事故物件データから見えてくる意外なもの〜大島てる氏から直接聞いた話〜

こんにちは、ゲンキです。今から2年ほど前に僕が主宰しているコミュニティスペース学森舎のイベントにて、事故物件サイトを作っておられる大島てるさんに来ていただいたことがあり、その時の話をふと思い出したので書いてみる事にします。

大島てるさんが作っている事故物件サイト「大島てる」というのはこんな感じで、googlemap上に炎のマークで、事故物件が表示されます。

この情報はユーザーからの口コミによって増えていくので、真実の情報から真偽の疑わしい情報まで沢山あります。これらを大島さんとそのボランティアチームが調査し、真実でない情報は削除する、というやり方を取っているため、日に日に情報の確度が上がっていく、という仕組みになっています。

不動産市場というのは情報の非対称性(偏在)によって成立しているような所があり、特に中古住宅においては、買い手と売り手の間に大きな情報格差が存在します。物件の情報を十分に伝えないまま高い値段で不動産屋が素人の買主に売りつける、ということもあります。

事故物件、いわゆる心理的瑕疵物件についても、不動産屋が十分な情報を与えないまま売るといったことなどもあります。

大島てるさんはこの辺りに問題を感じ、不動産情報の透明性を高めたいという気持ちで、サイトを運営しているとのことです。大島てるさんの話を聞いていると、このサイトの情報からは様々な事が見えてくるという事で、色々と事故物件情報の見方を教えてもらいました。

①事故物件になっている物件は物件そのものの空間的特性に問題がある場合が多い

例えば火災が起きている場所を見てみると、消防車が入っていけない場所とか、構造上問題がある場所が多いので、逆に大島てるからどんな建物が火災になりやすいのか分析することが出来ます。面白かったのはT時路の交差する部分にある物件は一見便利なように見えますが、車が誤って突っ込み事故になる可能性がある、といったことがサイトから分かるといったことなどは目から鱗でした。

②売主の告知義務が無いグレーな情報の存在

基本的に売主はその物件で起こった自殺等については、買主に伝える義務が宅建業法上ありますが、例えば隣接地で起こった事件の情報などは伝える必要はありません。また、ビルの部屋からの飛び降りなどに関しては、部屋の内部ではなく公道での死亡になるため、情報は伝える必要はないかもしれません。しかし、大島てるではこうした情報が明らかになっているので、買主はこれを見て判断することができます。

他にも色々と「大島てる」の活用法はありますが、不動産情報の透明化に対する需要が今の時代高まっているんだろうなー、と感じています。またどこかで取り上げたいですが、これって、住宅診断(ホームインスペクション)の需要が高まっている事とも似ている気がしますね。住宅診断も不動産情報の透明化に対する関心の高まりが需要を生んでいるのは、事故物件と同じだと思っています。

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GENKI

不動産が大好きです。公と私が融合した住み開きスペース「学森舎」の主宰。民泊、シェアハウスの企画、事故物件、権利関係や形状が変な建物、京町家、地方都市のリサーチなどやっています。変な使われ方をしているディープな物件や場所の情報発信をしていけたらと思っています。
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