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研修とはなんぞや

研修は受けたり、講師側をやったり、企画側をやったりと大体全部の立場を経験しているゲンヨウです。昨日、PTAの情報提供で鳥取市の人権研修なるものに参加しました。数百人の参加者が集まっています。鳥取でこの規模はすごいなぁ。動員力半端ない。

そうなってくると、どんな人材をどう育成するための時間なのかが気になるのですが、その辺が・・・どうなんだろうな。

1.大きなホールでの講演会

10:00から12:00は2000人入る大きなホールでの講演でした。認知症との向き合い方の話でしたが、なかなか大きなホールで長時間のテーマでは難しかったかなと思いました。寝てる人も多かったです。参加者の動機にもよりますが、相当著名な話者じゃないと、二時間聞き続けるのは難しいかもしれません。僕も二時間話しっぱなしのオーダーは無理ですね。

構成としては、参加してくれた人を全部一か所に集まって式典的なものも必要ということで、この形なのですが、そこにこだわらなければ無理にやらなくても良いのかもしれないです。

あとはテーマの選定が相当難しいなと。動員されてきた人の幅が、自治会、産業界、僕らのようなPTA、行政、学校の先生と世代、バックグラウンド含めて、かなりバラバラです。テーマに興味があれば2時間でも聴いていられますが、広げれば薄くなりますし、難しいところです。

他のことでもそうですが、日本自体の社会が成熟してきて、個人の価値観や役割分担がバラバラになってきています。みんなの感じる共通の社会課題(特にインフラ系)は解決されて、一歩踏み込んだ部分になってきている。もしくは、見た目でわかる社会課題が減ってきている。そんな時代に一か所にどかんと集める方法論が通じなくなってきているのかもしれないです。

2.分科会

分科会は複数のテーマで会場をわけてやりました。僕が参加したのは防災の分科会。地区の役員をやっているし、小学校区の自治について議論をしたりするなかで、防災の観点は非常に大事だなと思っていました。

分科会も満席でした。100人くらいでしょうか。介護関係、障害をもつ家族、消防関係、災害支援関係の方の話は具体的で非常に意味のある時間でした。

ただ、もったいなかったのが、プレゼンターでパワポ資料がない方が複数。普段から作る機会がないのかもしれないのですが、配布資料があるわけでもないので、なかなか理解が追いつくのが大変。もったいない。

僕は途中から、手書きメモやめてパソコン出して、団体とか検索しながら話を聞き始めました(手元資料が無いので、専門用語とか団体の活動とかを押さえながら聞く。手元のメモにURLを入れていくなど並行作業)。

息子の自由研究で、消防署の人についてとかパワポでまとめて、そのまま渡すとか考えてしまいました。

一時間の災害支援の方の講演と30分のパネルディスカッションで分科会は大満足でした。パネルディスカッションはもう少し長くても良かったかも。

3.こうしたらよいかも

半日以上、平日昼間にあけるというのは、保護者世代では大変です。実際、会場も半分以上は高齢の方が多かったです。高齢世代に話題を寄せるかどうかは考え方ですが、集まるのが多い人の人材育成に寄与する機会になればと思いました。

(1)午前中の講演を短くする
大ホールでの、大規模な講演は相当な予算がない限りは難しいかと思います。それであれば、午前中も二つに分けてはどうかと思います。

10:00~10:40はミニ講演もしくは事例報告。
11:00~12:00を第一分科会。
そしてお昼休憩へ。

(2)すべて分科会
いっそのこと、大ホールでの開催を無しにして、分科会を基本にする。部分的に30名とか少なめの分科会も設けて、ワークショップとかやっても面白いかと思います(集まるかは別ですが汗)

10:00~10:30 開会・全体ガイダンス
10:40~12:00 分科会1
12:00~13:00 昼休憩
13:00~14:20 分科会2
14:30~15:50 分科会3
15:50~16:00 各分科会上でクロージング

(3)資料を簡易なものにする
配布資料をそこまで細かくしないのであれば、全体資料はA4両面印刷で、各分科会の場所と講師紹介で良いかなと。あとは会場キャパに合わせて追加資料があれば配る。

印刷物に手がかかっていたのですが、式次第がほぼだったので、製本経費とか考えると講師に予算を使えるかなと。大ホールもつかわなければより一層、分科会講師に予算が使えるかと。

(4)学んだものをどう地域・組織に還元するか
ここの設計が難しいのですが、何かネクストステップを意識してもらうような立て付けなのか、組織から複数参加してもらって、振り返りやるとかだと思うのですが、ここは意見交換したいです。

4.まとめ

研修自体は面白いものでした。保護者として参加したので、翌年以降については、出たい分科会があれば参加したら面白いと思う。動員で数字出されても結果的にどこの学校から来たのかはチェックされないので、無理して出なくて大丈夫という感じです。

何より、動員力の強いイベントなので、来てみたら思った以上に良かったとか、そこで持ち帰ったものを組織・地域を活かしたみたいな話につながるとより良いなと感じました。

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