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多くの大学生に届けるために~バースデードネーションをした理由~

大学生と地域のチャレンジを連鎖させる仕事をしているゲンヨウです。僕の主な活動エリアは鳥取県、特に鳥取市です。

僕も5月7日で40歳になります。静岡県の高校を卒業して鳥取大学に入学し、在学中に組織を初めて18年目に突入しました。そりゃ健康診断も不健康診断になります(汗)

ここ数年の誕生日はバースデードネーションとして、その時に募集しているクラウドファンディングやNPOへの寄付などをオススメしていましたが、今年は自分の団体に寄付をお願いすることにしました。今日はその辺の思いを書いていきます。

1.大学生支援が何につながるのか
2.工夫の中で続けてきたこと
3.面談企画”会いに行けるゲンヨウさん”で見えてきたもの
4.寄付という選択肢を選ぶ
5.ノウハウをつなぐ

1.大学生支援が何につながるのか

僕たちが大学生と地域をつなぐのは短期的な成果と長期的な成果があります。

短期的なものは、鳥取県内30地域に、年間延べ500名を超える大学生が農村ボランティアに参加していることが一番わかりやすいと思います。最近では少しずつではありますが、中小企業に1か月から6か月の長期実践型インターンシップを導入しつつあります。三徳レンジャー(米作りを生産から販売まで)、農村16きっぷ(農村ボランティア+大学生企画)、pumpit(社会人と大学生の接点の場づくり)などの大学生プロジェクトを地域で行う企画もあります(近況はtwitterにて)。

長期的な成果としては、人が残っている、帰ってきていることでしょうか。2019年4月現在で、学生人材バンク関係の人材は40名が鳥取県にいて、起業したり、就農したり、就職したりしています。卒業後に鳥取を選んだが、現在は転勤や結婚などで離れている人が10名です。

鳥取大学・鳥取環境大学は鳥取県外出身者が8割を占めます。そのため卒業後の進路としては、出身地もしくは都市部への就職が多いです(2018年度の鳥取大学のデータでは約1000人の卒業生のうち県内就職は約150名、県外出身者はうち約50名です)。

都市部で働く、地方で働く、どちらでも自分で選べばよいので特に縛ろうとは思っていないのですが、選択肢として”鳥取”という大学時代を過ごした土地がちゃんと入るということは大事だなと思っています。
(合宿の様子、下の写真にも数名、鳥取就職組がいます)。

その中では、県外出身者でも卒業後に鳥取を楽しんで選択肢に入れてくれている人数が増えています(新卒2017年度:6名、2018年度:7名)と感じています。更に卒業後にいったん鳥取県外に出たのちに、鳥取に戻ってくるパターンが出始めました。なじみのある土地で何かチャレンジする、そんな人材が増えています。

僕のなかで一番インパクトがあると思っているのは、30代で地域の農業委員を任されている人がいます。本人の頑張りが一番ではありますが、僕らの仲間からそういった人材が生まれているのはうれしいことです。

鳥取以外の土地でも少しずつ、動きがあったりします。プログラムに関わった学生が、自分の実家家業を継ぐなど、地域に根差した動きをしていることも耳に入ってきています。

大学生のうちに社会と接点を持ち、多様な生き方・働き方に触れることで自分にとっての楽しい暮らしをしっかりと考えて、自分で決めています。そういう人が地域に増えるのは地域のチカラにつながると思っています。

2.工夫の中で続けてきたこと

団体としては2002年の学生団体の立ち上げから個人事業、職員雇用、法人化とゆっくりですが仕事を作りながら現在に至ってます。NPO法人ではありますが、仕事を作って、ニーズにサービスを提供する形を大事にしながら動いてきました。

NPOだからと言ってそれだけで補助金があるわけではないので、地域が必要としていること、大学生が求めていることをうまく組み合わせていく感じです。そこにはこだわってきました。

一方で、大学生と地域との接点づくりや、大学生のチャレンジの伴走などは既存事業の収益を回して行う形が多かったです。創業当初は、ご飯を食べに行ったり、ご飯をアジト(弊社事務所の名前)で作って食べたりしてました。飲み会などで意見交換したりして、学生の進路の方向性とか、今の悩みや興味を聞いていました。

(アジトでの飲み会の写真)

ノウハウや経験を生かした事業をつくったり、委託を受けている中で、学生が関わることが必須ではない事業も生まれてきました。そしてそちらに時間を割くことも増えました。

そんな中でも、学生から相談があれば面談していましたし、プロジェクトの進行のフォローや、社内SNSなどツールを活用しての伴走支援はしていました。社員も増えたので、社員と共有したり分担したりもしました。

