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愛してるゲームを終わらせたいの好きな場面3選!!(part1)

今日は、「(既刊5巻までの)愛してるゲームを終わらせたいの好きな場面3選(part1)」をお送りします。
みなさんは愛してるゲームを終わらせたいで好きな場面として、どのシーンが思い浮かぶでしょうか?はい、全部ですよね。

もちろん私もそうなのですが、今回は「全部!」に逃げず、語りたい順に好きなシーンを挙げていこうと思います。
なお単行本派の方や一緒に振り返ることが出来るという理由から既刊5巻までに絞って挙げていきます。

①30話の静かに前を向くみく
まぁ外せませんね。
アカネへの嫉妬心から自身の承認欲求に負け、ポキットゲームを口実にゆきやとキスをしてしまったみく。その前後の心の不安定なみくの姿は胸に詰まる思いがありました。
しかしゆきやに救われ、再び光を取り戻したみく。

ポキットゲーム編のラストとして30話では風音に「結果報告」をします。
そこで見られるのがこのシーン。

二人で恋する乙女な会話をした後、
「キスちらつかせて、男の子の下心利用して最低だし。」
「承認欲求に負けて…すごい汚い…」
「ほんと女の子として終わってんなーって…」
と自嘲的な表情を見せるみく。

しかしスッと前を見据え、
「…キスして良かったって、思ってもらえる女の子になりたい…」
「そう、思いました。」

何これ美しすぎん!?
桜の花言葉「精神美」をあまりに美しく表現したこのシーン、大好きです!

②スマホ越しに重なる手、重なる思い。
はい、編集さんのアオリのパクリです(笑)
あまりの名シーンに名文句。最高!

33話で擬似恋人として過ごし始めた二人。
みくに電話をかけたゆきやは、「ママの作り置きのミートボール」の言葉に何かを思い立ちます。
そして、家族との食事時にまで通話を繋げ続けたまま参戦する暴挙に出たのです。

母にソッコーで咎められるゆきや。
わかなのアシストもありスピーカーモードで家族みんなと会話をすることに。
一人で作り置きのミートボールを食べるみく、でもその食卓にはキラキラした時間が流れていて。こういうゆきやの気遣い、綺麗な演出、とても好きです!

さらに二人の通話は続き、ついにお互いのベッドの中でまで。
(これ、寝落ち通話だ…っ。)
のあとに流れる静寂。こういった空気感の描き方もたまらないですね!

その後一緒に明日のデートの話をしている中で、
「…すごいな。」
「夜、独りになると、色んな事考えちゃうけど、」
「ゆきやと繋がってられると、不安とかが全部無くなっていく…」
「…無敵…っ!!勇気100倍っ!!」
「最強だ…擬似恋人…」
ここの光に包まれるみくも好き!
ほんとにたまらん!!

「…明日…楽しみだな……」
そして静かにスマホ越しに重ねられる手。
二人の想いが重なる描写として美しすぎんか!?
世が世ならルーブル美術館に飾られるレベルの美しさよ!!

③みくの理想のデート
私が一番好きなエピソードです。
最新5巻では、擬似恋人となったみくとゆきやのデートが描かれます。

35話の3ページでみくはゆきやに、
「あ、ゆきや!!」
「プリクラ撮らん!?」
「一緒に撮った事ないよね!?」
と声をかけます。ここのコマ、半分以上がみくに割かれていてめちゃくちゃ気合い入ってるんですよね。
ところがゆきやは、「え。」とたじろぎ、次のページで(う”…圧すご…っ。女子多っっ。)と気圧されてしまいます。
そんなゆきやの様子にみくは、
「なんだ〜〜?怖じ気づいたのか〜〜?」と言いつつ、
「…あ!!イカちゃんだー!」
とクレーンゲームコーナーに移動します。

ゆきやはプリクラ機の方に目をやり、自分に喝を入れた後みくについて行きます。
そして、
「…やるか。」
と言い、見事イカちゃんの「おっきいぬいぐるみ」をゲットしたのです!
大興奮のみくは写真を沢山撮ります。
ゆきやが「…そんな撮るか?」と聞くと、
「だって記念じゃんっ!」と答えるみく。

そんなみくに、一緒にプリクラを撮らなかったことを思い出すゆきやは二人で自撮りをして、
「…こ…これ…インスタンに上げても…いいか…?」
と伝えます。

そして、
「…なんかこういうのいいよね…思い出を共有する感じ。」
「…これからもさ、二人の思い出、たくさん作ろうね。」
というみくの言葉に繋がります。

このシーンですね、個人的にちょっと感じたものがあって。

「プリクラ撮らん!?」のコマのみく、すごく気合い入ってて可愛いじゃないですか。
それに対してゆきやはプリクラにたじろいで、結局プリクラ撮らないんですよ。

まぁどう考えてもプリクラ撮るキャラには見えないし、多分「じゃあ…」って腹括ってプリクラ撮ってる方が違和感半端ないと思うんです。
それに、ゆきや自身がそのことを自覚して、腹括って自撮りして、「インスタンに上げても…いいか…?」と言うことで、ゆきやなりの「ケジメ」をつけているとは思うんです。
なので一連の話の流れとしては、あるべき流れになっていると思うんです。ですが…。

そうは言っても、あのみくのキラキラした表情は!?って思っちゃったんですよね。
プリクラがクレーンゲームじゃさぁ……。と思った時に思い出したんです!

そう、それは1巻5話のこと…。
ここでゆきやは「コストをかけるのが一番いい」というひなこさんのアドバイスをだいぶ真に受け、曲解し、みくをデートに誘い出す訳ですが、デートに誘われたみくの反応を振り返りましょう。
「ゆきやとお出かけなんて、いつぶりだろ…」
「昔はよくフードコートとか行ったな…ゆきやケチだから水だけだったり…」

「そーそー、ゲーセン行ってもクレーンゲームとかやりたがらないんだよね。」
「でも一緒におっきいぬいぐるみとか取ったりしたい…!!」
「したいしたいしたいーー!!」ゴロンゴロン

そう!
みくにとっては、クレーンゲームで一緒におっきいぬいぐるみを取ることこそが理想のデートであると言っても過言ではないわけです!
一体誰ですか、プリクラなんぞに固執して「結局プリクラは撮らんのか!?」なんて言ってる輩は!

しかしやっぱり、ここで5話のみくの思いを成就させる堂本先生のキャラクターに対する優しさ、誠実さが大好きですわ。

というわけで今回は以上の3つを選ばせてもらいました!
総じて感じられるのは堂本先生の描写の美しさですね。
28話16-17ページの笑顔を見せる二人の見開きや、30話6ページの静かに前を見据えるみく、35話3ページのみくなど、一枚絵としても画力が高い中で、それを漫画として構成し、ストーリーに合う形で表現することで、より絵の美しさが際立っていると思います。
あれだな、画集が欲しい!

もちろん他に場面、エピソードも素晴らしいものばかりなので、随時語っていきますよ!
とりあえず明日は31話の感想に戻る予定です。
引き続きよろしくお願いします!

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