来シーズンいっぱいで区切り？

Ｊ３、アウェー長居、大阪ダービー。
先日、Ｕ２３チームのＪ３リーグ参加が、来シーズンをもって終了する見通しと、一部で報じられた。理事会決定はまだ。東京五輪をメドにしてのもののようである。
Ｊリーグアンダー選抜の参加を経て、ＦＣ東京、セレッソ、ウチの、３クラブでＢチームがＪ３参戦。ガンバ大阪としては、堂安律や一美和成、食野亮太郎らを輩出したこととなる。今後も、この年代の選手の実戦の場はもっと確保されるべきやと思う。
現状のシステムで割りを食っているのは、超一流や二流の選手ではなく“一流選手”であると考えられる。超一流は飛び級でもなんでもして、結局はプロに絡んでいける。二流は高校年代からストレートにプロは行けない。プロに行こうと思えば行けるけれど行っても出場機会は限られる、という“一流選手”が、プロの試合に絡めないまま、同年代で大学サッカーを選んだ連中にいつの間にか抜かれ、入れ代わるように即戦力でＪ入りをする。
試合経験が最も必要と言える時期に、歳や実力の近い選手と、内外で日々競争している方が伸びるに決まっている。
日本サッカーの底上げとしても、セカンドチャンスとしても、大学のサッカー部界隈が盛り上がること自体はとてもいい。ただ、超一流を除いたほとんどの“一流選手”にとって、大学を選んだ方が賢い選択に見える実態には違和感がある。どういう形になるにしても、プロクラブが、このハタチ前後の世代を強化育成する枠組みに、積極的に参画する工夫はしていってもらいたい。

Ｕ２３大阪ダービー

ユースからの選手引き上げが常態化している中、群馬で、夏のクラブユース選手権が行われている。
予選グループを、２連勝で２勝１敗とし、決勝トーナメントには進出したものの、横浜Ｆ・マリノスに１-２と敗れたガンバ大阪ユース。
Ｊ３で主力の座を得ているメンバーも、多くが群馬へと参戦した。
そんな中で、唯一と言ってもいい、大阪残留したレギュラー組が川崎修平くん。異常なほど決定機でも落ち着いており、チームトップのアシスト数を稼いでいる。心中複雑かもしれないけれど、これは名誉な大阪ダービー先発。
普段とは違う構成のスカッド。やや変則の、４４２。右サイドバックに奥野を回し、芝本のパートナーは高。左サイドハーフには高江。ＣＢには前節途中出場、先発は初の大野榛里くん。
前半は、川崎くんの残し落としを冷静に高木。
後半早々、高木の突破から、川崎くん、コンチャ、最後はまた高木で、天井ゴール。
ようやく、カットインでゴール前に来ると怖さを出せるようになったコンチャなのに、肩？を負傷してしまい、中村仁郎くんが初登場。
久保建英、森本貴幸に次ぐ年少記録ということなので、ガンバ大阪史上では歴代最年少出場なのかな。まだ高校１年生の世代別代表常連レフティの顔見せは、想定外に長いものとなった。と言っても、まだユースの完全なレギュラーでもない。今はレベルの高い中で揉まれながら、しっかり食事で栄養を取り、睡眠もたっぷり取って、心身共にすくすく育てることが第一。気長に見守りたいね。
攻撃性能の高い中村くん。らしいシュート場面で一枚は軽くはがすドリブル、アウトサイドを使っての裏抜けスルーパスなど、持ち味は普通に出す。堂安よりは久保に似ている。
カウンターから持ち上がった松田が、こぼれ球を左足で強烈にプロ初ゴール。
川崎くんから塚元大くん。
最後は中村くんのパスを受けた芝本がＰＫを獲得し、高木が決めてハットトリック達成。たまたまとはいえ、早速新しい中村が台頭。楽しみは楽しみやけど。
高江から大串昇平くん、デビューおめでと。
ラストプレーで１点返され、水はさされる。
終わり方はともかく、内容と結果は圧勝と言っていい。

２人の１８番

得点ランク独走態勢に入った高木やったけれど、この試合での大爆発を置き土産に、Ｊ２山形へ期限付きで移籍することとなった。シーズン前の一美和成、途中の呉屋大翔らと比べても、今の高木は最高に調子がいい。Ｊ２の得点数上位を見ると、外国人ストライカーとガンバ保有の２人が占めている。昇格を狙う山形は、阪野豊史がＪ１松本に補強され、その後釜としての期待が懸かる。
昇格させてこい！
高木と入れ代わりで、１８番を背負うことになったのは、パトリック。３冠に貢献したレジェンドであり、今のウチにはない体躯を持つゴリゴリのフィジカルモンスター。アデ、宇佐美、食野といった選手たちに足りない部分を一手に託すことも可能かもしれないけれど。
短期的には結果を生むかもしれないと思う反面、一美を戻さないならスカッド内で代えが効かない感じもするし、宮本監督と松波強化部長、どちらが主導してこういうラインアップなのかなぁ、と考え込んでしまう。
週末はＪ１がお休み。
井手口陽介の返事も、次の試合までには出ている。

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