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庭先で しゃがむ少女 1

俺がその子を初めて認識したのは…
大学受験に失敗して、
実家に引きこもっていた時だった。

隣の家の庭先に居たその子は、
しゃがみこんで、何かをしていた。

保育園に通うくらいの子だろうか?

肩までの少し茶色っぽい髪と日に焼けた、
その横顔は無表情で人形のようだったが、
整った目鼻立ちで、可愛らしかった…

その子は、しばらく しゃがみこんだ後
立ち上がり、振り上げた左手を
振り下ろし… その動作を繰り返していた
何をしてるんだろう?

気になった俺は、声をかけて みる事にした。

『なに し てるの?』

久しぶりに出した声は、
少し掠れて小さな声に なってしまった

聞こえ無かったのか? 彼女は振り返りもしない

『何してるの?』

もう一度、声をかけた…

彼女は振り返らないで、一言

『たたかってる』 と 呟くように言った

ん?俺の頭の中は疑問符で一杯になった

それが、隣の家の少女『あす』との
出会いだった…

『あす』五歳

我、なろう作家で草🌱

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