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【1100人突破】ゲーム初心者Discordサーバー定期報告②

こんにちは。あるいはこんばんは。tier1絶扇です。
現在私は、GGST(ギルティギアストライヴ)という格闘ゲームの、初心者向けDiscordサーバー管理人をしております。

このnoteでは、初心者サーバーで起きた出来事だったり、サーバー運営TIPSなどを、定期アウトプットしたいと思います。(隔週更新)

ちなみに今回からは、文章の構成は全く考えず、直近2週間の間に思いついたことを、日記のように五月雨式で書き殴ります。よろしくお願いします。

サーバー定点観測

サーバー人数としては、1,100名を超えました!
前回記事(2週間前)から200名ほど増えた計算になります。

メンバーの増加推移図

「流石にあんだけバズれば、もうほとんどのGGSTプレイヤーに認知されただろう」「むしろ刈り尽くしただろう」と考え、直近では私からのアクティブな勧誘活動、プロモーションに類する活動は行いませんでした。
つまり、オーガニック流入(自然流入)だけで、200名ほど増えたことになります。すごい。この件については後ほど語ります。

サーバー利用状況

サーバー利用状況は前回から大きな変化はなく、なんと1日平均1,120件のメッセージがやり取りされているようです。
また、全チャンネルが死にチャンネルになっていない(14日の間に1回は使われている)こともわかります。ちなみに130チャンネルのうち80チャンネルほどはイベント用の臨時チャンネルです。それでも多いけど。

チャンネル利用状況

チャンネルの利用状況です。
おもしろかったのが、サーバーイベントで使用する臨時チャットが異常に活発だったことですかね。
先日実施された3on3大会でのチーム練や交流対戦、ちょもす文学賞でのnote感想戦など、かなりアクティブに使われておりました。
さまざまな切り口のイベントをマメに行うことで、特定メンバーのアクティブ率に大きなプラス影響を及ぼすことが示唆されています。

使用キャラクター内訳

サーバー内の使用キャラクター内訳(およびロール内訳)になります。
メンバー母数はそんなに変わっていない中、先生がやる気ある or 有名プレイヤーのキャラクターが、前回から大きく数を伸ばしているように見えます。
あとは「超たまご」の比率がかなり減ってますね。サーバー脱退したというよりは、たまごに昇格した人が多いんだと思います。

大規模コミュニティになると意識せざるを得ない「管理人の自我」について

今回の主題。noteを書いていると、「Discordサーバーの運営って、会社経営とマジ似ているな~」と、必ず毎回思います。

自分の本職は、人数100~200名規模のベンチャー企業のNo2なんですが、組織のフェイズによって、コロコロ課題が変わります。
その度に原因を考え、対策を作り、必要であれば自分の人格さえ書き換え、試行錯誤を繰り返すことが求められます。

サーバー運営にも、その経験値がめちゃくちゃ役立っていて、びっくりするくらい「あっ、これ進研ゼミでやったところだ!」と課題が重なることが多かったです。
だからこそ、初心者サーバーが予想外に急拡大した時も、スムーズに運営を行えた側面もあるのかなーとか思っています。

で、今のフェイズでは「サーバー管理人の自我を消していく」べきだという話なんですが、全然意味わからないと思うので、順を追って説明します。

まず、会社経営のフェイズって、こんな感じでシフトすることが多いです。
真面目に語るとそれだけでnoteが書ける分量になるので、ざっくり説明しますね。
Discordサーバーに置き換えながら見てください。このnoteを初期から見ている人は「なるほどねー」となると思いますw

  1. 創業期
    立ち上げたばかりの時期。なによりも「優れた企画」が重要。ここが間違っていると努力しても徒労に終わるので、検討しまくるし、必要ならドンドン変えてもいい。
    また、「No1の理念、能力、カリスマ性」しか頼れるものがないので、社長がとにかく前に出て、軌道に乗るまでは身一つで走り切るバイタリティが求められます。

  2. 拡大期
    実績が増えてきて、「この事業いけるんじゃね?」となった時期。
    いけるとわかったのなら、とにかく人を増やして、規模を大きくしていくことが求められる。だから拡大期。
    頼りになるのは引き続き、「No1の理念、能力、カリスマ性」だが、規模が大きくなった分、やることも増えるので、一番社長がパンクする時期。
    そしてパンクしている隙にやばい人が入ったり、古株メンバーから「疎外感」が生まれたり、社長のスーパー性能でなんとかなっていた事業の質が劣化したりして、大体組織が崩壊する。

