ツイキャスにて開催した『松井珠理奈さんについて語りまくる60分』の台本大公開!
はじめに
6月13日、『松井珠理奈さんについて語りまくる60分』CASを開催しました。告知記事はこちら。
https://note.com/german_nadare/n/n3758851f7432
お聞きくださった皆さま、ありがとうございました。録音を自分でも聞き直しましたが、非常に!非常に!!お聞き苦しいラジオになったことを深くお詫びいたします。
あんなおじさんのぼそぼそ喋り、聞いていて苦痛でしかないですよね。それでも、そこで語った内容は、ぜひ多くの方に届けたいものでした。
なので、当日用意した台本を大公開いたします!
実際は箇条書き程度でしたが、今回の公開にあわせて、文章としての体裁を整えました。ただ、ラジオのライブ感も残したかったので、肉付けはあまりせず、極力ラジオで話したままを残しています。
当日聞けなかった方、おじさんの声に耐えられなかった方、あの日わたしは、松井珠理奈さんに対して、こんなことを話していました。
プロローグ
(ここからは、ラジオを聞いている体(てい)でご覧ください)
まず松井珠理奈さんを語るまえに、SKEについてをお話します。
AKBは熱心に見てきましたが、SKEは曲を聞くだけ。番組で言えば、「SKE48のマジカル・ラジオ」「とエビシリーズ」を見ていましたが、そこまでハマったわけではなく、あくまでAKBグループのひとつとして、なんとなくSKEを見ていました。
いまもそのスタンスは変わっていません。なので、熱心なファンの方と比べれば、知識も経験も薄いです。
そこを踏まえて、SKEの内側からではなく、SKEという存在を外から見てきたわたしの目に、松井珠理奈さんがどう映るのか。そしてなにを魅力に感じたのか。そこを語りたいと思い、今回の企画を実施しました。
と言いながら、今回の企画を実施した本当の理由は別にあります。それは後ほど。
出会い~松井珠理奈とプロレスとわたし~
SKEを深く知らなくても、松井珠理奈という名前は知っていました。ただ、名前を知っているだけで、詳しいことはなにもわかりません。せいぜいSKEのエースという認識ぐらいです。
そんな彼女と接点をもったのが、「豆腐プロレス」です。プロレス大好きなわたしなので、このドラマには発表時から期待していました。
そして運命の日。
2017年1月4日東京ドーム。オカダ・カズチカVSケニー・オメガ。ドラマのためとはいえ、この日、珠理奈さんははじめてプロレスを目の当たりにし、涙を流しました。
あれだけ綺麗な涙を流せる。なんて純粋な人なんだ!と、こちらまで感動してしまいました。同時に、感謝しました。プロレスで心から涙してくれた。それがいちプロレスファンとして、とても嬉しかったです。
それから珠理奈さんと新日本プロレスの密な関係がはじまります。
基本的にプロレスファンは閉鎖的です。新しいものは受け入れにくい。彼女に対しても、当初は厳しい意見が飛んでいました。でも、そんな意見にさからうでもなく、彼女は自然と溶け込んでいきました。
それは紛れもなく、彼女のプロレスに対する愛が本物だったからです。本気は必ず伝わります。それはファンだけでなく、レスラーや関係者にとってもそうでしょう。もちろんビジネス的な側面はあったと思いますが、珠理奈さんと新日本プロレスは良い関係を築いていきます。
そして季節は巡り、松井珠理奈さんの闘いがはじまります。
2018年世界選抜総選挙、地元名古屋開催。
このときのわたしの心境としては、SKEの松井珠理奈を応援するのではなく、プロレス好きの仲間を応援する。そんな気持ちでした。
プロレスでともに感動した仲間の大舞台。お祭りがはじます。
でも、そのお祭りがあんな結末になるとは。
世界が変わった日~AKB世界選抜総選挙について~
結果から言えば、松井珠理奈さんは1位をとりました。てっぺんから見る風景。ファンが見せたかった光景。どんなにすばらしいものだったでしょうか。
でも、そこで世界が変わりました。
もう思い出したくない話だとしても、ここは触れなくてはいけません。彼女を語るうえで、決して避けては通れません。
インタビューの一部分を切り取られ、バッシングの嵐。まるで国中から罵声を浴びせられるような、そう錯覚するぐらいの激しい言葉での攻撃。
そのとき、彼女に心ない発言をした方は、いまはもう忘れているのかもしれません。そもそも、言われて当然と思っているのかもしれない。そうやって正当化すれば、いくらひどい言葉を言っても、自分の心が痛むことはありません。
でも、本人やファンは、決して忘れられません。
10年越しの悲願だったのに、なぜこうなったのでしょうか。こうなってしまったのでしょうか。本人に100%非がないわけではないのかもしれない。それに人間だから、全員に好かれるわけでもありません。
