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いきつくところは人

「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇(かたき)は敵なり」この和歌は戦国武将の武田信玄が詠んだ句ですが、武田信玄と言う武将がどれだけ人情味のある人だったかが伺える和歌だと思うのです。
歴史で学ぶ信玄公は、実の父(信虎)を甲斐国から駿河へ追放したという親不孝者というようなレッテルが貼られていますが、そこには、飢饉、災害、疫病、物価暴騰が背景にあったとされています。年老いた実父を隣の県に追いやってしまうという荒っぽい手法は、国守たる者の甲斐国を守るための究極の策だったのかもしれませんね。実の父を県外に追いやる=県民から支持される。
これは持論ですので、根拠はありません。信玄公なら、本当に憎かったら追いやるだけでは済まなかったはずですので、情に厚い信玄が父親に取り計らった策略なのではと思うのです。

わたしも、かつて、社会教育施設で働いていた時、リーダーを任されていた時がありました。後輩の教育、シフトの割り振り、接客トラブル対応など、しかし、一番大事なことは人との繋がりなんですよね。後輩を一人前に育てていく上で大切にしていたことは、個性を見抜いていい部分を引き出してあげること、自信をつけさせてあげること、苦手な部分は皆んなでフォローし合い、失敗しても一人だけが責任を負うことなく、負の気持ちを家に持ち帰らせない、そんなことを念頭に置いて教育を行っていました。しかし、それができてもやはり、人間関係が上手くいかないと仕事も回らないし、充実度も上がってこないんですよね。そんな時は、時間を割いて困っていることを聞いたり、仕事以外のことも相談に乗ってあげていました。
今でも、当時の仲間たちとは交流もありますが、とても楽しく充実していた職場でもあります。

結局、行き着くところは人と人との繋がりが良好かどうかなんです。持論ですが。
明日もいい日になりますように。


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