  3. 安定期
    拡大期を乗り越えて、「これ社長がやらなくても売上作れるんじゃね?」が見えてきたフェイズ。
    このフェイズになったら、No1は他の人に事業や組織を任せる(権限委譲)ことで、会社が盤石な状態になり、より規模を大きくしたり、新しいチャレンジができるようになる。
    ただ、任せた相手が「事業の本質」を理解していなかったり、「それなりの人望&カリスマ性」がないと、じわじわ事業の成長が止まったり、社員のモチベが激減したりするリスクもある。

  4. 衰退期
    同じことだけ続けていると、成長が止まり(もしくは競合に負けて)、マンネリ化が進み、その事業では儲からなくなる。
    テコ入れするか、次の事業をやろう。

要するに、序盤~中盤はNo1のパワーで引っ張るしかないけど、ある程度の勝ちパターンを作れた後は、No1じゃないとできないことが激減するので、むしろ他の人に任せたほうが組織は拡大&成長するよ。という話です。

初心者サーバーで例えると、
サーバー設立初期、ここまで急激にメンバーを増やすことができたのは、noteなどで自分の熱量や思想を包み隠さず伝え、共感を得たり興味を持って頂いた部分や、自分のSNSの宣伝力&発信力(他人の力を借りるのも含めて)によるものが大きいと思っています。
つまり、ほとんどが「個人のパワー」によるものです。

ただ、ある程度の規模までコミュニティが育ってくると、その「個人のパワー」より「サーバーの存在感」のほうが上回るときが、必ず来ます。
つまり、「安定期」に突入するわけです。

このサーバーが【1,000人】超えたくらいのタイミングで、ふと「"安定期"入ったんじゃね?」と感じることが増えてきました。

そして、その時期から「個人のパワー」を発揮したときのリターンが徐々に薄れ、逆に私の"自我"がサーバーの成長において足を引っ張ってしまうことも、チラホラ起こるようになりました。

「"安定期"入ったんじゃね?」と感じた理由はいっぱいあるんですが、実例を挙げるならば、この辺りです。

理由① なにもしなくても人が増えるようになった

初回note記事で話した通り、立ち上げたばかりのコミュニティにおいて、メンバーの獲得は最重要課題です。
そして、その為には「①積極的なプッシュ勧誘」と「②意図的なバズツイート」が効果的でした、と解説しました。

今読み返すとちょっと恥ずかしい

実際、この2つは効果てきめんで、メンバー爆増に大きく貢献しました。
しかし、サーバーがある程度の規模になったタイミングから、これらの能動的勧誘よりも、既存メンバーからの紹介やGGSTwikiといった、受動的な流入経路から、新規が入ってくるケースのほうが明らかに上回ってくるようになりました。つまり"私"じゃなくても人が増やせる手段です。

おそらく、GGST界隈において、このサーバーの知名度がもう十分高くなり、メンバー数も増えたことで、わざわざ管理人がアピールしなくても、サーバーの良い部分や雰囲気は口コミで勝手に広まるし、GGST初心者が現れても誰かしらがこのサーバーについて言及して下さるようになった為、「認知拡大」を目的とした施策をする意味が薄れたのだと思います。

また、人間というのは「興味ない情報」や「既に知っている情報」を繰り返し見るとストレスを感じる(人もいる)ので、サーバーのことを知っている人が増えれば増えるほど、同じベクトルでの情報発信はちょっとウザがられるリスクもあり、リターンは減って来ているのに対して、心象を悪くするリスクはちょっとずつ増えてきます。ミュートしろよは禁句

従って、ある程度の「知名度」を得たサーバー管理者は、「このサーバーを知らない人」向けの情報発信をする必要性が失われ、「既存メンバー」や「このサーバーを知っている人」に向けたファンサービス的情報を多くするほうが、恩恵が大きくなると考えました。
具体的には、既存メンバーが呟いたポジティブな反応だったり、イベント情報、(初心者鯖なので)初心者に役立ちそうな情報、とかですかね。

つまり私の「自我」を出すよりも、私もサーバーの歯車の一つとして、サーバーを最適化するような発言をするほうが、効率が上回る時期に突入したわけです。

理由② サーバー内において"自分にしかできない仕事"がほとんどなくなった


Discordサーバー管理人の仕事を言語化すると、大体こんなもんです。
「①人の勧誘」「②Discordサーバーの機能改善」「③会話の賑やかし」「④人同士のトラブル解決」「⑤イベントの主催」

