見出し画像

RINGOMUSUME「101回目の桜」に心をつかまれて

※タイトル画像は十野七さんのイラストを使用しています。

2021年の「弘前さくらまつり」は、開催する方向で準備が進んでいます。
全国的に桜の開花が早まっており、弘前の桜もGW前に散っているかもしれませんが、なにはともあれ無事にさくらまつりが開催されることを祈っています。

同時に、RINGOMUSUMEの「101回目の桜」を多くの人に聴いてもらう機会になればいいなとも思います。

一度聴けば誰しもが心をつかまれる名曲へのRINGOMUSUMEの思いをブログから探してみました。

1 曲について

実際に弘前の空気を感じて、弘前のことを思いながらかいてくださった曲ですので色んな人の心に響く曲だと思います(ジョナゴールド)

「101回目の桜」2018年02月25日
穏やかなメロディーの中に熱い気持ちが隠されている素敵な曲です(ジョナゴールド)

「101回目の桜の完成を報告」2018年03月12日
この「101回目の桜」も今までの2曲とは全然違う曲調で、心に染みる曲となっています(彩香)

「メッセージお待ちしてます!!」2018年03月14日

2 歌詞について

今回は桜と人の人生を対比させるという「死生観」というのがテーマになっています。
歌詞が深くて最初に歌詞を渡されたときは、理解していくのに時間がかかったんですけど、(彩香)

「メッセージお待ちしてます!!」2018年03月14日
101回目の桜は桜と人間の儚い人生を重ねて、死生観をテーマに書かれた曲です。
この曲を聴いて王林は、大好きな人達に囲まれている幸せ、今がある幸せを感じました。(王林)

「みなさんありがとう」2018年04月03日
私は多田さんと出会ってから"言葉"というものの大切さを改めて強く感じました。
多田さんが書いてくださった曲の歌詞で何度も涙を流し、元気をもらっています
だから多田さんが作ってくださった曲を聴くと、音楽の力だけでなく、言葉の尊さを身近に感じる瞬間がすごくあるんです。(彩香)

「言葉の力」2019年02月07日 
※多田さんの歌詞全般についてのコメントです

3 「101回目の桜」パフォーマンスへの姿勢

1人1人の心に届くように歌っていきたいと思いますので初披露の日はワンマンライブになりますので、楽しみにしていてください(ジョナゴールド)

「101回目の桜」2018年02月25日
「Ringostar」や「アメノチヒカリ」に続いて「101回目の桜」もたくさんの人に出会うきっかけになって、そしてたくさんの人がこの曲を聴いて「大切な人と桜を見に行こう」って思ってもらえると嬉しいです(とき)

「「101回目の桜」をリクエストしてください!」2018年03月13日
歌詞が深くて最初に歌詞を渡させたときは、理解していくのに時間がかかったんですけど、自分なりに頭の中で曲から感じる情景を思い浮かべて歌いました。(彩香)

「メッセージお待ちしてます!!」2018年03月14日
この曲を聴いて感じるものは人それぞれ違うと思います。
でも何かを感じたそのなにかを私たちのパフォーマンスで届けられたらと思います!(王林)

「みなさんありがとう」2018年04月03日

こうしてみてみると、「心」「思い」「気持ち」「感情」がキーワードのようです。

多田さんの歌声は……自分の気持ちに寄り添ってきて自然と涙がこぼれていたりします
そんな歌を自分も歌いたいと思わせてくれたのも多田さんとの出会いですし、なにより今のりんご娘は多田さんなしでは生まれていません!(ジョナゴールド)

「多田さんおめでとうございます!!」2020年01月17日

RINGOMUSUMEは、いつも曲を作った人や聴く人の気持ちに寄り添うことを心がけているのでしょう。それが伝わることで感動が生まれるのだと思います。

※「101回目の桜」へのRINGOMUSUMEの思いについては、Web東奥の記事もご覧ください。
[あおトピ]【連載】♪桜のように生きたい♪りんご娘、地元・弘前を歌い まだ見ぬ高みへ

【桜ミク】feat.初音ミク

ところで、RINGOMUSUMEをカバーした、
【桜ミク】弘前さくら応援ソング「101回目の桜」feat.初音ミク
が、2020年5月7日YouTubeにアップされ、世界中からコメントが寄せられました。

ミクver.をRINGOMUSUMEも好意的に見ているようです。

YouTubeのコメント欄がインターナショナルな言葉で溢れていてたまに出てくる日本語に安心感を感じるほどですが、みなさんがこの音楽を聴いて温かな気持ちになっていることだけはちゃんと伝わってきました(ジョナゴールド)

「101回目の桜」2020年5月7日

私も、RINGOMUSUME ver.とは違いますが、感動的なMVだと思いますし、もう何回も見ています。

RINGOMUSUME ver.の感動が、RINGOMUSUMEの「心」にあるとしたら、ミクver.の感動はどこからくるのでしょう。

ボーカロイドはプログラムの産物であり、そこに心はありません。また、「声」も機械音です。

もちろん、ミクにどういう風に歌わせるか、どの絵をどのタイミングで出すかなど、人の気持ちが入り込む余地は十分あります。
また、昔に比べれば、声はだいぶ人に近づいたし、表現力も格段に向上していることも確かです。

【余談】おもしろいことに「ブレス」もあるんですね。どんなロングトーンもできるのに……。

ミクver.への感想をYouTubeコメントからすこし拾ってみます。(翻訳が拙いのはご容赦ください。)

Nasywa H.Sさん
Sure Miku is great but can we just talk about the tuning? The tuning is really good!
確かにミクはすばらしい。だけど、曲のことも話そうよ。この曲、すごくいい!
Chelo WiiUさん
Btw, english lyrics are in the description. Beautiful lyrics
英語の歌詞が説明欄にあるよ。美しい歌詞だよ。
(ミクver.からRINGOMUSUME ver.に来た)Shawn Tuckerさん
Anyone else feel like they heard this song a long time ago? I just discovered it the last few days, but it still leaves me with a sense that I know it from somewhere before.
ずっと前にこの曲を聞いた気がする人いますか?私はこの曲を数日前に知りましたが、ずっと前から知っているような気がしています。

やはり、いい曲はだれが歌ってもいいと感じるものなのでしょうか。
いろいろ思案していたところ、ロボット工学者・石黒浩のことばに出会いました。

ロボットのなかに、心のメカニズムがあるのではない。心とは、他者との関係性のなかで「感じられる」ものだ。心は、見る者の想像のなかにある。
(石黒浩『アンドロイドは人間になれるか』(文春新書))

ミクver.が発表された当時、深刻さを増す状況の中で、多くの人が生きることの意味を考えました。
「大切な人と一緒にいられることの幸せを願う」この曲を世界中の誰もが待っていたような気がします。

そうしてみると、時間や場所を超える普遍性こそ「101回目の桜」の大きな魅力といえるのかもしれません。

Psydkikさん
To be a cherry blossom, blooming time after time - yes, that sounds like hope. I want to be that kind of person, too.
何度でも咲く桜-それは希望のように思えます。私もそんな人になりたいです。

2021年は「101回目の桜」を聴きながら、薄紅色のトンネルをくぐりたいものです。

おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?