3.面談企画”会いに行けるゲンヨウさん”で見えてきたもの

「げんようさんには話しかけていいんですか?」という衝撃的な一言をある時一年生からもらったことがあります。当時は僕も県外の出張が多めで、プロジェクトはスタッフに任せていて、学生との距離ができていました(そうするべきだと動いていた部分もあります)。

学生との距離が離れすぎてもいけないし、相談しにくいというのもよくないなと思って始めた企画が面談企画”会いに行けるゲンヨウさん”です。

忙しそうと思われているなら、あらかじめ一日をまるっと相談用にあけてしまえばよいという企画。一人1時間の面談時間を予約制にして、一日に7名とか8名とか聞き続けるという企画です。

上記は、社会人向けのオープンな企画ですが、これの学生版も毎月1回開催しています。面談企画をやることで見えてきたものがあります。

(1)相談時間を設けたほうが相談しやすい
(2)連続依頼や時間以外での気軽な相談が増えた
(3)相談したくなる時期がわかった

忙しそうだから声かけにくいというのは、ズバリだったようで、決まっていると声がかけやすくなったようです。また、「この時間はいかがですか?」と学生から声も入るようになりました。

また、相談を受けた学生が連続で使ってくれたり、別の時間を提案してきたりと相談に慣れてきました。口コミも増えました。枠は決まっているので、新しい人をなるべく相談時間内で対処し、なじみになった学生は別時間で対応していました。

大学生がどんなタイミングでどんな相談をしてくるのかもわかるようになりました。なんとなくは把握していましたが、明確になった感じです。進路選択の時期、新しいことを始められる時期が多いですね。具体的には6月、12月あたりが多く、夏休みや春休みの使い方も含めての相談が多いです。

面談企画という名前にしているのは、アドバイスを送るというよりは、状況整理だったり優先順位を決めていくお手伝いの意味合いが強いからです。あとは人の紹介です。大学生の悩みの多くはやってみないとわからないことが多いので、「大丈夫、やってみようよ」というのが僕の仕事だったような気がします。

本質的には上記記事の内容と同じ。「大丈夫」「いいね」というのが僕の役割なのかなと。あとは詰め込みすぎの部分の整理(リストラ)を一緒に考える感じですね。撤退が難しい。

4.寄付という選択肢を選ぶ

そんな面談という方法で大学生と向き合うことは、大きな意味を持つことがわかりました。当たり前ではありますが、関りを深くした学生ほど、伸びるときは伸びます。好きな土地や生き方にもこだわりを持ってくれます。

では、こういった時間をちゃんと確保するほうがより多くの学生にチャンスを与えられ、結果として地域のキーマンになるのではないかと考えました。

そこで寄付という選択肢です。寄付をいただくことで、一つはここまで書いてきた面談の費用、そして学生たちが動きやすくするためのインフラである、学生拠点(通称アジト)の維持管理費に充てたいと考えています。

2012年度の追いコン@アジト。昨年、戻ってきた人が写っていたり、本人はこの時鳥取に戻るとは思ってないよなー(笑)

続けることで、わかること、見えるものもあるなと思う最近です。

5.ノウハウをつなぐ

また、僕だけで来ても物理的な限界が来るので、コーディネーターにノウハウを残し始める動きもしています。これまでのちょこちょこはやってますが、今年は僕の暗黙知を棚卸しする時間を定期的に設けて、僕以外でも価値を作れるようにしていきます。

バースデイドネーションイベントページは下記を参考にしてください。目標金額をあっという間に超えてしまってありがたい限りです。謙虚に設定しすぎました。より多くの学生に届けられるようになるので、目標金額を超えても寄付は可能です。応援よろしくお願いします。

上記ページからカード決済で寄付が可能です。よろしくお願いいたします。


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中川玄洋@学生人材バンク

鳥取県でNPO法人学生人材バンクを経営しています。 「学生にキッカケを 地域に笑顔を」 鳥取を面白いことを仕掛けやすい街にするため若者、人材の視点で大学生と地域の接点づくり、若者のシゴト創りを伴走型で支援しています。最近は地方こそ副業(複業)を進めるために語っています。

NPO経営について書く

NPOを経営しています(2002年から現在まで)。 大学生ボランティアの協力と専従職員の組合せで事業を進めています。面白さ、難しさ、両方を書きます。 【略歴】 2002年学生団体として立上げ(大学院1年) 2004年大学院卒業後複業しながら継続 2006年完全独立 2008...
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