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このプロジェクトは誰のもの?

これはQiitaの「CivicTech & GovTech Advent Calendar 2022」の6日目の記事です。

書くのが遅れてしまいました!ほんとにすいません!

僕は数年前まで某オープンソースプロジェクトのコミッターというものをしていた時期があったのですが、その中で、とても印象に残った Issue がありまして、ちょっとそれについてご紹介します。

この Issue ではディスカッションがやや白熱気味になってしまいまして、その原因のひとつが僕がマージした別のプルリクエスだったので、「ごめんね、数週間以内に修正するね」みたいな感じのコメントをしたんです。

それに対して、当時(いまでも!)僕が大好きな gitlost さんが「We will!」と返事してくれたという今読み返せばただそれだけのやりとりです。

でもこのたった一言の「We will!」にどれだけ励まされたか!

当時僕はまだコミッターとしては駆け出しの頃で、この「We」のおかげで「あ、仲間入りさせてもらえてるんだ」と実感が湧いたのを今でもよく覚えています。

会ったこともない人たちから「We」と呼ばれることは、オープンソースプロジェクトに関わる人たちにとって本当に力になる魔法の言葉であることにこの時に気が付きまして、その後は僕自身も堂々と「We」を使うようになっていきました。

日本語では省略されがちな主語

ところが日本語で「私たち」ってなかなか使いにくいですよね。
僕がいたそのプロジェクトに関わる日本の人たちの間でも「本家」とかそういう表現をよく見ていました。

たしかに僕自身、日本語でやり取りするときに「私たち」と書くことは正直ドキドキするものがあります。

ですが、実際に「私たち」と書かなくても主語が「私たち」であると仮定していろいろ考えてみるとなにか違うものが見えてくるのではないかと思っています。

オープンソースプロジェクトに限らず、会社でもコミュニティでも、自分が住んでいる街でも、ぜひ隠れ主語として「We」を使ってみましょう!


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