俗にいうエモい話を。

ウェディングカメラマンの仕事を受けてる身分なので、すでにたくさんのカップルおよび夫婦を見てきた。

寡黙な旦那さんと賑やかなお嫁さん、テンションがちょっと振り切ってる旦那さんと静かに笑うお嫁さん。

仲睦まじいカップルに光とシャッターを通して、最高の瞬間を作り上げる。わかりやすく言えば、「めちゃくちゃかっこよくて綺麗なカップル」を作り上げる。

2019年の年末からフォトスタジオにお世話になることが増えた。当たり前だが、プロの仕事なので綺麗に仕上がる。

ただ、どんなにプロがライティングを加えても綺麗なメイクを加えても超えられない写真がある。

それがパートナー同士が撮影した写真だ。正直、美術の教科書に載せてほしいレベル。パートナーがとった「いつもの時間」「特別な時間」に見せる表情は最高でしかない。

心を許している「素の表情」はプロの人では絶対出せない。「素」に限りなく近づけることができても、2人とっては異物でしかない。

式場などで”素な写真”を見ると、「かなわないなー」と思うし、自分自身もその最高な瞬間を捉えたことがあるから分かる。

昨今の情勢を受けて、会えない遠距離カップルも多い。会えたら半信半疑でもいいから、パートナーの写真を撮ってみてほしい。

愛おしい時間を忘れずにいるためにも。