しなやかなタスク管理[オンラインサロン2019年3月:講師(株)御祓川岡本さん]

タスク管理は苦手なタイプの玄洋です。同時並行で進んでいるものが多いのでは?とご指摘をうけましたが、社内では僕のポンコツ度合いがわかっているので、大事な時はアラートがつきます。苦手な仕事は回収されます。これが正しい社長対応ハックです。

チャレコミオンラインサロン定例会(業界のオンラインサロン)では、長期実践型インターンシップ業界のノウハウ共有を通じたコーディネーター育成を目的とした、地域を超えた学びの場として実践しています。

2019年3月の定例会ゲストトークは「インターンとそれ以外の事業の同時並行のうまい進め方」についてお話しいただきました。(更新遅くてごめんなさい)。僕なりの視点で書いているので、オンラインサロンに参加してもらうのが一番おススメです。

定例会で気づいた点を少し書こうと思います。ゲストは株式会社御祓川(石川県七尾市)の岡本竜太さん。御祓川のキャリアプログラムといえば能登留学です。

御祓川といえば、他にもいろんなプログラムが走っていて、地方都市系コーディネート機関としては、地域への対応技の数がすごい(物販、プログラム開発、人材誘致・・・)というのが僕の印象です。

そんな会社で、どんどん仕事を進めている岡本さんのお話しです。

1.ローカルに関わることに気づく瞬間

もともと岡本さんのローカルに気づく瞬間は、社会人と一緒に参加したローカルプログラム(主催NPO法人ETIC.)への参加だったそうです。社会人向けのプログラムに学生なのに申し込んじゃったというのもすごいですが、「これも運命だからいなよ」といった事務局側もすごいなと(笑)。

岡本さんはプログラムを通して出身地や親族の事業など、自分がローカルに触れていたことなどに気づき、就職は内定先から変更し、ローカルをテーマにやっている会社に一年間の期間限定で飛び込んだそうです。現在の(株)御祓川はその次に働く場所として巡りあったそうです。ご縁につぐご縁ですね。

ちなみに、僕がローカルに関わることに気づいた瞬間は、鳥取の社会人と一緒に企画などやったり飲みに誘ってもらったりがキッカケでした。そして農学部なので農業系のフィールドに入ることで今に至ってます。世代を超えた価値観の共有が一つポイントなのかもしれないです。

・世代を超えた価値観の共有がローカルに目を向けるキッカケ

2.枠を設ける仕事と枠を設けない仕事

大学生と企業をつなぐ仕事は、フォローしようと思えばキリが無いのが現状です。大学生側も企業側も。僕もその辺の時間の使い方について考えることが多いです。

僕の場合は家族ができたことで、物理的に制限が生まれて結果的に良かったとは思いますが、独身時代は、ファミレスで数時間相談とかしたことあるので、そのくらい線引きの難しい仕事です(とことんできちゃう)。

岡本さんは、枠を設けて生産性を考慮するべき仕事、特に設けず寄り添う仕事を分けているそうです。自分と向き合う仕事(資料作成など)は時間を決める。人と向き合う仕事はアウトプットのクオリティにこだわる。判断基準を設けることで、仕事としてのクオリティと生産性を確保するように努めています。これは参考になりました。

・自分と向き合う仕事→枠を設ける
・人と向き合う仕事 →枠は設けない(限度はあるけど)

3.得意な人と苦手な人

タスク管理には、どんなツールが良いのかという話にもなりました。スケジュール管理としてのgoogleカレンダーや、trelloの活用の話になりました。

ツール導入は得意な人と、苦手な人がいて、岡本さんの場合は、組織の中で全体最適を狙っているというという部分。全部は難しいので、タスクの進捗を組み合わせながら、どう見ていくのかを組織内で得意な人がうまく回していくスタイル(小さな組織なので身分は考えない)。これはこれでありだなと思いました(僕はポンコツ側なので、お任せしたい)。

googleカレンダーにプライベートの予定も入れて見せてしまうというハックは、弊社も使っています(僕は公私混同状態で全部書いています)。小さい規模な会社で子供がいる家庭は、使いやすいと思います。

仕事もプライベートも尊重するという企業側の姿勢と空気が絶対的に大事ですが、”子供の通院”などの情報を載せておくことで、うまくお互い様文化を作れるようにして、家庭のタスクのバッファーを会社が持つ感じですね。そいう意味でプライベートの共有はありだと思っています(個人的に好き嫌いはあるかと思いますが)。そういう細かなハックもシェアしてもらいました。

・使えるツールは使ってみる
・組織内で得意な人がやってみる
・プライベートも共有することで、会社が家庭のバッファーになる

4.自分にあった仕事への臨み方

今回の一番の収穫は、この部分。自分にとって、考えたりするのが苦手な時間帯、集中力が下がる時間帯など、自分にとって働きやすい時間の組み方を意識しているのは良いなと思いました。相談で会話するのはアウトプットで集中しにくい時間帯にあえて当てておく。そうすると、○○の作業ができたのにとは思わなくなる(集中きれる時間だから、話をちゃんと聞くほうが良いなぁと思える)。

そういう人類から一歩踏み込んで個としての自分の特性に合わせた仕事への臨み方を探っているのは参考になりました。僕もどの時間帯に打合せを入れたほうが動きやすいなとか、考えていたりしたのですが、もっと深く考えていて。最近は真似しています。

・自分の得意な時間帯を把握する
・その時間帯に合わせたスケジューリングをする

5.(終了後トーク)天然物と養殖物

オンラインサロンの真骨頂は終了後トークです(笑)。終了後に、反省も含めて少し振り返りをしているのですが、そっちのほうがいろいろ話したいことやキーワードが出たりします。

今回も天然物と養殖物というキーワードが出ました。僕など創業者は天然コーディネーターなので、雑食でなんでも食べて生き抜いてきた人。その分突破力はあるけど、自分の技術を俯瞰して捉えられないし、無駄な動きも多い。

一方で、養殖物として仕組みの中で育ってきたコーディネーターの方が、効率よく成長して、汎用性のある動きができるのではないかという話。

どっちがすごいとかそういう話ではなく、養殖的なコーディネーターをちゃんと増やすことが、業界としては大事だよなという話でした(天然は運まかせなので)。

良い養殖の仕方については、まだまだ技術が確立はしていないので、オンラインサロンでもうまく知見を貯めたいなと思っています。

今日はこの辺で。4月のオンラインサロン定例会は、三重県尾鷲市で本業は温浴施設経営、商工会議所初のコーディネーターも務めた、伊東将志さんです。こっちもさらっとまとめを書きます。

5月の定例会は月末31日のお昼に予定していますー。

(追記2019年6月26日:天然養殖議論については、最近弊社の中では、こん棒を加工しながらで戦い続ける天然コーディネーターと、武器を選べる養殖コーディネーターという話になっています。例:天:投げやすいこん棒、養:弓)備忘録的に。




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