④は人と人とのコミュニティである以上、一生つきまとう問題なので棚上げするとして、①②③には最近ほとんどリソースが取られなくなりました。

ただ、気になるのが④です。
「No1にしかできない仕事」としてまず思い浮かんだのが、「サーバー内イベントのクオリティの担保(特に集客)」でした。
結局、「管理人主体のイベントです!」としたほうが圧倒的に人が集まっていたのは揺るぎない事実で、これに対策を講じることにしました。

前回記事の通り、「副管理人制度」を導入してイベントを任せ、集客のときだけ私も告知に混ざり、「管理人のお墨付きイベント!」感を出すことで、人を集められるのでは?と仮説を立て、試してみることにしました。

これは今のところ上手く回っており、先週ねぎとろさんが主催したプレマイベントは100名近く集まり、先日u10さんが主催した3on3大会でも、38チーム(114名!)ものメンバーが集まりました。

今は「お墨付き」ありきのイベントだったとしても、続けていくうちに、その「信用」は私からイベント主催者に移譲していくはずなので、この調子が続くようであれば問題解決かな?と思っています。

こうなってくると、コミュニティに管理人がしゃしゃり出ることで、(得られるメリットに対して)マイナスに働くことも増えてきます。

例えばサーバーイベント。せっかくイベント主催者が頑張ってくれても、管理人との共同開催(もしくはただの運用移管)の形にしてしまうと「自分だけの手柄」と感じにくくなってしまいます。
チャンネルでの交流でも、管理人の発言が混ざるとそれが「正解」として捉えられてしまい場が萎んでしまったり、ちょっと好き嫌いが分かれそうなイベント(チンパンプレマとか)に私が混ざっていると、「管理人はチンパン肯定派なんですね!?」とか勝手に宗教戦争が始まったりしまうリスクも考えられます。

「管理人が正解を導く!」という時代は終わって、「サーバールールに則って、皆がそのプラットフォームを自由に活用する」ほうが、サーバーの活性化に繋がる時代に突入したわけです。

こういう時期には、No1が引っ張ってくれていた時期が好きだった方々、つまり「管理人がお膳立てしてくれないと不安だよ~」という意見が増えがちなのですが、ちゃんと私の意図を理解して、私の代わりをやってくれる方が現れるかで明暗分かれます。(頼むよ副管理人、常連メンバー)

ということで、イベントなりなんなり、管理人の仕事を引き継ぐときは、ちゃんとマニュアル作るなり、初回は一緒に運営して見せるなりして、しっかり受け継ぐのが必須だと思います。
「安定期」の話ではないですが、ちゃんと受け継ぐ相手に「事業の本質」つまり「このサーバーで、この企画で、大事にするべきこと」を伝えていかないと、表面上引き継げたように見えても、じわじわ毒のように衰退が始まります。

「任せるときは口出ししないで全部好きなようにやらせる」でも「安心しないで注視し続ける」これ大事です。

イベント引き継ぎマニュアルの例

理由③ 有名になると現れる「敵対的な人」への対策になる

初心者サーバーがまぁまぁ広く知られるようになってきたタイミングで、「敵対的な人」に絡まれたり、空リプを目にすることが増えてきました。

まず大前提として、サーバー関係者のことではないです。
関係者の中にも、そういった悪意を抱く人は現れるとは思いますが、大体サーバー内の出来事から生じる不満ですし、それならば全体の80%くらいは運営側の努力"でも"改善はできる内容なので、情報として有用です。

そして残りの20%のケースに関しても、「ハンロンの剃刀」で納得できるし、スルーできます。
要は能力不足(ルール理解できなかった等)から生じている悪意なので、その不足分をフォローしてあげれば悪意は消えるよって話。

問題は「サーバー参加者ではない」かつ「マトモに初心者鯖の情報を把握しない(もしくは意図的に捻じ曲げている)」状態で、悪意のある発言をしてくる人達です。
初心者サーバーについて3000件以上呟かれている中、わずか数名くらいの少数なんですが、これには扱いに困りました。理由がわからないからですw

ちょうど先日、ミートたけしさんが、それに近い属性の方々に絡まれている動画があったので、それを見て理解したのですが、彼らの行動原理を予想すると、ほとんどこの5パターンに収まるように見えました。

  1. 断片的な情報(yahooニュースのタイトル、連続ツイートのうち1つだけRTされたもの等)だけで条件反射で反応している

  2. バイアスが強すぎて結論ありきで話している、もしくは言ってないことを錬成している(初心者サーバーの参加者に自分が嫌いな人がいて「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」状態になっている等)

