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伊予灘剛腕物語第19話『欣喜雀躍。剛腕の独擅場』






カワハギを置き竿で狙う剛腕

2023年10月半ば。
標高282.4mの伊予小富士を擁する興居島へ
釣行しました。
狙いはカワハギ。関西では「ハゲ」とも呼ばれるそうで、父もハゲているので一緒に釣行しました。類は友を呼ぶ的な?←怒られろ



オカッパリからの投げ釣りでは、竿1本手持ちによる引き釣りのほうがテンポや効率が良く、数を出せると思います。
しかし、剛腕は引き釣りが苦手なので、複数本の竿を用いた置き竿釣法で狙っています。
エサ取り名人のカワハギに喧嘩を売っているようなスタンスですが、釣果は出せます。
1釣行で平均2~5匹ぐらいですけどね(恥)
10匹も20匹も要らないんです。
(強がってて草)

置き竿のメリットって何ぞや?
そう思われる方もおられると思います。
よくよく考えるとあまり無いかも知れません。
技術の進化でタックルも軽量化されているので1日手持ちで引き釣りしても疲れにくいと思いますし、
アタリも無くエサを取られて、素バリを海底に置いていても釣れませんから、必然的に引き釣りのほうがエサを海に付けている時間が長いので釣れる可能性も上がっています。

要は自分に合った釣法で良いと思います。
カワハギは本命ですが、五目狙いで幅広く構える置き竿のほうが剛腕は得意ですかね。


仕掛けのポイント



道糸はナイロン3号でもよろし

仕掛けに剛腕的ポイントがあります。
タックルはいつもと同じPF スピンパのコンビ
道糸ナイロン5号に力糸としてナイロン8号を10~15m。オモリはL天35号。
ここまでは、しまなみや南予での大物狙いと全く同じです。

まずは自作の砂ズリ。剛腕はほぼ全ての投げ釣りでこの砂ズリを導入しています。
ナイロン10号を2本撚りにしているだけの簡単な物ですが、意外とクッション性があり、少し伸びます。
一方、引き釣りの際は伸びの少ないパラゴンを使用される方が多いですね。

その砂ズリの先にフロロハリス6号120㎝。
引き釣りでは、仕掛けの全長が短いほうがアタリが取りやすく掛けやすいので良いとされていますが、置き竿では気持ち長めの120㎝。
1ヒロになると少し長過ぎか。
潮が速い釣り場なので間を取って120㎝位が適当だと思います。(知らんけど)

剛腕は1本針が好みなので、こうなりますが、
2本針がベーシックと思われます。
針はササメの大キスSを使用。

形は普通の流線形。カレイ針に近いか。
フトコロが少し広めの太軸。
秋冬のカワハギ狙いは基本この針を使用していますが、74㎝のマダイや80㎝級のハマチもこの針で釣り上げています。  

      "虫エサに青物が来るのなぁぜなぁぜ?"

たまにあるらしいです。剛腕自身3度あります。
望外な大物も獲れてしまうことから剛腕は絶大な信頼を寄せています。
まあ、そもそもこの針のコンセプトが夜キス狙いの良型外道も獲れるように作った物なので、まあスペック通りか。

ハリス以外ナイロンラインなので、感度はビンビンではありません。
むしろ、ビヨンビヨンです。
仕掛けの投入後はドラグを緩めて待機します。
仕掛けの感度を敢えて上げないことでカワハギに吸い込ませやすくさせています。
掛ける釣りではなく、乗せる釣りになります。
もちろんエサ取り名人に簡単に素バリにされることのほうが多いですが、勢い良く吸い込んで貰い、喉へ針を掛けるイメージです。
アタリは出ないこともありますが、ドラグが出たり、道糸が垂れたりします。このような時はカワハギはほぼ針を呑んでいる状態です。
ハリスは強気のフロロ6号なのでカワハギぐらいなら切られません。(フグは瞬殺)
これらが剛腕流置き竿釣法のキモです。
カワハギにかけてキモを説明してみました。
なんちゃって。



始発の興居島フェリーに車を積載させ、興居島に上陸。
程なくして現場到着。
潮は満ち潮が良い感じに流れています。
車から飛び降り急いで準備開始。
すぐさまPF1番竿1投目を放り込みます。
エサは本虫と青虫、塩本虫を持参しています。
エサ取りが凄まじいと予想し、エサ取りに多少強い塩本虫を導入しています。
次にPF2番竿を第1投。
投げた瞬間、竿先に異変。
なんと、トップガイドが抜けて仕掛けと共に海中へ。
慌てて回収します。万が一、根掛かりしてラインブレイクしたらトップガイドも紛失です。
何とか回収成功。

これにより、2番竿は途中交代。
仕掛けはそのまま3番竿に移植。
PF3番竿、Let's Fire!
続いて4番も投入。
PF1番に生本虫。3番に青虫。4番に塩本虫。
を付けています。

竿を4本出す予定でしたが、トラブルにより3本体制になりました。






大連荘


ここからはダイジェストになります。
なんせよく釣れたので、、、


いきなり1投目に26㎝
エサは生本虫



続いて塩本虫に26㎝



生本虫で25㎝



生本虫でチダイ(ハナダイ)32㎝



青虫に25㎝



今回の最小24㎝。
エサは生本虫



これも生本虫で24㎝



これまた24㎝
塩本虫で


満潮を経て引き潮になっても釣れ続いていましたが、正午を過ぎてアタリが遠のいた為、移動。

移動先1投目。生本虫にいきなりヒット。

29㎝。


極めつけはこの日のビッグワン。
良く引きました。肝パンの良型でした。


全て剛腕の釣果です。
父はノーフィッシュ。坊主です。ハゲが坊主喰らっていては目も当てられません。
ノーフィッシュとは言え、ベラやトラハゼは釣っていました。本命を釣っていないのでノーフィッシュです。

塩本虫でも釣れましたが、やはり生本虫のほうが良く釣れました。
生には敵いませんね。
そう言いながらこの日も余った生本虫を塩漬けにしていくのでした。










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