アウトプットを量産する経験と考え方
何とかnoteの連続投稿も60日を間近にしたゲンヨウです。日々綱渡りですが、何かしら発信するルーチンは確保されてきた気がします。普段は鳥取市でNPOを経営しています。
地方でNPOを経営することの面白さや大変さ、現場を通した情報や気づきを発信したほうが良いなと思い書いています。今日は、アウトプットの経験とコツについて書きます。
1.最近のアウトプットの機会について
(1)noteの発信
noteは毎日書くようにしています。僕は、かけそうなテーマが思い浮かんだら題名と、小見出しくらいまでは書くようにしています。以前は、題名だけ書くようにしていたのですが、それだと何を書こうとしたのかわからなくなることが多いので、小見出しまで出すようにしています。
noteの下書きストックの中にも題名だけの謎な下書きがあります。「お箸とインターン」という題名だけのストックがあるのですが、何を書きたかったんでしょう。いまだに思い出せない。その時に題名だけピンと来たんでしょうね。もったいない。
(2)講演・研修の講師
平均すると月に1回は人前でお話しさせていただく仕事をいただきます。講演会だったり研修会だったり、シンポジウムのパネラーとかですね。事前に資料を作って事業で得た知見であったり、ノウハウであったりをお話しさせてもらいます。
(3)提案の機会(提案書・企画書)
企業や行政などへの提案書を発表する機会。プロポーザルとかプロジェクトの企画書などを説明させていただく機会。仕事柄、年度当初が多いですね。
2.アウトプットについて学んだ場
こういったアウトプットをしていくために、過去にどんなことをしてきたのかを、振り返る機会がありました。僕はOJTが多い人なので、振り返りの機会を得ないと、どうやってレベルが上がったのかなかなか把握しにくい人なのでありがたかったです。更に深堀して振り返ってみます。
(1)大学受験の小論文対策
僕は鳥取大学は後期試験で入学しました。当時の鳥大の後期は小論文でした。実は前期も鳥大で受けていて、センター試験重視だったので大丈夫かなと思ったらガッツリ落ちて、びっくりの状態で後期対策をします。
高校に前期NGの報告して、そのまま国語の先生に相談して、学校帰りに本屋で小論文対策の本を3冊くらい買ったのを覚えています。
うちの母に言わせれば「あなたの受験はあの2週間だけ」という驚異的な集中力で毎日小論文を書いてました。3つの本を同時に読んで、共通項(ポイント)を探しそれを中心にとにかく慣れること。結論から書くこととか、文章を構造化することはここで基本を学んだ気がします。火事場のなんとやらです。
おかげさまで、文章に書くことへの抵抗はなくなりました。そして無事に鳥取にも来れました。この時の小論の採点者がのちのゼミの先生だったみたいで運命って恐ろしいな(ご縁はありがたいな)と思いました。
短期間で構造化した文章をたくさん書いた経験(テーマいろいろ)
(2)大学のサークルでのプレゼン機会
大学に進学して、環境問題の勉強をするサークルに入ります。名前は固いサークルですが、週末に畑をしたり、部室で魚捌いたり、食べられる野草を身をもって経験するなど、学生人材バンクでやっていることと大差はありません(笑)。
そこでは毎週、勉強会をやっていました。一人1時間弱の発表を2名の勉強会。2年生の時は部長をやっていたので、みんなが発表の手をあげない時は僕が発表していたので、月に1回は、自分の気になる環境問題について本を数冊読んでA4用紙2枚くらいにまとめて発表していました。決められた枠に収めるとか、両論を抑えるとかはここでの経験が大きいです。
大学3年は後輩に向けて、読むレジュメというA4用紙一枚にまとめた読み物も作っていました。僕よりも大量にアウトプットする怪物みたいな先輩(今は研究者にされています)がいたので、その人に追いつけないかと挑戦したのが良かったです。ここでは、読むだけでわかる資料作りの視点を学びました。
月に1回は人前で話す
複数資料から多面的に考える
限られた紙面(A4用紙○○枚)に情報を絞る
(3)卒論などゼミでの経験
大学生なので、卒論を書きます。3年次の時に先輩の卒論のサポートをして、研究室の類似する論文をざっくりですが、ほとんど目を通しました。自分も卒論、修論を書かせてもらったこと。後輩の論文の手伝いをしたことなど、研究室ライフで学ぶことも多かったです。
