市の企画課とお話7/6

市の行政評価担当者と直接お話するのは本当に良い体験でした。
メールのやり取りでは限界がありますし電話では相手がゆっくりと時間を取っていないので最低限の会話で終わりますが、実際に対面で話すことで行政の現状などがよりリアルに把握できました。

当日、10時から市役所の企画課会議室での予定だったので10分前に市役所玄関で小川隆史議員と待ち合わせ。彦根市減税会のメンバーも来てくれました。

動員

その時に小川議員から「動員」の話を聞きました。
例えば彦根市には「人権啓発事業」として市民にExcelとWordの使い方やインターネットのやり方を教える事業(令和3年は定員を半数に減らして約240万円)があります。アホらしいですよねえ。

その事業はどうか分かりませんが、そういう人権政策系とか福祉関係のイベントや企画に人が集まっていない場合、次の事業の開催が危ぶまれてしまうので、それで困る団体さんによる動員が行われ「需要がある」ことにされるらしいです。
それで要らないはずなのに延命されている事業が多数あるだろうとのこと。

私も10年以上前、滋賀県の別の市でPTAの副会長をやっていたのですが、社会福祉協議会系のイベントにたまに動員として駆り出されていたので、こういうのは全国的に行われていることだと思います。「この動員って本当に一般公募ですか、それとも団体からの動員などはあるのでしょうか。だったとしたらそれは税金の無駄遣いではないか?」とうちは次の会で突っ込む予定です(質問票をすでに送ってあります)。市役所に行っても意味ないかもしれませんけどね。

ということで、本題
今回は打ち合わせということで聞いていたのですが、実際は私と議員で事務事業評価について行政に思ったことを言いまくり&質問しまくり会に。

市役所の方が、今日お話をする事務事業評価についてのレジュメを用意してくださっていて、まずそれを見て話をすることになりました。

名刺交換したら
「滋賀県減税会のホームページ見ています。勉強会なども結構されているようで」と言われました。作っておくものですね。 


資料(汚いメモありで申し訳ない)

私たちの意見と質問

①外部評価のメンバーはどうやって決めたのか?

産官学金労言福教の方々とは具体的に誰?

回答:産=産業、官=官公・行政(行政学者)、学=大学(滋賀大学など)、金=金融(滋賀銀行など)、労=、商工会議所ハローワーク関係、言=マスコミ(地元フリーペーパーなど)、福=社会福祉協議会、教=教育委員会
以上のカテゴリから1~数名ずつ11名にお願いした。

交通費があまりかからないよう、できるだけ県内から選んでいるそうです。
外部評価は10個くらいの施策を選び、それに対してこの外部行政評価委員会より意見をいただくとのこと。

②彦根市の外部評価は本当に正当な評価をされているのか?(私)

たとえば滋賀県税調は県の御用聞きの増税派学者ばかりで機能していないと感じており、不安がある。
回答:評価をすることを業務として選ばれている方々だし、かなりダメ出しされている。だからそのへんは大丈夫かと思う。むしろ出来ていることをもっとアピールしろと言われるくらい。悪いのを隠していると怒られるのでむしろ成果が悪かった事業から見せている。

③事務事業評価の目標値は誰が決めているのか

回答:まず行政の担当課でまず検討した後、外部専門家に意見を聞く「もっと増やせるはず」「やり方を変えたほうがいい」等。それにより目標値や方法を決定し実行していく。
議員:それでパブコメとかも募集しているということで、市民の反対意見がたいしてなかったら「市民は賛成」ってことにして事業を進めていくんだよね。
:(わわ、パブコメ募集をもっとチェックしなきゃ💦)

④一般市民からも2~3名、行政評価委員会に入れていただければ安心する(私)

外部評価にしろ内部評価にしろ、「これまでの体制を踏襲した専門家」の意見なのか、「市民の意見や、変化しつつある時代のリアルに沿った意見」を言ってくれているのかが解らない。

回答:検討したいと思う

⑤記載の人件費は、市職員の人件費ですよね?(私)

一部の減税会メンバーが「事務事業評価表の人件費は市役所職員の人件費なのかそうでないのか解らない」という方がいらっしゃったので念のために確認。
回答:市職員の人件費だけ。

⑥決算書と紐づけは出来ないのか?(議員)

回答:難しいと思う
議員:ゴル子さん、他の市の状況はどうなの?やってるところないの?
私:◯◯県の◯◯市や、◯◯市などは紐づけがあります。先程の人件費に関しても、何人足なのか、正職員なのか嘱託かアルバイトかなども明記しているところもあります
行政:◯◯市、と_φ(・_・  メモメモ 
議員:それで自分たちで事務事業評価を研究すれば良い。ほかがやっているならやれるはず。決算と紐づけがないならどうやって判断するの?

