チューニングの必要性

ギターは弾けません、ピアノを弾く力は6歳の息子にも抜かれましたゲンヨウです。地域×若者のコーディネートを事業としてやっています。昨日は、地域おこし協力隊の関係の相談に行ってました。

そこで感じたのはチューニングの大事さです。地域おこし協力隊という制度は総務省の制度なのですが、都市部から若者が地方にやってきて、地方の課題に挑戦する(ざっくり言うと)、そんな施策です。

国としては、施策に縛りをあまり作りたくないので、自治体ごとに予算化してもらい、あとから国のお金を振り込む方式を取っています。そのため、自治体に自由度は大きいわけです。でも、自由度が大きすぎると結果的に、何をやっていいのかが自治体や担当者の人にとってはわからなくなります。

「晩御飯、何食べたい?」
「何でもいいけど、美味しいもの」
(む、むずかしい・・・)

こういうやり取りに近いと僕は勝手に思っています。自由って難しい。昨日の会議はその中で、その土地にあったやり方とか、組み合わせなんかを他地域の事例も入れながら意見交換するものでした。

(1)どういう場面でチューニングが生きるのか?

今回で言えば、他地域の導入事例を踏まえながら、該当自治体として可能な方法を取捨選択したり、新しく考えたりしました。

現場としては、こういうカタチで実行したい。役場としてはこう手続きが踏めると助かる。そんな意見を集約していきます。何を大事とするのかなどについてもお互いにぶっちゃけて話してもらいました。

国の施策を地域で活用しようとする時、住民と行政の企画の協同チームで話し合いをすると思います。そんな時に僕らのような第三者が入ることでうまくいくことがあるなと感じました。

双方の主張をちゃんとしてもらう、第三者が聞き出しながらやることで、お互い変な遠慮が無いようなカタチに進めます。

(2)他地域の事例を知っていると具体化しやすい

他地域の劣化コピーを考えも無く導入するのは良くないと思いますが、他地域の研究をしておくことはありだと思います。今回は僕らが他地域を知っているのと、役場の担当者の方もいくつか事例を知っておられたので、そこをうまく共有しながら話しました。

同じような仕組みをA,B,Cと3つの自治体で導入することになったとしても、地域おこし協力隊の場合は、各自治体として執行しやすい仕組みが違ったりします。これは最初の隊員の活用の仕方で大枠ができてしまうのが、原因かとは思います。目的は、外の人材が地域で面白く動いてくれることなので、そこにうまく合わせていく方法を考えるわけですね。

そのため、Cの自治体がAとBのやり方のハイブリッドみたいな場合も出たりします。そういう風にしてより良い技がシェアされていけば一番良いと思っています。

(3)組立時にコストはかかるけど、最終的にはフォローコストが減ります。

地域おこし協力隊の導入時に、段取りを踏んでおくのは、なかなかコストがかかるから、わからないからとやらない自治体も多いのですが、絶対やった方が良いです。

導入時のコスト(相談や組立)よりも、1・2回の現場トラブルの方が多くかかります(経験談)。いろいろ想定しておいたり、受入れ地域にも隊員にも役場にもリスクをイメージしてもらっておいた方が結果的に、何か起きたとしても、お互いの関係性の中で解消できます。

(4)最後に

地方創生とか叫ばれていますが、優良事例の劣化コピーをやるわけじゃなくて、その地域の課題に照らし合わせて、そこにいる人がうまく活用できるようなカタチにしていくのが大事だと思っています。

また、外から入ってくる人に対しても、現地の人との波長をあわせるようなそういうチューニングも導入後にあった方が良いです。僕らは面談することでサポートしています。今回は、その話も少し共有できたので、いいスタートが切れるんじゃないかと思っています。

鳥取県内の協力隊に関しては、県の事業も関係するので相談があれば早めにしてくれれば対応できますので、よろしく。

協力隊向けにこんな記事も書きました。


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