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地域の会議で現れる正義の話

鳥取を”チャレンジの連鎖が生まれるエリア”にするため「地域×若者」のプロジェクトを生み出しているゲンヨウです。今日は、地域での会議でした。そして僕は司会をやっていました。

1.地域の合意形成の場で現れる正義の意見

地域に関わっていると、いろんな合意形成の場に出ます。そこで。意見のやり取りをするのですが、たまに正しい話が出てしまって、それ以上、話ができない状況になったりすることがあります。

例えば、新しいチャレンジを始めるときに、過去の失敗についてどんどん話が出てしまって、チャレンジが否定されたり。失敗は事実なので、ダメだったことを並べられると、場は沈んでしまいます。

また、行動宣言みたいなスローガンを決める場合に、○○という言葉は△△と捉えられる可能性があると言われたとします。たしかにその可能性はゼロではない。正しいことは正しいのです。

意見が違ったり、議論をして、そういう考え方や捉えかたがあるよね、そこに気づいたうえで前を向いて動こうというやり取りができるのであれば良いのですが、そのように話が展開した場合、自分の意見を取り入れるべきだという雰囲気を出して話される方が、地域の議論の場には多いと感じます。

2.なぜそういう感じになってしまったのだろう

今日も似たような場面が出てきて、その正義は何のために出てきたのかなと考えてしまいました。

自分なりに考えた分析を書きます。

(1)場の設定の認識不足
合意形成や意見交換の場では、拡散の文脈と収束の文脈があります。方向感を共有しておくことが大事だったかと思います。地域の会議の場合は、「俺は聞いてねぇ」みたいなこともあり得るので、その日の場の設定や経緯についての解説をもっと入れるべきでした。

(2)意見を聞く対象の当事者意識
地域の意見交換の場の活用は大事になる事もあります。協力を仰いだり、人をつなげてもらったり、過去に行なわれた事実を確認したり。もちろん、失敗があったり、良いことだけではないですが、それを踏まえてどうするのかを考えるためには必要です。

一方で、ご意見を伺うという段階において、意見を聞く地域側のプロジェクトや企画への当事者意識については確認したほうが良いなと思いました。自分が関わるのであるなら、言い方や次の展開のアイデアなども考慮に入れると思うのですが、当事者意識が低い場合は単なる批判や、無責任なアイデアも多くなってしまうわけです。

場を使って当事者意識を高めていくのも大事だったのかもしれないですし、拡散する段階と、収束する段階と決定の確認の段階とメンバーの選出は大事なんだなと思いました。

(3)発言者同士の信頼関係
これは日本の議論の場が議論に慣れていないというのもあると思うのですが、否定的な話が出る=誰かを責めるみたいな雰囲気になってしまって、あくまでもフェアな立場で考え方の一つだよねという感じになりにくい部分があるかと思います。

もちろん、「お前が好き、お前は嫌い」みたいな話になっても本末転倒ですが、チームとしてお互いを信頼できるような場づくりは必要だったなと思いました。

3.会議の終わった後に

会議が終わった後に、僕ができることは何かと思い、企画提案者にはお礼を言いに行きました。まず踏み出してくれたことは尊いという認識を伝えたかったからです。

また、この後何を生み出すかが大事だなと思ったので、周りの方とその辺について話もしました。微妙な空気で終わるのではなく、そこを糧にどう前を向くのか。ちょうどそう考えられてた方も複数出ていたので、次は良い展開にできるかと。

正義を出してきた方とはお話しできなかったです。これは反省点、意図まで聞き出しに行けば良かったかなと。思っていることが100%、表現として出ていない部分もあり得るので聞くべきでした。これは僕がビビってたと思います。次は踏み出します。

4.まとめ

地域における合意形成の手順やコツについては、ノウハウとしてまとまってないなと、自分で振り返ってみても思いました。あるのだとしても、運用面の段階のところに落ちていない感じ。

無駄な議論ややり取りはモチベーションの低下にもつながるので、これはこれでまとめて提供していきます。

あとは、そういう風に慣れていない中でのやり取りなんだなぁと、僕の周りの方々には認識してもらえたらと思いました。

今日のおまけは、そんな固い雰囲気の会議で僕が最後にしめた一言と、そういう瞬発力についての話です。

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