  3. 縄張り意識が強すぎて、自分のテリトリーで目障りな行動(人気が出て目立っているとか)をされること自体にムカいている

  4. 「内容」ではなく「雰囲気」で反応している。例えば強めな言葉(例:害悪プレイヤー)を使っていたらその時点で悪者だと判断する強い言葉アレルギー。もしくはマナー講師ばりに他人の発言に厳しい等

  5. 他人をオモチャにしてストレス解消しようとしている。誰でもいいから怒らせたり、対立構造を作って炎上させようとする人など

これらは総じて「アホだから仕方ない」で処理するしかないというか、アホを治すことはできないので対処しようがないんですが、Twitterなどの情報発信するメディアから、自分の「自我」を消すことで、ほとんどすべてにファジー対策ができます。
そして「自我」を出したい時は、noteのような長文が使えるメディアを使うことです。なぜなら、アホは長文が読めないからです!断片的に情報を広められるリスクが極端に減るからです。

いずれにせよ、私は以上の理由から、自分のTwitterを企業SNSばりのホワイト運用にすることに決めました。
ついでにそれであればということで、SNSの運営自体も移管することにしました。超楽。

棚ぼたでアイコン描いてもらえたの超嬉しい

ネットの世界において「ヤバイ人」は雑魚じゃない

一つ前に挙げた「ヤバイ人」ですが、私はシステマチックに対応する方法を選びました。これが一番楽だし効率的だったからです。

ただ、これは自分(初心者鯖)にとって「Twitterで自我を出すメリットが薄くなった」からこそ、あっさり切れるカードです。

当然、芸能人やストリーマーといった「自我」を商売にする人達はこのカードは切りにくいですし、規模の小さいコミュニティ運営者はどうしても「個人のパワー」で人を呼ぶことも重要になります。大変だなぁ。

そういった方々の参考になればと、自分なりに「ヤバイ人との向き合い方」も決着したので、それも書き殴りたいと思います。
たぶん、対人ゲームでイラついちゃう人にも使える考え方だと思いますw

まず「ヤバイ人」のなにが困るって、普通にめちゃくちゃムカつきます。
「触れなきゃいいのに…」と言うのは易しですが、それを気楽に言える人は、こういった悪意に本格的にさらされたことがない人が多いと思います。(ちなみに私も当事者になるまではそう思っていました)

あと、仮に「反応しない」を選択したとしても、普通にメンタルダメージは受けます。やられ損です。
なので、ダメージ受けないためには、まずこの「ムカつく」という自分の感情を誤魔化さず、きちんと認めた上で、受け身の取り方というか、向き合い方を考えることが、大事だと思いました。
あと一方的にぶん殴られてリアクションするなって社会おかしくない?

ちなみに私のムカつきポイントは、「サーバーについて間違ったデマを吹聴される」これでした。
例えば「サーバーから脱退されられた理由は同調圧力」とか「あのサーバー、ヤバイ人を審査で止められてないじゃんw」等です。

自分自身の悪口だったり、なんならサーバーメンバーの悪口を見ても全然むかつかない(薄情)ので、おそらく、自分が一生懸命考えて作ったシステムをアホ(ただのアホならまだいいけどロクに調べてもいないアホ)によって、デマを吹聴され、周りに間違った印象を与えられることが、我慢ならないんだろうと自己分析しました。

でも冷静に考えると、そのデマって影響力はまるでないので、問題視する必要ってまったくないんですよね。
まず大体そういう人は、周りから距離置かれているので、影響力極小です。
加えて、初心者鯖の当事者達のツイートが大量に出回っていて、それがおおむねポジティブな意見の時点で、マトモな人は当事者の意見を信じるので、アホの意見が採用されるケースは超少数です。
そしてその超少数の人達はできればサーバーに入ってほしくないので、誤解されたままでも特に問題はない。ノープロブレムノーダメージです。

じゃあなんでこんなにムカつくのか?について考えることにしました。
そんな時ふと、プロゲーマーのウメハラさんのマシュマロ配信での発言を思い出しました。

「対人ゲームをしていて、相手にムカついてしまうのがストレス。どうすればいいですか?」みたいな質問内容に対して、ウメハラさんは「対戦相手にムカついてしまうケースは2パターンある」と答えました。

  1. 相手に期待してしまう

  2. 下に見ている相手に負ける(勝てない)

①はチームゲームあるあるで、自分に立ち回りとかの知識が入ってくると、チームメイトにも同じ動きを期待するようになり、その期待通りの動きをしてくれないとイライラするようになります。
スプラトゥーンとかヴァロラント思い出してください。あれです。

②に関しては、例えば格下で弱い人(と自分が思っている相手)に、無敵技ブッパ擦られてて負けると、めちゃくちゃあったまるやつです。
逆に格上だと思っている人や尊敬している人に負けても、そんなにムカつかないじゃないですか。(悔しいけど)

今回のケースで考えると、①は早々に断念したのですが、②に該当した結果、ムカついているのでは!?と思い至りました。説明します。

「ヤバイ人」、例えば会社とか学校のような「ちゃんとしたコミュニティ」にいた場合、超ウルトラ雑魚なんですよ。スライムより弱い。

まず、大体のアクションの起点が歪んでいて、

  1. 私怨→このプレイヤー嫌いだから、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い!

