『江戸前の旬』という安心

昔、ラジオ番組でRHYMESTER宇多丸師匠とコンバットRECさんが『週刊漫画ゴラク』についてトークをするというのがありまして↓
(https://youtu.be/eGApJck6TmI)

その中で『漫画ゴラク』の良さはいつ出入りしても変わらない所とか入り口はこ汚いけど入るとめっちゃ安心してくつろげる。なんて仰ってまして。

その頃から結構作品を読んだりしてます。

まぁこの雑誌の不動のエースといえば間違いなく

『ミナミの帝王』と『白竜』シリーズ

ではないでしょうか?先程の話に当てはめると
萬田はんはいつ読んでも

利息はトイチでっせー
と吠え債権者を相手に立ち回っていたり

白竜さんはいつ読んでも

シノギの臭いがする

と言っては合法、非合法を問わずアウトロー殺法で渡世を渡り歩いています。

そんな中でも安定感が抜群の作品があります。その名は

『江戸前の旬』

昨年には須賀健太さん主演でドラマ化もされ、今年連載20周年を迎えたロングセラー作品です。

こちらは銀座に店を構える『柳寿司』の三代目でもある柳葉旬が寿司を握り続けるだけの話です。

作中の第一話ではまだ高校を出たばかりの旬が二代目でもある父、鱒の介に師事しながらいつもお客様ファーストの接客や握りを作りながら成長していく様を描いていました。現在では二代目でもあり父でもある鱒の介氏は引退し正式な『柳寿司三代目』として妻、藍子と弟子の和彦と共に切り盛りをしています。

初期から中期にかけては、キャラが沢山出てきます。お客様だったり関係者だったり様々ですがそのキャラ達も共に成長していく様を描いていましたがここ最近では特に目立った新キャラも出ず、本当に寿司屋の毎日を描いてる牧歌的な作品になってますが、それこそが『江戸前の旬』の魅力だと思います。

世の中は移り行き変わっていくものです。作中の中の出来事で言えば旬は結婚し子どもも授かり弟子から親方になりまた自身が弟子を取り育てる立場になりました。

またこの物語はほぼ現実とリンクしているためご存知のように築地から豊洲に市場を移したりもしています。
ネタ切れ等と言いますがこの作品においては現実での出来事がネタであり、旬の魚介類は全てその時々のネタでもあります。

またスピンオフも多く鱒の介氏の物語や北海道や回転寿司で働く女性を描いた作品もあります。

いつも行くあの寿司屋さんのお話は多分ずーっと続いていくのでしょう。こういう平和な作品があるだけでホッとしますよね?現在97巻100巻超えはもう目の前です!

で、ここからは有料部分として展開します。題して

『ザ・バトル・オブ・江戸前の旬』

平和なだけが江戸前の旬ではありません。時には血で血を洗う様な激しい寿司バトルが繰り広げられてきましたのでそちらのご紹介になります。

ここから先は

1,566字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?