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パーキンソン病の診察

診察手順
振戦(tremor)⇒無動(akinesia)⇒筋強剛(rigidity)⇒歩行障害 の順で診察する。

振戦(tremor):安静時振戦→膝の上に手を置いてみる。発症時に左右差がある。計算負荷(MMSEの計算100-7)で増強する。

無動(akinesia):指タップ(最低10回繰り返す)。グーパー(手の開閉。できるだけ大きく、早くしてもらい最低10回繰り返す)。手の回内回外運動(できるだけ大きく、早くしてもらい最低10回)。

筋強剛(rigidity):
四肢⇒上肢は手首の屈曲伸展、前腕の回内回外、肘の屈曲伸展。
臥位の方が座位よりも筋緊張をとりやすく診察しやすい。
固化徴候は筋強剛を誘発するためには、診察する逆側の手で運動をしてもらう(例:ぐーぱーを繰り返す、腕を上げ下げする)。この方法で軽微な筋強剛を増強、検出できる。
体幹⇒膝倒し法。
頸部⇒頸部の回旋、側屈、前後屈を確認。PDでは全方向で制限される。

歩行障害:歩隔は狭い、歩幅の減少、腕のふり幅の減少、方向転換に歩数を要し時間がかかる、前傾前屈姿勢、すくみ足。

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