「ありえないデモ」の反社会的なコールについて②


この記事は↓の続編です。
よろしければ、①から合わせてご覧下さい。


本当に「ありえない」と言いたいのは、社会で普通に生きる私達の方ではないでしょうか?


それでは、2段目以降を見ていきましょう。

「性別で役割 勝手に決めるな
すきな服を着させろ」

一見真っ当なことを言っているのですが、トランスジェンダーがこれを言うことは、「性別移行をしても、移行先の性別のいい所取りをして悪い役割は引き受けるつもりはありません!」てことになりかねません。

事実、男性として社会的地位を築いてから性別移行をして「社会的地位のある女性です!」と居直るトランス女性や、妻に家事労働やケアを押し付けながら子供もほったらかして、自分は呑気に女装を楽しむだけの既婚トランス女性の存在などが観測されています。

これらの行為はもはや「男と女のいいところ取り」を超えて、「女性の権利にフリーライド」し「女性を踏みつける」行為であり、他人のことを一切考えておらず、あまりに身勝手といえます。
そしてこのようなことをして実際に社会に一定の影響力を持ってしまってるトランス女性がいる以上、「トランス特権」なんて言われても仕方がありません。

また、誰であってもどんな服を着るのももちろん自由であるべきですが、社会にはTPOがあります。社会で生きている以上、自分が周りにどう見られるかということを考えるのは大人として当然のマナーだと思います。
どう見てもガタイのよいオジサンが、派手な化粧ととても似合ってるとは思えないミニスカートを履いて「ワタシハオンナダー」なんてしていても、周りに女性として自然に受け入れてもらうのは難しいと思います。

それでも、「TPOなんて関係ない!似合ってなくても、私は好きな服を着たい!」と言うのなら批判はしませんが、その結果生じたことに対する責任も自分で負うのが社会というものです。
自身の言動によって「望みの性で見られない、社会適応ができない」ことを他人のせいにしないことです。「差別ダー!」と騒がないことです。
しかし、変わらずそのような態度であり続けるなら、社会に受け入れられるのは到底無理な話です。

また、この手のデモでは、人種差別だとか部落差別だとか、関係のない差別問題を強引にねじ込んでくることはお約束のようなものですが、だいたい自分達の差別性には向き合わず棚に上げます

「障害者差別を許さない」はもはや笑ってしまいます。少なくとも性同一性障害者を亡きものにして迫害してる人達がそれを言う権利はないと思います。
セックスワーカー差別に関してはここでは詳しく触れませんが、何が差別であるかを定義するのが非常に難しい問題であるので、また余計な対立を生むことになるのではと懸念しかありません。


そしてその次の項が本当の地獄です。

特例法を改正しろと主張しながら、そのあとに続くコールは、特例法の全否定です。

・年齢要件
・非婚要件
・子なし要件
・手術要件
・外観要件

が全部ありえないのなら、それはもはや特例法の「改正」どころではなくなります。

現行の特例法の要件を満たさないのであれば、それはゲートキーピンクではなく、ただ法の対象外なだけです。どこまでも他責思考で被害者ぶるのをやめた方がいいです。
改正なんていう建前でコーティングするのをやめて初めからストレートに言うべきです。まあ、言ってしまってますがね。

「性別変更要件粉砕 」

と…

これが彼らの本音でしょう。

でも、これ「何をしても、いかなる場合も性別変更を一切認めない」ということにも解釈できてしまうのですが、どうお考えなのでしょうか?
実際に「性別変更を一切認めない」などという差別的な主張をしている人達がいますが、そういう人達と同じ主張をしていることを自覚しているのでしょうか?小一時間問い詰めたいです。

ただ、次の「ホルモンに保険を適用しろ」という主張は同意できるものです。

しかし、脱病理化を訴えながらホルモンだけ保険適用を求めるというのは、矛盾してるように思います。
保険適用を求めるのであれば、疾患である必要があるのですが、一体どういうシステムを望んでるのでしょうか?そこが全くわかりません。少なくとも日本の医療制度では、疾患でないものは自由診療になってしまいます。

「制度を人間に合わせろ」などと言われても、私達GIDの当事者も、市井の生得的女性達も人間です。主語が大きいです。
「制度をトランスジェンダーに合わせろ」ならまだわかります。
自分達以外は人間ではないと主張していると思われても、仕方がないでしょう。

全体的にこのコールは、

自分勝手で、自己中心的で、自分のことしか考えていない


どこまでも、こういう印象を受けました…。

それでは次の記事で、まとめを書きたいと思います。


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