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悩むん飽きた。

「エイジくんとの関係性について考えて悩んでたけど2日で飽きたわ」
「3日くらい悩めや」
「アホらし」

恋も愛もどうだって良い。
端的に、あなたのいない世界なら私は要らない。

好きだと言うかわりに、何度も名前を呼んだ。
30年変わらず呼び続けたその名前を、初めて呼ぶみたいに緊張しながら、何度も。

愛してると思って、そのまま愛してるって言えなくたって良いじゃない。
誰を好きになっても、誰に抱かれても、揺るがずにちゃんといてくれた人に、今さら愛してるもないような気がするだけだもの。
だって、伝わってないはずないもの。

意外とロマンチストだから喜ぶのかもしれないけど、喜ばせると面倒くさいから言わない。

「抱いても、結婚したとしても、貴女は俺のものにはならないしなぁ」
「ならんな」
「貴女、タチ悪いな」
「貴方、趣味悪いな」

ほら。こうやって笑いあって、色気なんてどっかに忘れて、けれどやっぱり少し色付くくらいで良いじゃない。

これが幸せじゃないって言うなら、この先ずっと幸せになんかならなくたっていい。

「このまんまがいい」
「はいよ」

何にも返せないし、何にもあげられないから、せめて最大限の我儘をあなたに。
私のバカげた我儘はあなただけに。

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