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大学生×地域のおもしろさ・可能性とは

鳥取県で”大学生×地域(企業・集落)”のプロジェクトをコーディネートしているゲンヨウです。改めて、この事業をなぜやっているのかを整理してみようと思います。

1.地方だからこそ得られる機会

結論から話してしまうと、地方だからこそ得られる機会があると感じています。圧倒的に20代の存在が少なくなる地方において大学生は、存在だけで可能性を持ちます。

僕らが提供しているプログラムの中では、
(1)単純作業だけど地域をお手伝いする
  →そこでお礼を言われる(自己有用感)
(2)プロジェクトの中で役割を果たす
  →それが成果を生む(自己肯定感)
(3)自分でやってみたい企画を小さく実行する
  →やってみたいことをやる(自己実現)
(4)やっていることが誰かのためになっていると再確認

このステップをじっくりと進んでいく形になっているなと、最近、確認しています。まずは形は決まっているけど、誰かの役にたとう。そして、チームの中で役に立とう。テーマの中で自分のやってみたいことをやってみよう。そしてそれが誰かのためになっているか考えようみたいなことです。

(1)は農村ボランティアなどの単純作業になりますし、(2)は大学生のプロジェクトの中での役割であり、(3)はプロジェクト内が多いですが、自分のやってみたいことにチャレンジする(4)はそれを社会での位置づけについて考えるみたいなことです。

(1)(2)は大学生の地域プロジェクト。(3)(4)になると企業の長期インターンシップなどになる場合もあります。

地方は、若者がいるだけで価値だったり、単純作業をやるだけで価値が生まれたりします。失敗を恐れることが多い現代の若者にとって、緩やかに一歩ずつ進むには良い環境だと思います。

根は真面目で、コツコツもやれるけどいまいち自信が無かったり、やってみたいことが無い大学生が一定数います。それは時代が生んだものだなと面談をやっていて思います。そんな子たちが踏み出してパワーアップしていく姿をみるのは本当に勇気をもらいますし、ワクワクします。

地域にとってもマンパワーだったり、アイデアだったり、モチベーションだったり、大学生が運ぶものによって何かしらのプラスの影響を受けます。両社にとって良い関係性をつくることはできます。

長期的にみれば、僕らのプログラムを通じて集落に住むようになったりした学生もいるので、そでも一つの成果かなと思います。人生の多様な選択肢の中で鳥取を選んでくれることは素直に嬉しいです。

2.僕の原体験

もともと、僕が大学院時代にいろんな話をしたりして、地域の大人に可能性を引き出してもらったという部分も大きいです。

20代前半の若造の話にも耳を傾けてくれたり、3次会、4次会まで連れて行ってくれて、いろんな人に合わせてもらいました。

静岡から進学してきた僕からすれば、鳥取は日本で一番、人がいない場所。必然的に就職とか地域の大人に対する興味は最初はありませんでした。でもつながりができてから、いろいろ教えてもらっていくうちに、鳥取も面白い人多いなと感じるようになりました。

自分が、地域に引っ張り出してもらったことを後輩に告げたら仕組みをして面白いだろうなと。そうやって団体も生まれています。

3.当事者意識と相手の立場で考えられるか

プロジェクトや学生のどこをみているかという話になったのですが、メンバーの当事者意識と、巻き込む周りの人の目線や視点で考えていられるかというのを意識しているなと思いました。

当事者意識=企画そのものをおもしろがるのが大事かと。

また「大学生×地域」というかたちで話を地域にもっていったときに、よく言われたのは2点でした。「好きなことやって続かないでしょ」「調査だけはいっぱい受けた」

前者は生まれては消えていく学生団体の話。後者は大学の話。受け入れる地域側にとっても一緒にやるメリットがないと継続は難しいなと感じました。そこで、相手にとって大学生が関わるってどういうことなんだろうということを考えるようになりました。

その辺との地域とのバランスであったり、大学生側のモチベーションについては、

4.じわじわと経験を積む場所があるのもありかと

大学四年間しかないので、バリバリやらねばと思ったり、都会の大学生がハイスピードで走っていくのも良いのですが、地方に来た子たちの、その人なりのスピードに対応したプログラムも最近はありだと思っています。

もちろん、都会スピードの学生もたまにみるのですが、そういう子は最初から都会のプログラムを受けています。僕もそっちのプログラムも案内しちゃいます。

修行の場が、もっと激しい方が良ければ他を案内するし、いっぽいっぽじわじわとやりたいのであれば、鳥取に来てもらったらなと思います。そういうポジショニングをしていった方が良いなと思います。

自分のやりたいことを話すと、チャンスが広がるのも田舎の良さだと思っています。まずはチャレンジ。

そして、自分で起業まではしないかもしれないけど、そういうマインドの経営者がいたときに、この人と一緒にやったら面白いなとついて行けるような人材を鳥取からたくさん生み出していきたいと思っています。

そういう人がじっくりちゃんと育つのが鳥取ですよねというイメージにも持っていきたいなと最近は思っています。

5.まとめ

(1)段階的なチャンスが作れるよさ
(2)ゆっくりしたチャレンジでもOK
(3)チャレンジを発信すれば何とかなることも多い
(4)地域にとっても重要な人的リソース

そんな感じです。興味ある方は、ぜひ、鳥取まで来てください。


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