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社会人1年目の私へ(16年後の私より)

鳥取でNPOを経営しているゲンヨウです。今の組織は2002年に立ち上げて、2008年に法人化しました。大学院1年での創業なのですが、実は大学院卒後2年間(2004-2005)は、NPOの活動だけでは生活は難しかったので、社会人一年目は県のシンクタンク非常勤スタッフを務めていました。翌年はイベントボランティアセンターのコーディネーターでした。noteで、”#社会人1年目の私へ”という企画があるみたいなので、一年目をあえて振り返ってみます。

仕事内容はシンクタンク内の県民研究員のサポートスタッフでした。その人たちが行うイベントの段取りだったり、集客、テープ起こしなどを行うこと。あとは、自分で企画提案もしていました。

当時、市町村合併前だったので自治体を回って、合併前の観光パンフとか地域資料になりそうなものをもらって研究室に保管していました。僕の大学のゼミの先生がそういう問題意識を持っていた人だったので、地味だけど資料になりそうなものを集めていました。その時に、各役場のキーマンににお会いできていたのは後のち良いことが多かったです。

非常勤なので、週に3日~4日の出勤という形ではありますが、8:30~17:30までのしっかりと仕事があったのは、いま振り返ると本当に良かったなと思います。

大学時代はわかりやすく、夜遅く朝遅い生活をしていました。そんな生活の小僧がちゃんと朝起きて、出勤するという流れがあり、それでリズムが作れていたことは大事なことだったと思います。

学生起業は24時間自分で使える分、自分で律していかないといけないわけです。おそらく、大学卒業したばかりですべて自分の裁量で動いていたら、メリハリが作れたか疑問です。効率はもっと悪くなっていたと思います。

今思えば、学生から協力隊など起業系にいった人がぶち当たる、仕事のリズムをつくることは、自然とできるような仕組みに僕は乗っかっていたのは、本当にラッキーだったなと。

昼間はシンクタンクの仕事、夜は学生たちとNPOの仕事。上記にあるように、シンクタンクの仕事もNPOの仕事に関連付けられる内容でもあったので、経験とつながりが複層的に重なっていたのは良かったです。15年前から、複業形態が当たり前だったのを考えると面白いなぁと振り返って思います。時代の先取りと言えば聞こえが良いですが、サバイバルです。

また、県のシンクタンクのスタッフという肩書があったことで話に行けた方々もいました。謎のNPOの若造(当時はそこまでNPOもメジャーな組織ではない)よりは、県の外郭団体の職員だったというのも、何も実績のない僕にとっては良いポジションだったと思います。

シンクタンクのスタッフのみなさんは、僕の謎の副業(当時は本人はそんなことはまったく思ってなかったですが、今振り返れば、謎でしかない(笑))に対しても理解を示してくれて、いろんな機会に誘ってくれたり、NPOの仕事で勤務がずれたりすることにも、特にブロックはありませんでした。

のちに10年以上の繋がりとなる立命館大学の先生や学生とのつながりも研究員の方がくれたチャンスですし、今、一緒にプログラムなどをさせてもらっているETIC.との出会いのキッカケもその人でした。

県の委員会とかを頼まれていた数も多かった時期ですが、それも普通に勤務時間に派遣してくれてましたし、寛大すぎる感じでした。

県民研究員の方も、良くしてくれて「いろんな人に会うんだからネクタイは持っておきなさい」とネクタイをいただいたりとか、人を紹介してもらったりとか、お世話になってばかりでした。

こうやって振り返って思うのは、本当に生かされていたんだなと。当時はいろいろ走っていたので、気づきませんでしたが、「なんか、危なっかしい若造がバタバタやってる」という状況を、ほほえましく見てくれてたんだなと。相当生意気だったと思います。お恥ずかしい。感謝しかありません。

=社会人一年目の私へ=
毎朝起きてシゴトするリズムが無意識に作れたのはラッキー
比較的自由度が高く複業に理解ある職場でラッキー
生意気な若造にもチャンスと愛をくれた職場でラッキー
よかったね、感謝だよ感謝

当時の周りの方々には、会って感謝を伝えるぐらいしかできませんが、自分がもらったチャンスと愛は、後輩につないでいきたいと思います。また、これを読んだ若手や学生起業の人は、とにかく突っ走ればよいんだと思います。その前向きな姿勢と行動が、微笑ましい味方を増やしたんだと思います。生意気なくらいがちょうど良いのかもしれません。

そういえば、活動から10年くらい経過した時に、ずっと周りで応援してくれていた方々と飲んでて、こんな話をしてくれました。

「主張しない若者は尊重されない」

生意気でも走り続けるのが価値だったようです。

そこも含めて当時の僕の周りの方々、本当にありがとうございました。

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