  2. 歪んだストレス解消→誰でもいいから放火してオモチャにしたい!正義ごっこしたい!

  3. 異常な縄張り意識→自分のテリトリーでデカい顔している奴が許せん!

とかで、マトモな人にはすぐ見破られるので、広く周りから賛同を得られることは絶望的です。

そして、そもそも言語化能力が低い人達なのにも関わらず、その歪んだ動機をなんとか正当化するべく、無理矢理ロジックを組み立てるので、びっくりするくらいガタガタの、竹槍のような論理でレスバに挑んできます。

戦術にも乏しく、相手の論点をガン無視した上で、言葉尻を捉えた揚げ足取りをするか、「お前も人のこと言えないじゃん!」を軸としたブーメラン作戦、この2つの技を擦ってきます。子供の頃に母親に擦ったやつ

なので、ちゃんとしたコミュニティには必ずいる「審判」、例えば上司とか先生が存在する環境では、100先しても100勝できるような存在です。

ただ、Twitterという地形効果を得ると、彼らは超絶最強クリーチャーへと変貌することがままあります。

  • 審判が存在しない世界&負けを絶対に認めない&一生ゲリラ戦術
    このコンボが超凶悪です。現実と違って審判が存在しない中、相手は絶対に負けを認めず、先に述べた揚げ足取りとブーメラン戦法を一生繰り返してきます。この際、アプリストアのレビュー欄ばりに一生ズレたことを言ってくるので、逐一指摘したくなるのですが、それを始めたら泥沼です。事情を知らない周りからは、どちらも重箱の隅をつついてレスバするチンパン同士の戦いに見られてしまいます。MTGでいうところのバジリスク能力です。道連れにされる。強い。

  • Twitterというメディアの特性を生かしたアホの連鎖
    後世に伝えたい事オブ・ザ・イヤーなんですが、twitterで賛否両論わかれる題材に関するツイートをするのは、絶対やめたほうがいいです。
    絶対280文字に収まらないので、いくつかに分けてツイートするじゃないですか。そうすると、一部ツイートだけやたら拡散されたりします。
    その結果、前後の文脈を読めないアホに誤認識されて無駄に敵対視されたり、炎上放火魔が意図的に一部だけを切り取った偏向報道を拡散させようとしてきたりと、まるでいいことがありません。
    そして、アホの取り巻きもアホなので、すんなりその内容を信じます。
    MTGでいうところの傭兵デッキです。強い。

  • 潜伏
    めちゃくちゃうまくいって、相手をレスバで叩き潰せたとします。
    でも彼らにとって重要なのは今回の議題ではなく、「歪んだ動機」のほうなので、そちらが解決しない限り、何度倒そうが無限に復活してきます。
    そして、分が悪い時は日の当たらないところに隠れながら、虎視眈々と次の戦いの機会を狙ってきます。例えば私がなにかやらかすタイミングを。
    MTGでいうところのファイレクシアの非生です。強い。

先程のウメハラさんの話に戻ります。
つまり、私のムカつきの原因は「超絶下に見ている相手がなぜかすぐに倒せない」ことに少なからず起因しているのではないか。と仮説立てました。

でも「ちゃんとしたコミュニティ」ではないSNSにおいて、彼らを倒すことはほとんど不可能なんです。(仮に倒しても労力に対して全然リターンが見合わない)

彼らは現実のスカウターで見るとスライムベスですが、SNSというフィールドに限って言えば、全然「下に見ていい相手」ではなく、なんなら「絶対に倒せない難敵」であり、最大限に対策を考え、一番警戒すべき相手でした。
少なくても、軽い気持ちで触っていい相手ではなかったのです。

そう結論づけてからは「なんでアホのためにTwitterの運営方針変えなあかんねん」とか「一方的に殴られっぱなしで我慢しなきゃあかんねん」みたいな憤りもスッと消えました。
むしろ、積極的に対応しよう!と考えるようになりました。強キャラ対策するのは当たり前なので。

