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Year10の1学期が終わりました – IGCSE 初年度のTerm1の振り返りと今後の課題

(本記事は2021年12月15日にブログに投稿した記事です。)

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ケンブリッジ式インターでは最重要となるIGCSEの2年間がいよいよスタートしました。今年はその初年度のYear10が9月からスタートしましたが、ちょうど1学期が終了したので、その振り返りと、成績から見えてくる今後の課題を整理してみました

1. Year10の1学期におけるコロナの影響

クアラルンプールではコロナの影響でロックダウンが続いており、新年度のスタートといってもオンライン授業での開始となったため、味気ない新学期となりました。

校長先生からのメールでは、「ロックダウン後の対面授業再開は近いから、皆で頑張りましょう」という趣旨のメールがわりと頻繁に送られてきたのですが、マレーシア政府の発表を見る限り、いつ対面授業が再開になるのかまったく分からない日々を過ごし、“1学期もこのままずっとオンライン授業が続くんじゃないか...?”という不安を抱えておりました。

ところが、9月に下旬になって政府から「10月より順次、学年を分けて対面授業を再開する」という方針が発表され、学校からは「小学校(プライマリースクール)と中高(セカンダリースクール)ともに10月から分散登校で対面授業を再開するから、ボーディング生はそれまでに寮に戻ってきてください」というアナウンスがあり、“ようやくこれで学校に戻れる〜😅”と歓喜したものでした。

その後、息子の学年であるYear10は10月下旬から対面授業を再開することが確定し、そのタイミングに合わせて息子は寮に戻っていきました。

しかし、11月に入るとすぐに9泊のハーフタームブレイク(Half Term Break)があり、さらにエクシアト(Exiat)と呼ばれる隔週ごとの2〜3泊の帰宅の機会もあるので、1学期のうち実質的に寮に戻って生活したのは正味1ヵ月ほどでした。

その正味1ヵ月の寮生活は息子にとって新鮮だったようで、これまで通学生だった子がボーディングすることになったり、新規でボーディング生が入寮してきたりして“新しいメンバーが増えた寮生活は楽しい”との感想をもらしており、父親としては久しぶりの寮生活を存分に楽しんでくれればいいかなという想いです。

2. 息子の1学期の成績

いよいよIGCSE初年度のYear10が始まって、親の立場としては背筋が伸びてピリッとするところではあります。

しかし、IGCSEの本番試験まではまだ1年以上あるので、まだ成績についてガミガミと言うつもりはありません。あくまでこれから先、“本番試験の時期にどうピークを合わせるか?”ということが重要です。

2-1. ケンブリッジ式の最大のメリット

ケンブリッジ式ではYear10からIGCSEの2年間が始まりますが、Year9までの幅広い履修科目と違って、IGCSEでは自分が選択した科目に絞って学習すれば良いので、生徒にとっては嫌いな科目を取らなくていいことは大きなメリットです。

例えば、Year9まであった Art and Design (技術家庭)、Art (美術)、Drama (演劇)、Geography (地理)、History (歴史)、Music (音楽)、Swimming (水泳)といった科目は、Year10で選択しない限り履修する必要がなくなります。

他の国のカリキュラムではこれらの科目のいくつかは高校でも学習する必要がありますが、ケンブリッジ式ではIGCSEで選択しなければ学習する必要がありません。

つまり、生徒が自分の得意な科目を選択してその科目に集中すれば良いのであり、科目ごとにケンブリッジがしっかりとシラバスを提供しているため、IGCSEの2年間でどのようなことを学ぶのかが明確です。

この点、ケンブリッジ式を学ぶ最大のメリットと言ってもいいのではないかと思っています。

2-2. IGCSE モック(模擬試験)までの成績はルーブリック評価

ケンブリッジ式は、Year11の終わりにIGCSEの本試験の結果が中等教育修了の最終成績となり、100%試験の結果で評価されます。

では、Year10やYear11の途中まではどのように評価されるかという疑問があります。

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