階層構造で原稿を書くようにしていたので、フォルダとファイルで論文の作成管理をしていたのが、構造的に文章を作っていく経験になったかと思います。「1-001序論」みたいな感じで、複数のワードファイルやエクセルを章ごとに格納する感じです。目次を作って大きな文章を作る経験も論文が大きかったと思います。
修士の時は留学生の修論と卒業学年の卒論もみていたので、いろんな話題に同時並行的に関わっていたのは良かったと思います。
近くの研究室の博士課程の方(この方も現在研究者になられてます)に「キャパがわかるくらいの並行処理がやれているのは、いいことだぞ頑張れ」と言われたのを覚えています。
切り替えだったり、共通項を見つける話だったり、メタ認知みたいな力がこのあたりで学んでいたのかもしれません。
目次を作って長い文章を書く
構造化した情報の管理
(4)webでの発信
大学3年生くらいから大学院2年まで、名刺交換させていただいた大人にメルマガを書いていた時期がありました。リアクションがあるから面白くて、読んだ本の話とか、思うこととかを書いていました。それがblogになり、Facebookになり、現在はnoteになっています。
中身はさておき、定期的な発信と机に向かう習慣、発信を恐れない心はここで培われたと思います。
定期的な発信とそれを楽しむこと
(5)講演など人前で話す場所
いまの活動を始めて3年目くらいから、事例報告などで声をかけていただけるようになりました。最初は日南町役場でした。2005年くらいだったと思います。
こういうものは、一つ経験するといろいろつながるものでして、そこからは、お声掛けいただき、いろんな土地でいろんな対象にお話しさせていただくようになっています。
謝金をいただいて発表するという経験だったので、何かをしっかり持ち帰ってもらわなくてはと思うようになりました。
お客さんを意識したプレゼン(お金をもらうという視点)
3.各場面にて共通していること、気づき
各場面に共通していることは、とりあえずやってみるという部分と、自発的であるということでしょうか(最初の小論文は切羽詰まってという感じだけど)。その経験の中で、アウトプットを楽しめるようになっているのは大きいと思います。
あとは、大学入学以前から卒業までの間にも、かなり段階的にアウトプットを学ぶ機会を作れているなと思いました。まずは、自分一人で紙にアウトプットする、学生仲間に向けてプレゼンする、徐々に大人に触れるようになっていく、外のコミュニティに少しずつ出てプレゼンをするようになっています。量についても、月に1回の頻度から月に数回の頻度へ。レジュメのようなものから論文へと徐々に増えたのも良かったと思います。
=ポイント=
小さなアウトプットからやってみる(徐々に大きくする)
周りの人とやり取りする環境にも身を置く
4.アウトプットのコツ
(1)構造化して考える
卒論が一番わかりやすいのですが、章立てで考えられるようになると、文章の骨格が作れます。そこに詳細な話、具体的な話などを入れ込んでいくだけなので、第一章研究について、1-1研究目的、1-1-1研究の背景みたいな感じで構造化していくと良いかなと思います。肉付けも削除も、これだとやりやすいです。
(2)フォーマットを決めて定期的に出す
メルマガを始めたときに、A巻頭言、B近況、C読んだ本、Dおわりにみたいな感じでフォーマットを作って書いていました。定期的に出すことが発信の苦手意識をなくすコツなので、その場合はフォーマットを決めると良いと思います。慣れてきたら、フォーマットは無くてもOKです。
場数はある程度大事な気がします。
(3)見直してリライトする
noteなどblogもそうですが、少し時間がたってからリライトしてみるのも良いと思います。伝え方、表現方法、表現の順番など、少し落ち着いて自分の文章やプレゼンなどを見ることができます。そういう意味では、webに残しておくのは良いと思います。
5.最後に
今日は、アウトプットについて僕の経験とそこで何を学んだのかについて振り返ってみました。こうやって並べて書くと、けっこうアウトプットの機会を自分でつくるような環境に身を置いていたんだなと思いました。
大学生のプロジェクトやインターンシップにも、このエッセンスを入れていけると良いかもと思いました。また、自分の中で経験した細かいステップを、ちゃんとプログラムに入れ込むことで、よりパワーアップできるものになるなと思いました。
今日はここまでです。
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