明らかに賢くて地位も名誉もある人が、SNSでIQ10くらいの人と一生ブチギレレスバしている光景、たまに見かけるじゃないですか、あれ絶対、私と同じ思考パターンに陥ってると思います。現実で強い人ほどスカウターがバグるんじゃないですかね…。

対人ゲームとかするときのメンタル安定法として「味方に期待しないほうがいい」って話はよく聞きますが、「相手を下に見ない」って話は聞いたことがなかったので、さすがウメハラ先生やでぇ…と思いました。
格ゲーで負けたときも「相手すげぇな…」とか素直に負けを認めた発言を呟くだけで、かなりムカつき軽減されるのでオススメですw

感動したBOT

最近いくつか感動したBOTを見つけたので、順番に紹介します!

PartyBeast

誰でもインスタントなVC部屋を作ることができるBOTです。
下の画像の「臨時VC部屋作成」の部屋に入ると、「◯◯'s Room」が自動で作られます。そして、部屋から誰もいなくなると消えます。

インスタントVC部屋の例

人が増えるにつれて、チャンネルが無限に増えていくことを嫌がっていた私にとっては、神BOTでした。感動した!

Statbot

いわゆるアクセス解析ツール。
メンバーの増加数や定着率、チャンネルの利用率、メンバーごとの発言数や活動している場所など、大体欲しい情報を見ることができます。
サーバー運営に役立てることは勿論、こういうnoteを書かれる方にはめちゃくちゃオススメです。

MemberList

サーバー内の「特定ロール」の人だけをピックアップして、CSVで吐き出したりすることができます。
CSVに吐き出すことで「メイ使い」かつ「ニワトリ」の人など、複数ロールに跨った抽出もできるので、これもサーバー分析に役立ちます。

ProBot

多機能Botなんですが、特定ユーザーの発言だけ一括削除したりすることができます。
この前、アカウント乗っ取られた人から、スパムメッセージ連投されたことがあったんですが、そういう時の爆弾処理に有用です。

3on3チーム大会で感じた格闘ゲームの可能性

先日ユーザーイベントとして3on3チーム大会が実施されました。たまご・ひよこ・ニワトリでチームを組んで行う、スイスドロー形式の大会です。

結果38チーム(114名)が集まるという、おそらくGGST史上でも稀に見る大規模大会となり、その集客力にも驚いた(チーム組むハードルが高いので正直そんな集まらないと思っていた)のですが、一番驚いたのは、大会準備期間に生じたコミュニケーションの厚さでした。

在籍メンバーなら目にしたと思いますが、連日チーム練VCが回りまくり、チーム同士の交流戦も盛んに行われる等、明らかにこの大会がなければ生まれていなかったコミュニケーションが大量発生していました。

また、チーム内ではちょっとした師弟関係が生まれ、コーチング効果ももたらし、準備期間中に急成長して驚かれる大会参加者も数多く見受けられました。

先日の話なので、これから課題点も見つかってくるとは思いますが、いまいまの結果だけで見ると、「ソロ大会よりチーム大会のほうがサーバーにもたらした恩恵大きくない?」と感じることも多かったです。

ほとんどのチームが大会時間以外でもVC部屋を使っていた模様

初心者サーバーを運営していて、度々感じることは、最近の対人ゲーマーは「一緒に戦ってくれたり、共感してくれる仲間」をかなり重要視していて(もしくは当然あるものだと捉えており)、それが満たされやすい環境化だと、従来の「格ゲーマー像」とは違った層の獲得に貢献できるのではないか?という仮説です。

これは、以前「怖いからタワー見守って部屋」が想像以上に盛況で驚いた時にも、先生制度によって「絶対味方の上級者」しかいない環境が功を奏した時にも思いましたし、今回の3on3チーム大会の成功でも強く感じました。

これに加えて、よく言われる「マトモに遊べるまでに時間がかかる」がモダンモードなどで解決できれば、格闘ゲームという新規が定着しにくいとされているジャンルであっても、かなりいい感じの初心者コミュニティが形成できそうだなーと、なにか新たな可能性の一端のようなものが垣間見えました。とてもいいイベントだったと思います。
主催者のu10さん、ありがとうございました!