けど、いくらなんでもひどすぎです。なぜ、こんなにも人は人に残酷になれるのでしょうか。当時、本当に恐ろしかったし、理不尽なものを感じました。
その後、珠理奈さんは活動を一時お休みします。しかし、彼女を守るはずのの運営から、彼女を守ろうとする意思が見えませんでした。見えないだけで、裏でケアしていたと信じたいですが、いったいどうだったのでしょうか。
でも、そんな逆風のなかで、ファンだけは声を上げ続けました。周りからどんなに責められようと、彼女を守るために、声を上げ続けたのです。
絆の強さ~彼女のファンに思うこと~
松井珠理奈と皆さんは、どんな繋がりがあるでしょうか。
多くの人は、家族でも親戚でも知人でもないと思います。それなのに、彼女を悲しませないよう必死になるファンがいる。血の繋がりを越えた、何か形にできない、それこそ魂で繋がっているように見えます。
そんな、誰かのために必死になるファンに囲まれている。それは、そこまで人をひきつける魅力が彼女にあるということです。
AKBグループのなかでも、彼女はとくに強い嵐にさらされてきたひとりです。そんな彼女を包み込むファンに、魂の繋がり、アイドルとファンの絆を見ました。
このファンがいれば、きっと彼女はだいじょうぶ。そう思えます。
誤解がとける日~普通の女の子~
最初、珠理奈さんはもっと尖った人だと思っていました。でも、彼女を知るうちに、徐々に人柄がわかってきました。
とくに、ラジオ「声の恋人 松井珠理奈です」。このラジオで思ったのは、本当に普通の女の子なんですよね。すごく素直で、すごく純粋で、すごく寂しがり屋で甘えん坊な女の子。
そのとき、思いました。きっと自分は、松井珠理奈を特別扱いしていたのです。アイドルだからがんばれる、センターだからがんばれる、今までだってがんばってきたのだから、と。
でも違います。アイドルであるまえに、ひとりの女の子です。
2019年10月5日に発売したソロアルバム『Privacy』でもそれを感じました。全楽曲の作詞を珠理奈さんが手がけています。その歌詞の数々は、彼女からファンに贈るラブレターのように見えました。
わたしはこんな人です、こんな恋に憧れます、みんなは楽しかった?、わたしは楽しかったよ、みんなに感謝、みんな大好き……
彼女の歌詞の魅力は、そのまっすぐさにあります。まっすぐに思いを届けてくれる。そこには弱い部分もある。隠したい部分もある。でも包み隠さずに届けてくれます。
そんな裸の心を見せてくれる彼女だからこそ、多くのファンと魂で繋がれるのだと思います。
いつの日か会えるまで~卒業後に期待を込めて~
アイドルは、人間そのものを見られます。それがどれほどつらいことか。そんな場所で10数年戦い続けて、どれだけ心が消費されたでしょうか。
裸の心を見せるより、偽りの自分を作ったほうがよっぽど楽です。偽りを攻撃されても、偽りの心で防御できます。でも珠理奈さんはそれをしない。そのままを見せてくれます。
きっとそれはファンを信じているから、大事にしているからです。偽りの姿を見せてファンを裏切りたくない。そんな気持ちが、あのまっすぐさから見え隠れします。
そんな彼女がアイドル時代の最後に書いた曲、「Memories ~いつの日か会えるまで~」。歌詞のなかに、「トランクには大事な記憶詰めて」とあります。この曲はまさに、その記憶を綴ったかのような内容でした。
アイドルとして最後の曲です。強がってもよかったと思います。ついてこい!と強気でもよかったと思います。
でも彼女は最後まで、いや、最後だからでしょうか。ありのままを綴りました。歌詞のなかの「彼女」は、どこか自信のない、ファンに助けを求めるような声をあげています。
でも、それは弱さじゃありません。それこそ、彼女の強さです。弱い心をさらけだし、ファンとともに歩もうとする姿がそこにあります。
いつだって彼女は戦ってきました。
そしてファンがいました。
心強いファンがいました。
ファンに、彼女の向かう先を決めることはできません。でも風をおこすことはできます。彼女の背中を押す風に、彼女を守る風に、彼女をはばたかせる風に、ファンはなれます。
そして、遠くから珠理奈さんを見てきた自分が一番に伝えたかったこと。
きっと皆さんなら、彼女へ間違った風を吹かせません。彼女のそばで、彼女を守り、彼女とともに歩めます。
それが珠理奈さんを見てきて、そして、ファンの方々を見て思ったこと。今回の企画を通して、一番に伝えたかったことです。
Memoriesの最後のフレーズは、「笑っていてね」。
笑いましょう。笑って見届けましょう。そして彼女に風を吹かせ、舞い上がる彼女を応援していきましょう。
いつだって未来へ、風は吹いています。
これにて、『松井珠理奈さんについて語りまくる60分』を終了します。
長い時間、お付き合いいただき、ありがとうございました。
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