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063 #100日後にムスリムになる僕

世界宗教としてのイスラーム、その強み。

2018年、イスラームの信者数は18億人(世界人口75億人)に達したと言われています。
数の優劣の問題ではなく、数の増大の根拠でもなく、僕が考えているのは、この数字の融通性だったりします。

世界人口の24%がおなじ宗教を信仰している。しかもイスラームというある種「特殊」な宗教にも関わらず。

キリスト教は33%なので、イスラームよりも多いのは数字通りだとしても、やはり、僕はイスラームの24%はなかなかだと思うのですね。

それはなぜかというと、キリスト教の聖典でもある「聖書」の多言語化とイスラームの聖典である「クルアーン」のアラビア語限定との違いから、推測する感じです。

世界のさまざまな言語で翻訳されている「聖書」なのですが、内容に関しては各語共通です。あたり前の話です。

例えば、英語圏の教会(キリスト教)に出向き、礼拝に参加したとします。英語が喋れない人間にとっては「賛美歌」の言語は違いますし、説法の内容も聖書にそった話であってもたぶん理解できません。最後の「アーメン」とかなら一緒に言えるかもしれません。

イスラームも世界宗教なので、各国で信仰が盛んなので、キリスト教と同じような多言語問題が礼拝にもあると思うのですが、こと礼拝に使われる/読誦/暗誦される文言に関しては「アラビア語」のみ使用可というか、それ以外の言語は「無効」なので、言語・人種関係なく世界中で礼拝できるのは強みだと思います。

ムスリムの挨拶である「アッサラーム・アライクム(あなたの上に平安あれ/こんにちわ)」。日本のムスリムの間でも当然使われているのですが、日本人に対してなら「おはよう」とか「こんにちわ」でもいいわけですし、なんなら「あなたの上に平安あれ」と日本語にしてもいい筈。アメリカ人に対してなら「ハロー」とか「グッドイブニング」でも良いし、「Peace be upon you」でも。けれども、ムスリム同士であれば「アッサラーム・アライクム」を使う。他の宗教ではいまいち聞いたことがない慣例だったりします。

以前、友人のバングラ系ムスリムに言われたのですが、街中でバングラディッシュ人を見かけた時に「アッサラーム・アライクム」と挨拶する。相手が「ウアライクム・サラーム」と返さなければ、バングラデシュ人かも知れないけれども「ムスリム」ではないと。ムスリムかどうかの判断材料になりうるとのことでした。

「アッサラーム」とは「アッラーの美しい名前」の一つなので、「アッサラーム」には「アッラー」の意味があります。なので、他宗教の人間、例えばヒンズー教徒は「アッラー」の名前を讃えないので、「ウアライクム・サラーム」とは返さない、返せないということ。

踏み絵的な意味もあるのですが、これは世界宗教イスラームの「強み」だと思います。
多言語化不可の共通の「言葉」を持つのは「融通」は聞きませんが、世界的にはある意味「融通」がきくという。

言語は各部族や地域、社会ごとに違うのは当たり前だと思います。わざわざ強制的に言語を統一化させる必要はないと思っています。
ただ共通の媒体に関しては言語を統一させるのには、自由度だったり融通性に制限はありますが、有効だと思うのですね。その部族や地域・社会に融合するという場合においては。

なのでムスリムになりたいのであれば最低限のクルアーンの章句は覚えた方が、色々と楽しいと思います。特に海外のマスジド(モスク)に行った時などにより楽しい筈です。

#ムスリムになるまであと36日

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