「徹底管理された動物公園」の理想と現実

なんとなく、今後このサーバーの一番の課題になりそうな話です。

サーバー内には「管理人への要望」というチャンネルがあり、サーバーについて改善してほしい要望などを、匿名で直訴することができます。

私はその届いたメッセージを(個人特定できる情報は伏せながら)あえて皆に公開しつつ、管理人としてオープン返答するようにしています。

当初の想定としては「読み上げBOT追加してください!」「VC部屋足りないです!」みたいな、機能に関する要望が来ると思っていたのですが、蓋を開けてみると7割くらいは人間関係のドロドロに関する要望でした。
その中で、最近印象的だった投書をいくつかピックアップします。

雑談チャットで盛り上がってるのってニワトリユーザーや先生ユーザーですけど初心者サーバーってその人達の居場所じゃないのに居心地良すぎて定住してませんか? 懐古厨なのかすげー昔の話を俺たちの時代はなあ・・・みたいにギルティと格ゲー語っててなんかちげえんだよなぁってなってます。 ゲーム外なのは承知してますけど彼らは彼らの実力相応のサーバーに行くべきなのでは?とあまりにも雑談チャットがニワトリ・先生ユーザーの喫煙所になってるのをケムったいって愚痴です。

運営お疲れ様です! 先日プレマである方と対戦したのですが、その方との対戦中・他の方との対戦中に自分のキャラの強い技に対して「その技は害悪」と言われて、あんまりいい気持ちがしなかったです。 多少の軽口の叩き合いは格ゲー文化としてはありそうですし、「害悪」という単語は優劣を競うゲームジャンルでは時々耳にはしますが、「害悪」という言葉自体もともとかなり悪い意味を持っていてなかなか強い言葉だと思っております。顔が見えないVC &別に気心の知れた間柄ではないということもあり話し方だけではどういう感情で発言したのか汲み取れず(もしかしたらクソ〜その技強すぎる〜!!wwくらいの意で気軽に使ったのかもしれないし)怒ってるのかなぁと思ったのととモヤっとした気持ちで一気に萎えてしまいました。考えすぎでしょうか…。

気付いたらサーバーのイベントとして登録されていたチンパンプレマですが内容的に人を選びすぎるイベントの為おふざけプレマ部屋でやりたい方だけが勝手にやるものであり、サーバーにベントとして大体的にやるのは違うかと思います...

内容の良し悪しについては触れませんが(ちなみに上記意見は全部却下しました)、このように初心者サーバーの中には、「格闘ゲーマーならあまり違和感を覚えないノリ」に嫌悪感を覚える人が結構多く、少しでも「格ゲー厄介おじ」の気配を感じると、アレルギーがブワーッと発生する現象が、運営していく上で多発します。

今回は、サーバー管理人として、この課題についてどう考えているのか?についても話したいと思います。

まず大前提、私個人としては、格闘ゲーマーのノリはかなり好きな方です。
私は元々格ゲー動画勢(他ジャンルの配信はほとんど見ないレベル)なので、さまざまな「古の格ゲーマー」の配信に毎日現れては、コメントをしたり、サブスクギフトを投げています。それは彼らのノリが好きだからです。
あと学生時代はずっとゲーセン店員だったので、ワクチン接種済です。

また"個人"として、この初心者サーバーをこう変えたい!という思想もないです。なぜなら、自分にメリット(利害)が一切絡まないからです。

  1. 元々個人の意志でサーバー立ち上げたわけではない(GGST初心者の友人の為なりゆきで立ち上げた)

  2. 自分は天上民なので、プレイヤーとして人が増えてもメリットはない
    そもそもプレイヤーとして格闘ゲームにモチベはそれほど高くない

  3. 先述の通り、TwitterでもDiscordでもあまり発言しない方針を選んだので、コミュニティとしても自分個人としてはメリット皆無

  4. 配信・動画活動をしているわけでもプロゲーマーでもないので、経済的メリットも当然ない。稼ぐなら普通に働いたほうが儲かる

メリットをひねり出すとすれば、「サーバーメンバーに感謝されて嬉しい」「好きな業界に貢献できている感」「格ゲー動画勢の活動において話のタネになる(ファンミとかで)」くらいですかね…。
改めて羅列すると、なんでサーバー運営に労力使ってるんだろう自分…

ということで、初心者サーバーの運営方針においては、個人としては私情もなければ利害もないので、「初心者にとってベストな環境」あとは「運営カロリー」だけを主軸に考えています。これが大前提です。

つまり、「チンパンプレマやろうがやらまいがどちらでもいい。サーバーの活性化に繋がるならやるし、大きな影響がないのに運営工数取られるならやらない」これが本音です。

ただ、この「古の格ゲーマーのノリ」問題に限っては、やや二律背反の様相を呈しており、判断に迷うことが多いです。
端的に言うと、「エントリー」としては徹底排除したほうがプラスだけど、「巣立ち」させる意味では慣れさせたほうがプラスに働くからです。

