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社会人と話す機会をつくる

鳥取市で”大学生×地域”のコーディネートをしているゲンヨウです。今日は、”ハタラクコレクション(通称:ハタコレ)”というイベントを鳥取市内の弊社オフィスでやっています。

1.そもそも接点がない両者

大学生のうちに社会人の話を聞くことは、将来仕事を選ぶうえでもかなり大事な視点をもらう機会になります。多くの大学生は、高校までは仕事を意識する場面になかなか会えず、自分の親の仕事も”サラリーマン”というざっくりとした形でしか知らない場合もあります。しかし、就職活動に関係する動きが起きるまでは原則、大学生と地域の企業の接点はありません。

一方で鳥取の企業も、鳥取には大学が3つ(鳥取大学、鳥取環境大学、鳥取看護大学)しかありません。また鳥取大学、鳥取環境大学の2校については鳥取県出身者が全体の2割しかいないので、なかなか大学生との接点を創るのも難しい状況です。

僕らは、長期実践型インターンシップをコーディネートしているのですが、鳥取の企業も学生も、お互いを知る機会ややり取りする機会そのものについても足りてないなと思うことが多く、一つのキッカケとして開催することにしました。

2.仕事を選ぶ前に働いている人と話す

ブラック企業、早期離職など大学生の前には仕事に関するネガティブな情報が多いです。全員ではないですが、親が家に帰って仕事の話をしてもつまらない内容ばかりなので、親と同じ仕事にはつきたくないとか、そもそも働きたくないとか、身近に楽しく働いている人が少ない、そんな状況があったりします。

でも、僕らが出会う企業の方は部分的には大変なこともあるけど、トータルでは楽しんでいたり、面白く仕事をしている人が多いです。そういう人に会ってほしい。学生に楽しく働いている人の価値観に触れて欲しい。

仕事を選ぶ前に、いろんな働き方や仕事に出会って、同じ仕事でもポジティブに動いている人の価値観に出会ってほしいです。ネガティブな情報ばかりで選ぶ始めると、「損をしないように、損をしないように」と選び方もネガティブなってしまいます。

それよりも、「この仕事面白そう、この会社面白そう」という価値観の部分での共有が多い出会いができるように、「こういう捉え方があるんだ、こういうモチベーションって面白い」そんな気づきになるように、アンテナを高くしてほしいなと思っています。

3.鳥取で働くこと・暮らすことの可能性

まず、働くことだけで仕事を選ぶ時代から変わりつつあります。暮らすというか、生きるというかそういう根本的な価値観で、場所を選ぶようになっているのではないかと思います。

鳥取だけではないですが、地方で働くことに可能性もあると思います。組織の規模が小さければ、自分の影響力が大きい仕事をすることができますし、お客さんが圧倒的に近いという部分もあります。

活動を仕掛けるのであれば、なかなか仕掛け人は多くはないので、ピックアップされやすいです。どんどん自分でやりたい人にはチャンスは多いかなと。仲間集めが最初はむずいかもしれないです。増え始めると早いです。

一方で人材育成の仕組みがまだなかったり、仕事の専門性を深めるには難しい環境もあるかもしれません。

暮らしで言えば、そこまで遅く残業をしなくても家に帰れる仕事が多かったり、そもそも職場と家が近かったり、野菜とか魚とか素材が近いので、安くて美味しい食材が手に入ったり。そういう部分もあります。

4.実はじわじわ動きが出始めています

最近、卒業後も鳥取県内に残る学生人材バンクの大学生スタッフが増えてきました。大学院で外に出て戻ってきたり、就職してたのに転職で戻ってきたりというパターンもちらほらと。

卒業時で暮らしも含めて、鳥取でチャレンジするという決断をしていたり、卒業時は外に出るという選択をしたけど、少し働いてみて、結婚や子育てなど、新しい基準が生まれてくる中で、鳥取という土地を選んだということです。僕は卒業生と仕事ができたりし始めているので、純粋に楽しいし嬉しい。

そういう流れやうねりを広げていけたら、もっと面白くなるんじゃないかなと思っています。

会場は良い熱気で、企業の方と学生たちのやり取りが続いています。

今日のおまけは、僕の鳥取の社会人との接点が始まったころの話です。

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