気がしました。
BEYOOOOONDSではまとめ役を担当するお姉さん的なポジションになることも多いので
こういう機会でふにゃふにゃしているみよちゃんがみられるのも楽しかったです。 


様々な気持ちがクロスする後半戦

後半戦のライブコーナー

愛してるの言葉だけで
間違いじゃない 泣いたりしない
 I surrender 愛されど愛

というラインナップでした。

愛してるの言葉だけで
は、先輩である
宮本佳林さんの楽曲。
歌う前に
「リスペクトする先輩」という話があるように
縁の深い先輩の楽曲でした。
先程までのステージングを継続するように聞かせる楽曲で客席の心を揺さぶりました。

昨年の
「my alright sky」だったり
今年のステージングだったり
やはりこういった先輩方の影響は計り知れないなと思いました。
もっともっと色んな表現ができるようになって
歳を重ねて深さがもっと滲み出るようになって
そうなった時に選ぶ楽曲は何かというのがすごく興味があります。

間違いじゃない 泣いたりしない
はつばきファクトリーの楽曲。
イントロが流れた瞬間

「あなた、つばき好きね…(笑)」

と脳がつぶやいていました…。
3年連続でのつばき楽曲。
昨年は福田真琳のフェイクをハモるという変な汗がでるイベントもありましたが、
今回もどうしても真琳ちゃんの英語パートにリアクションをとってしまうのでありました。

I surrender 愛されど愛
もやはりどうしても加賀楓の面影がちらついてしまう楽曲。
昨年の「アドレナリン・ダメ」からの
かえでぃー振り付けで披露した「ノクチルカ」
という色んな推しがリフレインするセットリストでしたが、
今年もなんだか同じような感情を抱くラストスパートでした。
最後の最後にコールが打てるナンバーがきたということで、全力で声出したのも印象に残りましたが、
逆に振りコピとかが全く思い出せず、
モーニング娘。から離れた期間が長くなったんだなという事実も突きつけられたりしました…。


最後に

前述の内容と被るところもあると思いますが、
このバースデーイベントの印象は大きく2つあります。

1つは
「みよちゃんの表現者としての心意気」
もう1つは
「やりたいことを全てやりきった無邪気さ」
です。

表現者としての心意気。
それは衣装、選曲、舞台の雰囲気作りといった
前述したステージングは大前提として存在します。

そしてもう1つ大きな要素は
「歌」です。

今年のセットリストに関しては
Balladコーナーも含めて
かなり歌うことにフォーカスしたものでした。
本人も
「歌手として」というフレーズを使うほど
歌に対するこだわりを見せていました。

ハロプロに所属している以上
パフォーマンス力は求められる。
その中にはもちろん「歌」も含まれます。
ただ自身は「ダンス」を特技としてハロプロの門を叩き、歌に関しては試行錯誤しながら過ごしてきたと思います。

それでも、得意なダンスだけでなんとかしようとするのではなく、
歌もしっかりパフォーマンス力を高めて、
ハロプロに所属する表現者として
あるべき姿を追い求めている姿勢を貫き、
今回その成果を私たちに認識してもらう機会にしようという強い気持ちを感じました。

今回、むしろ得意なダンスを見る機会が少ないイベントとなりました。
歌に対する真摯な姿勢を見られたプラスがありつつも、
ダンスが見られなかった寂しさがあったのも事実です。
本当にこのイベント構成で良かったのか、
それも今は、はっきり良かったとは言い切れません。

それでも、
きっとこの先、平井美葉の活動を見続けた時に
このイベントがどういう影響を及ぼしたか、すごく重要なものになるような気もしています。
なので、
私はこのイベントに参加できたことを幸せだと感じますし、
この先平井美葉がどんなストーリーを描くか
より楽しみになりました。

やりたいことをやった無邪気さに関しては
ダンスだけでなく歌にこだわったことと
MCコーナーの末っ子感に起因しています。

バースデーイベントという
自身のことを好きな人たちが集まる空間で
好きなことをやりきれない状況は、悲しいことだと思います。
その中で、私たちのことを信頼して
やりたいことをやりきってくれたことに安心感を覚えました。

そのうえで、MC中にも
「来年は」というワードも出てきたことにも安堵しました。
加入当初から
「いつハロプロから羽ばたき、自身の表現を追い求めるか」という不安と隣り合わせだったこともあり、
もう少しハロプロの平井美葉を応援できるのかなという気持ちにさせてくれましたし、
やはりBEYOOOOONDSの平井美葉をもう少し長く見ていたいなという気持ちになりました。


さて、
数奇な運命のもと
色んな感情をくれた今回のバースデーイベント。
改めて、平井美葉さんの今後の活動をみていきたいと思いました。
今後も、BEYOOOOONDSと、みよちゃんと
楽しい未来を紡いでいこうと思います!

長くなりましたが、読んでくださりありがとうございます!

それでは!