過去最悪を記録した2つの”事件”
みなさま、こんにちは！
Global Investment Academyの両角です。
「トランプ米国大統領がコロナ感染→入院！」そんなビッグニュースが飛び込んできましたね！
つい数日前のTV討論会でギャンギャン吠えまくっていたのに、あのトランプ氏もコロナには勝てず・・・。また、欧州では第2波が襲来してマドリードやパリなどでも再度首都封鎖目前と、感染拡大の勢いは全く衰えを見せません。
そんな状況の中、日本では今月より東京が《GO TO TRAVEL》の対象に加わり、空港も駅も街も明らかに人手が急増してますよね、、、汗
秋の行楽シーズンを迎えて気分も高揚しがちですが、ここはグッと堪えて一人一人が自覚を持って行動していきましょうね！
今週もよろしくお願いしますっ！
前代未聞の株式市場終日売買停止！
デジタル推進化に向け一歩後退か・・・
今週のGIA通信において、当初今月25日に開催予定のあるセミナーをご案内する予定でしたが、日米それぞれで過去最悪級の2つの《事件》が今週続いたので、急遽それについて触れていきます。
まずは日本。10月1日に《東京証券取引所のシステムトラブルによる売買停止》が起きました。投資に関心をお持ちのGIA読者様の中でも、直接的あるいは間接的にも影響を受けた方も多かったでしょう。
トラブルの詳細については、すでに各方面のメディアで取り上げられているのでさらっと書きますが、株価など相場情報の配信システムに障害が発生し、終日全銘柄で株の売買が停止となりました。
しかも影響を受けたのは東証だけではなく、札幌・名古屋・福岡のそれぞれの取引所も同様にストップした訳ですから、ほぼ日本全国の株式市場が一種の心不全的な感じに陥った訳です（大阪のみ別システムを使用してたため通常営業）。
東京証券取引所は、東京やロンドンと並んで世界でも有数の取引所であり、1日当たりの平均売買高が3.0～3.4兆円もある非常に大きな市場です。そんな市場が丸々1日止まってしまうということは、企業や投資家にとって大打撃になるだけではなく、世界中から日本の株式市場に対する信頼を損ねてしまう大惨事になってしまったと言っても過言ではないでしょう。
（「日本取引所グループJPX企業情報」から引用）
先月日本では8年ぶりに首相交代劇があり、新しい菅内閣下での改革の目玉と期待されている「デジタル庁」が設立され、現在世界の中で1歩も2歩も遅れを取っているデジタル化への推進が期待されていた矢先に起きてしまった今回のシステムトラブル。。
もちろん機械だって100%完璧ではないですし、どんなに優れたシステムでも故障やトラブルに遭うリスク・可能性もゼロではないですが、今回は起きたタイミングも場所も悪かったですね、 、、
これには何かしらのポジションを持っていて、1日に整理・清算をしようと思っていた人は、心穏やかでいられない1日を過ごしたのではないかと容易に想像がつきます・・・
ただ、不幸中の幸いかもしれませんが、取引停止になっていた1日に相場が急変するような大きなニュース・出来事は飛び込んでこず、営業が再開された翌2日には9月30日より反発して取引を終えたようです（よかった・・・）。
月初にあたる1日といえば、個人投資家が積立投資などで売買を行うように設定している人が多い日とも聞きますし、機関投資家も含めて今回のシステムトラブルに関する経済的損失やそれにまつわる訴訟問題などがこれから出てくるかもしれません。
どのような責任問題に発展するのはまだわかりませんが、このようなシステムトラブルなども投資家のリスクとしてあるのだと改めて思い直しましたが、かと言っても防ぎようがないのも事実で辛いですね涙
史上最悪の【テレビ討論会】
超大国の将来を占う2人のお爺ちゃん
そして、今週最も世界中を熱く、そして震撼させたのは、米国大統領選挙まで1ヶ月を切ろうというタイミングで行われた共和党・民主党それぞれの代表候補による《テレビ討論会》
これについてはたくさんのメディアで既に酷評されていますが、私も少なからずこれまで見てきたあらゆる政治パフォーマンス・イベントの中で、最も酷い内容のものだったと感じていますし、多くの方が同様の意見かと。
もちろんこの大統領選は他国でのことですし、我々の生活に直接、あるいはすぐに影響を及ぼすことではないのですが、少なくとも今回の新型コロナによる混乱を除くと、米国大統領選挙は2020年で最も世界中からの関心を集めているビッグイベント。
