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【教育書】ブラック学級開き #11

こんにちは、GIANT KILLINGです。

ブラック学級開き

今年度が終わったばかりですが、
もうすぐ新年度が始まります。
激動の4月がやってくることにビクついています。

そこで、新年度の策略をしっかりと練るために、
中村健一先生のブラック学級開きを
まとめていきたいと思います。


本の概要

学級が1年もつかどうかは、4月にかかっています。
それくらい、学級開きからの1ヶ月は大切です。

4月に学級づくりの貯金をする。
そして、学級の状態は徐々に悪くなっていく。

『ブラック学級開き』中村健一

少し大げさのように聞こえますが、
4月に作った貯金をやりくりして、
残り11ヶ月を過ごすくらいの気合いが、
4月の1ヶ月には必要だと思っています。

最終的に、貯金はいくら残っても構いません。
借金(学級崩壊)にならないための策略です。


① 子どもたちが安心できるようにする

今どきの子どもたちは、
新しい環境に不安を抱えていることが多いです。

そのため、学級開きでは、
新しい先生・友だちと上手くやれるかという
不安を教師が払拭する必要があります。

子どもたちが安心できるようにするためには、
楽しいレクを放出し、
友だちと楽しくコミュニケーションを取ることが
1番効果的です。

一緒に楽しんだり、笑ったりすることで、
「このクラスで1年間頑張れそう。」
「面白そうな先生でよかった。」

このような思いを抱くことで、
安心して学校に通うことができるようになります。


② 0・1・3・7・30の法則

本書で1番重要なのが、この法則です。

0・1・3というのは、
0は初日までにやること
1は1日目にやること、
3は3日目までにやることという意味です。

黄金の三日間という言葉をよく聞きます。

中村健一先生は、
4月の学級開きの重要性を踏まえ、
黄金の三日間を1日目と、3日目までに分け、
加えて、最初の1週間、4月の1ヶ月間、
それぞれやることを明確に示しています。


0の時間では、ブレない軸をつくる。

しっかりと策略を考えた上で初日を迎えることで
一貫性のある指導をすることができます。

4月の年度始めはとにかく忙しいです。
会議だらけで気付いたら、
退勤時間ということもザラにあります。
余裕のある春休みに考えることがおすすめです。


1日目で、この先生でよかったと思わせる。

初日は子どもたちと過ごす時間がごく僅かです。
それでも、
今年の先生面白そうだなと思ってもらえるような
ツカミのネタを用意することが重要です。

第一印象は、良いに越したことはありません。
・明るく元気に挨拶すること。
・子どもの心を掴む、簡単な自己紹介をすること。
・名前を覚えて、子どもを褒めること。

短い時間で、このくらいできると素敵です。


3日目までに、学級の秩序をつくる。

新年度3日目までには、
学級の柱となるルールを3つ決めます。

学校生活を安心して過ごせるように、
子どもたちが成長できるように、
教師が大切にしたいことを子どもたちに伝えます。

そして、中村健一先生らしいのですが、
3日目までに、怒鳴るパフォーマンスをします。

「今年の先生は面白いけど、
 なんでもやっていいわけでなないんだ。」
「怒ると怖そう、ちゃんと厳しいんだ。」

こう思われることも大切な策略です。

子どもたちは厳しい先生が嫌いではありません。
自分がいじめられたとき、
しっかりといじめた子を叱ってくれるかどうか
守ってくれるかどうかを見ています。

新学期の子どもたちは、
どんなことにも一生懸命に取り組むので、
あまり叱る場面が見つからないかもしれません。
聞き入れのよい時期に、
しっかりと厳しい一面を見せておくことで、
学級がより安定します。

×ずっと優しかったのに、急に厳しくなった。
 →子どもにとって、これは受け入れられません。

ですが、
◎前は厳しかったけど、最近は優しくなった。
 →こちらは受け入れられます。好かれます。

若い教師は前者になってしまうことが多いです。
子どもたちの成長のため、
覚悟を決め、叱るパフォーマンスを取り入れます。


7日目までに、学校で過ごす細かい約束を決める。

朝来てから、家に帰るまでの細かい約束を
子どもたちと確認しながら、定着させます。

学校には、細かいルールがたくさんあります。
・宿題の出し方
・朝学習のやり方
・発言の仕方
・ノートの書き方
・給食、掃除のやり方
・朝の会、帰りの会のやり方
・廊下の並び方など


これらを全部決め、全員で共有します。

子どもたちが迷うことなく、
学校生活を過ごせるように示すことが大切です。


合言葉にして覚えたり、
掲示物を示したりすることで定着度が増します。


30日目までに、決めたルールを習慣にする。

最初はできていたことも、
慣れてくるとサボり始める子たちがいます。

教師は子どもたちの様子をしっかりと見て、
できていたら褒める!
できていなかったら、やり直し!!

これを徹底することが大切です。

「この先生は僕たちのことをよく見ている。」
「サボったら叱られる。」

このように子どもたちが思い込むよう、
指導していくことも大事な策略です。


ブラック教師は、
策略をもって、4月の1ヶ月間を乗り切ります。

優しいだけの先生ではなく、
厳しいけど楽しい先生、
怖いけど面白い先生であることが重要です。

特に若い先生は優しさだけでは、
お友達先生になってしまいます。

0・1・3・7・30の1ヶ月間で、
抑えるべきところを確実に抑え、
学級づくりを進めておかないと、
残りの11ヶ月、本当に苦しむことになります。


この1ヶ月は多少残業したとしても、
子どもたちが安心して過ごせるように、
死に物狂いで働く必要があるのです。


おわりに(こんな人におすすめ)

新たに始まる新学期に向けて、
『ブラック学級開き』についてまとめました。

何年経っても、4月の慌ただしさには慣れません。
そして、
新しいクラスが上手くいかなかったどうしようと
不安に思うことばかりです。

4月の失敗は、絶対に取り戻せない。

『ブラック学級開き』中村健一

この言葉を肝に銘じて、
新年度の準備を春休みから始めようと思います。


・私のように新年度が不安な先生

・経験の浅い若手の先生

このような先生に本書を読んでいだたき、
少しでも学級開き指導の
お役に立てればいいなと思っています。

中村健一先生のブラックシリーズについてだと
書きたい内容が溢れてきて、
字数が多くなってしまいます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます🙇‍♂️

以前、『ブラック学級づくり』についても
noteに記事を上げていますので、
気になった方はこちらもお読みください。

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