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井上尚弥VSポールバトラーを観て (感想)

バンタム級世界4団体統一戦に思うこと

バンタム級世界4団体統一戦、結果は井上選手の11RKO勝利で井上尚弥選手が世界バンタム級4団体統一を成し遂げました。試合内容としては序盤は井上選手がガード越しに思いっきりサンドバッグを打つようにバトラー選手のガードに左右のフックやストレートあとは大きい振りの右フックを叩きつけてました。バトラー選手はガードを固めて脚を動かしながら、井上選手のボディや顔面へのパンチを最小限の動きでガードしてサークリングしてました。中盤にさしかかるところで井上選手が今までよりもボディや顔面に打ち分け始めてガードの隙間にアッパーを差し込んだり、ガードの真ん中を突いたり、ガードのないところを序盤より狙って打っていくようになりました。バトラー選手を倒すためにあの手この手を使っていましたね。その多彩な攻撃をバトラー選手はガード一辺倒になりながらも最小限の動きでボディも顔面もパンチをもらわないように上手くディフェンスできていたかなと思います。でも、あれだけ手を出さないとフルマークで取られていくだろうなと思ってました。中盤から終盤にかけてバトラー選手がカウンターを狙ったり徐々にパンチを出してきたのですがそれも全く当たりませんでした。
井上選手はガード一辺倒のバトラー選手に打ってこさせるように大きなフェイントを使ったり、ガードを下げたり、手を後ろに回したりとバトラー選手を挑発して打たせるように仕向けたのですがバトラー選手は乗ってきませんでした。10Rくらいからはステップのリズムを変えてピョンピョンとリングのマットを跳ねながら
ジャブを突いたりして徐々にバトラー選手を攻略し始めました。KOラウンドになる11Rの始まる前にはステップ踏んだり、腕を動かして倒しに行くぞという意思が感じられたしおそらくバトラー選手自身もこのラウンドに井上選手が仕留めに来ると思っていたのではないでしょうか。最後はコーナーに追い詰めてストマックに右フックを当てて連打の中の左ボディで倒しました。ガードを固めている選手をしっかり仕留めるというのは井上選手だからこそ成せる業だと思います。井上尚弥選手世界バンタム級4団体統一本当におめでとうございます🎉 そして日本人初の偉業をここ日本で成し遂げてくれたことをボクシングファンとして心からありがとうございますとお伝えしたいです。

井上尚弥の次戦について

本人も明言した通り、スーパーバンタム級へと階級を上げることになりそうです。スーパーバンタム級の世界チャンピオンにはWBAスーパー・IBF王者 ムロジョン・アフマダリエフ選手とWBC・WBO王者 スティーブン・フルトン・Jr.選手がいます。井上選手はWBOバンタム級世界王座を今回獲りましたのでWBOは世界王者が王座を返上し階級を上げるとその階級のランキング1位になります。ということはフルトン選手との試合が見られそうですね。というわけにいかなそうなんです。フルトン選手が所属しているのはアルヘイモンがトップのPremier Boxing Champions(PBC)と契約している選手です。井上選手はTOP RANKの契約選手です。実はこのPBCとTOP RANKは犬猿の仲でなかなか試合が組まれにくいんです。ただ、例外があります。ワイルダーVSフューリー戦WBC世界ヘビー級タイトルマッチ3部作TOP RANKと契約しているフューリーとPBCと契約しているワイルダーが試合をしました。どうやったかというと
TOP RANKがESPN、PBCがFOXというチャンネルで放送をしているのですがこの時はジョイントでPPV(ペイパービュー)《※お金を払って試合の放送を買うこと》を共同でやりました。
つまり、井上選手が今回の試合でPFP1位になればPPVがつくことになるかもしれません。そうなると井上尚弥VSフルトンが見られるかも…? ムロジョン選手はDAZNとmatch roomの選手なのでおそらくムロジョン選手の方が障壁となるものは少ないかなと思います。例としては今年4月TOP RANK契約選手の村田諒太選手とmatchroom契約選手のゲンナジー・ゴロフキン選手が試合しました。村田選手は以前DAZNで何試合か放送してたこともあるとは思いますがTOP RANKとmatch roomの方が関係は良好そうです。

井上尚弥の次の相手は誰なのか注目して楽しみに待ちましょう!

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