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潜在性甲状腺機能亢進症

潜在性甲状腺機能亢進症の原因
・バセドウ病
・バセドウ病抗体陰性の甲状腺機能亢進症⇒非自己免疫性家族性甲状腺機能亢進症
・バセドウ病抗体陰性の甲状腺機能亢進症⇒甲状腺機能性結節
・バセドウ病と機能性甲状腺腫(甲状腺機能性結節)が合併(マリンレンハート症候群:)
・非自己免疫性家族性甲状腺機能亢進症と甲状腺機能性結節が混在---マッキューン・オルブライト症候群
・甲状腺機能低下症でチラーヂンSの服薬量が過剰

潜在性甲状腺機能亢進症では
心房細動(の発症率が有意に高くなる
心不全の発症率が有意に高くなる
骨折のリスクが高くなる
精神神経状態の悪化
うつ症状がおこる。特に高齢者で、うつ症状がおこる。

潜在性甲状腺機能亢進症の治療適応
米国甲状腺学会のガイドライン
TSHが持続的に0.1μU/ml未満の潜在性甲状腺機能亢進症患者なら
・65歳以上の高齢者
・心疾患
・骨粗鬆症
・甲状腺機能亢進症の症状がある
・閉経後でエストロゲン剤、ビスフォスフォネート製剤を服薬していない
のいずれかを満たせば、治療を推奨する。
0.1≦TSH<0.4 mIU/lの潜在性甲状腺機能亢進症患アイトでは、治療を考慮。

治療法
バセドウ病なら抗甲状腺薬
⇒抗甲状腺薬はMMI5~10㎎/day PTU100~200㎎/dayから開始
機能性結節性甲状腺機能亢進症ならアイトソープ治療

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