⑦この「移住政策事業」の移住体験ツアーとはなんですか?これの事務事業評価表があるなら今出して来てほしい(私)

回答:今作っているところ。もうすぐ出せる

⑧この「移住政策事業」って世界的に少子化が進む今、ただのパイの取り合いなのでやる意味がありますか?(私)

目標値がどうのとかだけではなく、政策そのものが必要かどうかの検討は本当にしていただけているのか?

回答:検討はしている。
移住事業はやらないと人が流出してしまうので、他市がやっている以上うちもやらないといけない。
議員:そこ、「移住政策には意味がある、人数が増える事業として成果を出していく!」っていう返事が返ってくると思ったから驚いた(私もそう思った)
職員:ふるさと納税と一緒です。あれもやらないと税金がどんどん流出していくので、やらないとしょうがないんです。
議員:JR西日本とJR東海に相互乗り入れの話をして彦根あるいは米原から名古屋まで直通で行けるようにするとかも移住対策になると思う。そういう努力もしてみては?
職員:JR東海と西日本は仲悪くてなかなか・・・

移民事業は無駄の塊だと思います。
自治体同士の人の取り合いのために税金が無駄に消費されるってことですよね。移住体験ツアーはもちろん参加者の参加費もありますがそれでも税負担もあります。

住民所得割10%減税とかなら、経営者とかお金持ちが(住民票おいておくだけ系のも含めて)絶対来るのに、と思った私。彦根市議会最大会派の会長の立場の小川議員もおられたので言えばよかったけど途中で違う話になってしまいました。
ただ、市職員の人も大変なんだな・・・と思いました。詰めるのではなく、協力していきたいものです。すごく真面目にお仕事されている様子も伝わってきていました。それも感じられたのも良かったですね。


⑨全事務事業評価表が公開されている?(私)

回答:施策評価と紐づいているものは全部出てる
議員:他の公開されていない事務事業は?どうやって市民は確認するの?
回答:担当課へご連絡ください
議員:公開しよう。
:全部公開してほしいです❤

⑩具体的な内容が書かれていないものがあるし、事業費が全部ごっちゃになっているから見づらい。(私)

施策評価と事務事業評価表が別ファイルになっていて事業内容の把握がしづらいのも困る

回答:一緒にすると大変
議員:ゴル子さん、他の市はどうなの?
:他の市はもっと見やすいです。事務事業評価表は市民への説明責任として市民目線の物が必要だと思うから、改善お願いします。私は八王子市のが好きです❤東京都足立区も1ページだけど事業と経費が見やすいです。
議員:企画課のほうでも、他の市の事務事業評価を研究したらどうだろうか。


⑪事務事業評価表の◯◯と◯◯について具体的に解説をしてほしい。事業についての質問に回答してほしい。(私)

回答:別日に担当課からこの会議室にて回答させる。8月上旬でどうか。

ということで終わり。8月上旬に実際に事務事業評価表について解説をしていただきます。 質問集はこの翌日にお送りしました。
8月の勉強会では、私の理想とする事務事業評価表をお伝えしようと思っています。

終わり

小川議員から「いい話が出来たんじゃないかな?」とのこと。今後はもっとお話がしやすくなったことにも感謝感激雨あられです。

小川議員はとにかく行政は敵扱いせず丁寧に想いを話せば応じてくれることも多いから、とのこと。議員を連れて行けば更にスムーズだ、と言われました。 

感想

行政の方はかなりご親切に、丁寧に説明していただきました。
本日はありがとうございました。お手間おかけして本当に申し訳ありませんがよろしくお願いいたしますとお礼を言って帰りました。
創風会の小川隆史議員、ありがとうございました。

私が当日一番ショックだったのは動員の話ですが、企画課の方にお話を聞いていて思ったのは、「行政もおそらく行革や歳出削減について、困っている、自分たちに何か出来ることはないか?」ということでした。専門家ではないからこそ今までのセオリーとは違った視点からのご協力も、微力でも出来たらいいのにとおこがましいかもしれませんが感じました。アナログ時代から続いてきた方法を踏襲しているので行政の在り方に限界が来ています。思い切った行革が必要ではないかと思います。

7月29日の渡瀬さんの行政改革セミナーは予定があって私は行けないのが残念。でも滋賀県減税会メンバーが議員さんといっしょに行くのでその報告を聞こうと思います。

あと、事務事業評価表には補助金事業が書かれていませんので補助金評価表の導入が必要だと思いました。

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