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ドラマ感想文「波よ聞いてくれ」第5話

「作り手のバックグラウンドが見える」という言葉に、ドラマの製作スタッフを思い浮かべてしまいました。私の早とちりです(苦笑)。

何故そんな勘違いをしてしまったかと言うと、脚本や演出されている方々の原作漫画への愛が画面から滲み出ているからです。

原作漫画をドラマの理屈にしたがってかなりアレンジしているのにも関わらず、随所に散りばめられている原作漫画のネタ。第5話だけ見ても、アナグマ泰治の「ちょっとは下心あった」というセリフや、カレー屋店長の師匠の話などのネタが、原作よりパワーアップして登場します。原作漫画8巻P159にも、芸人さんが下心を告白するシーンはあるのですが、そこに別れた恋人はいませんでした。それと城華兄も中原君に掴みかかったけど、縛られはしませんでした。

ドラマに出てくるギャグが沙村広明先生の漫画の雰囲気に似ていて、ドラマの脚本を書いた人は、『波よ聞いてくれ』だけではなく沙村先生の他の短編作品も読み込んでいるのではと疑っています。

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