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「スタートアップとVCが協力する正しいPivot 」|日米企業を30年研究してきたスタンフォード特任教授へのインタビュー 2/4

この記事はGHOVCのYouTubeチャンネル「スタートアップとVCが協力する正しいPivot 」|日米企業を30年研究してきたスタンフォード特任教授へのインタビュー を元に作成しています。


| Speaker

リチャード・ダッシャー博士:GHOVC Mentoring Partner / スタンフォード大学 US-Asia Technology Management Center 所長 各国の研究機関、科学技術プログラム、非営利団体の顧問・アドバイザーを歴任 三菱総合研究所・上級顧問、Stanford Angel and Entrepreneurs・Mentor 安永謙:GHOVC Founder/Managing Partner / アメリカにてVCを共同創業・海外投資家から資金調達 元INCJベンチャー投資のManaging Director 内閣府・文科省・経産省のStart-up関連委員を歴任
安永謙:GHOVC Founder/Managing Partner / アメリカにてVCを共同創業・海外投資家から資金調達 元INCJベンチャー投資のManaging Director 内閣府・文科省・経産省のStart-up関連委員を歴任

Pivotの重要性

安永謙(以下:安永):皆さん、こんにちは、Global Hands-On VCの安永です。GHOVCビデオブログシリーズ、スタンフォード大学のリチャード・ダッシャー先生をお招きしての回
第2回目を始めたいと思います

前回すごい盛り上がったんですけども、スタートアップがなぜイノベーションを起こすっていうところで、やっぱりどんどん変えていく、チャレンジを恐れない。それからピボットの重要性という所がありました。今回、そのピボットに関していろいろ議論していきたいと思います。

前回、1年半ぐらいでピボットして、次をやるそこの重要性をすごい、ダッシャー先生がおっしゃっていました。

リチャードダッシャー(以下:ダッシャー):ピボットする理由は山ほどありますね。必ずしも最初のビジネスアイデアが悪かったわけじゃない。世の中は非常に急ペースで変わりつつあります。

ですから、その進化しつつある市場のために、調整しなくちゃならないこといっぱいあります。一人の意思決定ではなくて、やはり起業家プラス投資家の同意によって行うのが、ベストです。

でも、これはとても微妙なことなんですね。起業家という人は自分のヴィジョンがあるから、
それを簡単に失ったら、これも良くないです。いい投資家としては、それを認めなくちゃならないです。

同じビジネスを2年以上続けているスタートアップはほとんどない

安永:ピボットについては、特に研究開発型、いわゆる技術を持っている会社はプロダクトアウトになりがちじゃないですか。彼らのピボットってどんなケースが考えられますか?

ダッシャー:各ビジネスプランは、そういう商品やサービスプラス、対象とする市場、その間にどうやってサービス提供し商品化するか、どのようなビジネスモデルにするかその三要素からなっていますね。
その中で一ついつも工夫することは、私の見ているスタートアップカンパニーは何10年もやってますので、まったく同じビジネスプランを2年以上やっている会社はほとんどいないということです。

安永:僕もずっと投資やってきて、やっぱりそういう会社だと、もうずっと同じことやって売れない。売れないで終わってしまうからやっぱりそこで、アダプテーションってすごい大事だと思う。その時にダッシャー先生がおっしゃったことで、いわゆる投資家とお話しをして、合意をして進める。その時に投資家が必要なアビリティってどういうことですか?

ダッシャー:起業家を尊敬しないといけない。投資家を選ぶときに、やはり自分のヴィジョンを理解してくれるグループは当然いいですね。それから、そういう人を尊敬するからこそ、投資家は起業家の一番大きな成功を図りたいわけですね。これがあった場合、大成功ですね

安永:僕もずっとVCやっていて、下の人とかに教えているんですけど。結局VCって起業家の成功がファーストでその後でもらえる。だから起業家の成功をさせることがあなたの仕事なんですよっていうのをすごい言っていて。でも、VCもやっぱりその起業家に対してさっきおっしゃったようにビッグピクチャーを出せる。それから他のインフォメーション、他のケーススタディとかを提供できるっていう、そこのスタディとか、実体験とかがVCにとってのインプットかなと。

ダッシャー:特にどの人でも自分の背景から影響を受けているわけですね。投資家に左右されているとは考えたくないですよね。ですが、私の見ているパターンの中で、起業家はここまでの用途と考えて、投資家はそういう人と「これは素晴らしいアイデア」「もっと大きな可能性があります」という話がいっぱいあります。

起業家を支えるVCの役割

安永:例えば、ITの技術の出先として日本ではこのようなアプリケーションぐらいしか考えられないけれども、例えばアメリカだったら、中国だったら、アフリカだったらっていろんなパターンがあるわけですよね。

ダッシャー:それはそうですね。それから発達途上国では、やはり多くのスタートアップカンパニーのプランはその地域の人のニーズを最初に考えているわけですね。

こういうバスシステムはあんまりいい予約性がないから、新しいオンラインの予約性を開発するのは、インドとかインドネシアとか、そういう所でできますが、このような新しい人工知能を利用したanalysis、分析をすることは、「じゃあ何を当てようか」「どの産業に当てるか」「どの地理的な市場に当てるか」非常に難しい質問ですので、その道を計画するのは山登りするのとまったく同じですよね。

安永:結局技術の出口ってお客さんとお話しすることってすごい大事ですよね。だから我々としてはお客さん候補にアメリカだとか、アジアとかも含めて、そこでお客さん候補を紹介して
その中で一生懸命この技術の出先、アプリケーションというのを探すお手伝いをするということもGHOVCとしてやっています。

ダッシャー:一つグローバルの理由にはいろんなお客さんがいるからこそ、お客さんは複数じゃないといけないようなプロセスなんですね。ヘンリー・フォードは本当に言ったのかわからないのですが彼の言葉の引用の中で「顧客に何を欲しいと聞いたらもっと速く走る馬が欲しいと言われたでしょう」とあります。

ですからこのように、お客さんをリードするのも必要です。その場合、起業家の力だけではなくて、投資家の力も利用した方が良いんですね。
安永:なるほどね、わかりました。次はさらに、今グローバルという所もお話しましたけども、次回はさらに日本のスタートアップのことに関してちょっとダッシャー先生のお話を聞いていきたいと思います。今日はここまでということで、ありがとうございます。

この記事はGHOVCのYouTubeチャンネル「スタートアップとVCが協力する正しいPivot 」|日米企業を30年研究してきたスタンフォード特任教授へのインタビュー を元に作成しています。



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