下馬評では民主党代表のバイデン候補が現職のトランプ大統領を大きくリードしているとの報道ですが、前回の大統領選挙で起きたように、土壇場でひっくり返るかもしれない・・・という何とも言えない期待感やら不安感やら、結果が出るまで予断を許さないザワザワ感が日に日に強くなっています。
間違いなく、中国・習近平国家主席も、ロシア・プーチン大統領も、サウジのムハンマド皇太子も、そして北朝鮮の金正恩党委員長までもが、この討論会の様子を見守っていたことでしょう（そんな暇ではないか・・・苦笑）
そんな中での、あの酷いパフォーマンス・・・。特にトランプ大統領の振る舞いは酷かった、、、バイデン氏の発言の度にチャチャを入れるから、彼が何を話しているのか全然聞き取れない。
さすがにキレたバイデン氏もやり返すから、もはや討論というレベルではなく、単なるお爺ちゃん同士の口喧嘩。正直大統領の資質を疑わざるを得ませんし、国民も呆れ返ったに違いありません。
この二人の長老のうち、どちらかに自分の国の将来を預けなくてはならないのですから、米国民も先が思いやられます。。
米国の経済界では若くて優秀な人が次から次へと出てくる中で、政治の世界ではこんな人たちに頼らざるを得ないというのは正直不思議ですし、残念でなりませんね。
あくまでも米国での出来事ですが、米国と同盟国である我が国日本も、対岸の火事として見ている訳にはいきません。選挙の結果によっては、世界経済の大きな転換期を迎えることにもなり兼ねませんし、為替が大きく動けば自らの資産ポートフォリオにも影響を及ぼすこともあるでしょう。
どちらが良いとか悪いとかではなく、投資家としてはこの状況に対して、「もしトランプが再選したらXXXXなるだろう」とか、「バイデンに変わったら○○になるから今から▲▲しておこう」というような想定と準備を自分なりに進めておくことをお勧めします。
ついに大統領までもがコロナ感染！
不安の高まりで投資家としてすべきこと
そして、まだTV討論会の論評が終わってない中で、、、トランプ大統領がコロナに感染した（陽性）とのビックニュースが飛び込んできました！！
トランプ大統領の最側近が感染したことからトランプ氏も（メラニア夫人も）感染してしまったようです。討論会でもコロナ対策について議論されたところですが、奇しくも本人が当事者になってしまうとは・・・汗
今のところ、TV討論会で激しく言い合ったバイデン氏はテストの結果は陰性だったということですが、油断なりません。。ただ、現時点で言えることは、これから巻き返しをしなければならないトランプ大統領はこの感染によってますます立場が苦しくなったことでしょう。
これを受けて米国先物市場は前日比500ドルを超える下落、ドル安（円高）も進行中とあって、世界の金融マーケットに大きな影響が出ることが予想されます。今のところ大事に至っていないようですが、お年がお年だけに心配ですね。。。1日も早い回復を願っています。
2020年年末に向けて投資環境としては、当初予想されていた米国大統領選挙に加えて、新型コロナがここでも影響してくることにより、ボラティリティが高い状況がしばらく続くかと思われます。
実際に足元ではこれまで株式市場を牽引してきたハイテク企業株が利益確定売りもあって下落傾向にありますし、何かを引き金に大きなクラッシュが起こらないこと限りません。
では、そんな環境の時に、投資家は黙って見てるだけしかできないのか・・・
来週のGGM通信では、1)先行き不透明感が強い 2)お金が市場にばらまかれている 3)ボラティリティが高い 4)米国株＆米ドルが弱くなりつつある 5)VIX指数が上昇しつつある などという環境である今だからこそ開催する意義がある、そんな投資家必見のセミナーをご紹介します。
今回のセミナーは弊社主催ではないのですが、私もゲストスピーカーとしてお招きいただいていますので、是非とも25日はご都合つけてご参加ください！（Zoomでのウェビナー形式です^^）
詳細は来週のGIA通信にてお伝えしますのでお見逃しなく！
今回のGIA通信はいかがでしたか？
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。
以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう！
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