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車を捨てよ、電車に乗ろう



 このツイートは2000回リツイートされています。
コメントの多くは否定的で、怒気をはらんだ語調の激しいものもありました。
なぜこのツイートは多くの人を怒らせたのか?
まず一つはいわゆる「主語のでかさ」にあります。
インフラ等の条件限定せずにツイートしたことで、車を手放すことが現実的な選択肢にならない層の地雷を踏んだわけです。
通常、リツイートされてきたツイートの前後のツイートまで把握してから意見・リツイートする人はいないので、ツイートは一人歩きします。
 当人は後に、「『車の変わりに公共交通機関を利用するって選択肢ないの?』って話で公共交通機関が無い地域の事言ってるわけじゃないって少し考えれば分かりそうなものなのに・・。スローライフってそんなに楽しい?」(原文ママ)とツイートされてますが、それを受け取る側に想像しろと言うのは無理な話です。
「パンが無ければケーキを食べればいいじゃない」「ケーキが無い家もあるんだぞ!」「ケーキが無い家の話なんかしてないんだけど」
 
Twitterは世界中に向けてご意見表明が出来る便利なツールで、リツイート機能によりカジュアルに世界中にツイートが一人歩きしたまま広がることも多いです。
そうすればクソリプも湧いてくる訳で、それが嫌なら鍵かけとけば?ということになります。
 元ツイートには決して攻撃的であったり嘲笑する雰囲気はありませんが「なんで不便だとか文句言いながら鳥取県住んでるの?せめて岡山県に住めばいいのに。(ちなみに僕は港区在住です)」に見える人がいると言うことです。
そこには明らかにマウンティングを感じるわけで、当然マウンティングに対してはマウント返し一択ですから「想像力の無いバカ」呼ばわりでマウント取り返そうとする訳です。
だんだん田舎あるある→田舎自慢になっていってるところは案外ほっこりしますね。
 人はどこに地雷を抱えているか分からないです。
会社のOLさんに「昨日庭いじってたらムカデ出て来たんだよね。気持ち悪くって。ムカデってどうやったら駆除出来ると思う?」と話しかけたらその女性はムカデを愛でて飼うムカデ好きで「ムカデは何も悪いことしないし(たまに噛むけど)、何なら花の害虫を食べてくれる益虫なのに!一生許すまじ‥づぢ!」と恨まれてるかもしれません。
何ならその女性がムカデ飼っていることを知っていても(あるいは知っているから)そういう話題をふる人もいる訳で、地雷避けは本当に難しい。
対象限定せず大きな主語で批判的な内容をツイートした以上、ある程度の批判がかえってくることは当然だし、それがダメな人はTwitter向いてないです。
電車の中で「(うちのマンションの)中国人ってめっちゃ声でかいし道路にゴミ散らかすしセミの幼虫集めて食ってるし迷惑で気持ち悪いよな!」と中国人が聞いたらどう思うかを考えないで話していたら、いきなり怒鳴りつけられても仕方ないよね、ということです。
Twitter鍵掛けずにツイートするのはそういうことです。
 この件、誰も悪くないんですよ。
TwitterはそういうSNSだと言うことでしか無いです。
撃っていいのは撃たれる覚悟があるヤツだけなのです。
撃ち抜かれても「ただの致命傷だ心配ない」メンタルの持ち主しか住まうことの許されぬ修羅の国ツイッタランド。
 何か言われた時、一晩寝てもまだそのことを忘れられない人は真面目な話Twitter向いてないです。
言った方は秒で忘れてますからね。


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