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中学生の「反復練習」で感じること

「どうやって勉強したら成績が上がりますか?」
「何時間勉強したらいいですか?」

と(主に中学生やその親に)よく聞かれます。
いろいろと返事をするのですが、本音は「わかりません」ですね。

人の頭の中はわかりません。
同じ1時間勉強するにしても、集中してやるか、そうでないかで違います。
人が違えば1時間でやれる量も違います。
そういうことを考えていくと、とても答えを出せるものではありません。

みんな考えることが嫌なんですかね。

勉強なんてシンプルに、「できるようになるまで何度も反復練習する」をしていけばできるようになります。

問題集を1ページやって答え合わせ。
間違っていたら解説を読む。教科書で調べる。覚える。
わからなかったら先生に質問。
間違えた問題をやり直し。
ほとんど正解できるようになったら先に進み、数ページ進めたところで間違えた問題だけもう一度やり直し。

こういった具合でしょうか。
勉強のやり方を聞かれればこう答えますが、基本的には反復練習ができさえしていればOKです。

反復練習をちゃんとやれている中学生は、一部の成績優秀者のみ。
高校生でも結構やれない生徒がいます。

できる生徒とできない生徒を見ていると、まず確認能力に大きな差があります。

できる生徒はいい意味で自分の能力を疑っており、正解できるか、間違えた問題をきちんと解き直し、できるようになったか確認することを怠りません。
数学だったらきちんと計算できるかノートに書いて確かめます。
漢字や英単語、理社の重要語句なんかもそうですね。
わざわざ書くまでもない問題の場合も、確認が正確です。
きっと頭の中で「(1)答えはこれかな?よし、正解。じゃあ(5)の問題はこれ。よし、合っていた」ということをやっているんじゃないかと思います。

一方でできない生徒は、解答を見た段階で安心し、できるようになったと思い込んで先に進みます。

学力は遺伝なのか、そうでないのかって、気になるところですよね。
そこでこの「超一流になるのは才能か努力か?」を読んでみました。

この本には、一流と言われる人は「限界的練習」という

  1. はっきりと定義された具体的目標がある

  2. 集中して行う

  3. フィードバックが不可欠

  4. 居心地の良い領域(コンフォートゾーン)から飛び出すことが必要

といった条件を満たした練習をしていると書かれています。

中学生の勉強は、超一流になるための練習なんかではありませんが、成績優秀な生徒の勉強に通じるものがあるなと、読んでいて感じました。

間違っていたら解説を読む。教科書で調べる。覚える。
わからなかったら先生に質問。
間違えた問題をやり直し。
ほとんど正解できるようになったら先に進み、数ページ進めたところで間違えた問題だけもう一度やり直し。

先程書いた成績優秀な生徒の勉強、「限界的練習」に通じるものがあります。
「できるまで何度も反復練習」というのは、練習の目標を「全問正解」としているわけです。

たとえ中学生であっても、成果を出している人は理にかなったことをやっているのだなと感じています。

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