まず「エントリー」の話。
初心者サーバーは「格ゲーの楽しさを知る最初のきっかけ」を、なるべくスムーズに最短で体験してもらえるよう設計しているつもりです。
例えば、プレマを遊んだり、大会に出たり、SNSで交流できたり、同じ力量のライバルが見つかって初心者なりの駆け引きを楽しめたり等、このサーバーに入ることで、格ゲーの楽しさを知るきっかけに繋がったメンバーはめちゃくちゃ多いと自負しています。

そして、その「最短」の邪魔になってしまうことはなるべく除外するべきとも考えていて、そこには害悪プレイヤーの排除、マトモに遊べるようになるまでの学習時間の最短化(例:先生システム)などが含まれています。
「めんどくさいノリの制御」もこれに該当します。

ただその一方、もうひとつ考えないといけないのは、「巣立ち」です。
初心者をターゲットにしたサーバーである以上、必ずいつかは初心者サーバーを卒業しなければならなくなる時が来ます。

それまでにチンパン抗体や自力で学習する力を身に着けられていないと、初心者から逸脱した強さなのに一生サーバーから出ようとしない、それこそ「老害」が生まれてしまったり、最悪ゲームを引退するしかなくなります。
今チンパンを刺している人は、「初心者サーバーから卒業したくない!」となった途端、やがて未来の初心者に刺される存在にもなりうるわけです。

格闘ゲームが対人ゲームである特性上、また歴史が古いゲームジャンルである以上、チンパンや厄介おじにエンカウントするのは、ある意味避けられない部分です。
また、最終的には腕前を競うゲームジャンルである以上、ゲームの攻略に関しては、熟練プレイヤーの言うことが絶対的に正しいことが多く、彼らを嫌悪していてもいいことがありません。慣れたほうが早いです。
(まぁもしかしたら、世俗の流れ的に"闇のゲーマー"がマイノリティになる時代が来るかもしれませんが)

この二律背反を解決するために、初心者サーバーとしては「徹底管理された動物公園」を作りたいなと思っています。
この公園には、本当にやばい猛獣はおらず、いても檻に入っている。
友好的な動物は「触れ合い広場」で触ることもできる。
万が一危害を加えたら公園からは追放するし、絶対に動物が入ってこれないシェルターも完備しているので、いざとなったら逃げ込める。

そうやって少しずつ野生に触れ、慣れたらアナタもジャングルで冒険に旅立つんや。ジャングルも慣れたら楽しいところやで。ついでに同期の友達もつけたるわ!これで怖くないやろ!という思想です。(伝わりますか?)

でもまぁ、人によって許せるキャパシティも違えば(チンパンが檻にいるだけでアレルギーが出る人もいる)、なぜアレルギーになったのかの経緯も違うでしょうし、なんなら受け取り側に問題があるケースも少なくないでしょうから、相当難しい課題だなーと思っています。

ただ、実際これからは、新規で入ってくる初心者よりも、育って中級者になっていく人の数のほうが増えるのは目に見えているので、この課題については、緊急度も重要度もまぁまぁ高いと考えており、対策を考えようと思います。これも長く続いた会社の高齢化問題みたいで嫌だなぁ

現状は、大多数が許容できるギリギリのラインを攻めつつ、「外」に目を向けさせ、慣れさせる施策を考えていきたいと考えてますので、また進展あればnoteに書こうと思います。

あとがき

今回のnoteは以上になります。

しかし、初心者サーバー設立したのが昨年12/5なので、丁度3ヶ月経ったんですね…時が経つのが本当に早い。
今年6月にはストリートファイター6が出て、また大きく格ゲー業界も変わると思いますので、少なくてもそれまではこのサーバーのテンションは維持できるよう頑張りつつ、次の環境に繋げられればと思っています。
スト6初心者サーバーも誰か作ってくれないかな…

プライベートでは、ちょもすさんの記事を読んで始めた、WarLanderがめちゃくちゃおもしろくて、チマチマやっています。オススメ!

私は基本的に、対人ゲームしか興味が沸かない戦闘民族なんですが、対人ゲームは、一緒にプレイする相手の頭数に困ることがあります。
WarLanderは、そこまでゲームやり込まない人でも気軽に誘えるカジュアルさがあり、組む相手に困らず、気楽にやるのには丁度いい感じです。

あとやっぱり、あんまりやったことない未知のゲームジャンル遊ぶのは楽しいですね。興味ある人、ぜひ一緒に遊びましょう。

ここまで読んで頂きありがとうございました。それではまたどこかで!

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