あっちの話⑺
あっちの世界の中ではよく散歩をしている。本を買いに行ったり映画を観たりするついでに、その夢で住んでいる部屋の近所をぶらついて買い物をしたりぼんやりしたり。大きな駅ビルより、ごたゃごちゃした個人商店の連なる商店街や地下街などが多いかも。好きだからだね。
旅したことのあるアジアの市場や前にこっちで住んだことのある商店街などがほどよく混じっていて、かならず古本屋もある。乾物屋やエスニック食材店、豆の専門店なんかもよく出てくる。
先日は乾物と旅の本がミックスしておいてある変わった店に入った。紙の匂いと乾物の匂いがリアルで、目が覚めてこちらにきてからもしばらく鼻の記憶が強く残っていた。味や匂いを結構覚えているものなのだな。
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