「我らハンディキャッパーズ探偵社」企画書

キャッチコピー:障がいは不便でも不幸でもありません、歴とした才能です!

あらすじ:至って平凡な大学生である主人公のヒロシが就職した場所は、表向きは障がいを持つ利用者に仕事を提供し、成果に応じて賃金を払う就労支援の事業所だったが、裏の顔は何でもありの凄腕探偵社だった⁈ひょんなことから事件に巻き込まれてしまったヒロシは事業所の所長であるミッチーさんこと道子さんと並外れた聴覚能力を持つ利用者の一条さんに助けられ、事業所の裏の顔を知ってしまった。多種多様な依頼が舞い込む中、凄腕の利用者達による各々のスペシャルな能力により、依頼をあっという間にこなしていく。こんな、とんでもない事業所で果たしてヒロシは一人前の支援員兼探偵補助員になんてなれるのだろうか。

第1話のストーリー: 大学生のヒロシは就活連敗中であった。もう後がない状況で興味も特別無かった障がい福祉事業所の支援員の応募を見て面接を受けた。事業所名は「スマイル」。そこは障がいを持つ利用者に仕事を提供し、成果に応じて賃金を払う就労支援事業所であった。所長の道子は、障がい者には無限の可能性があるというのが信念で、利用者と共に作業場内で一生懸命働いていた。所長は女性ながら男性顔負けの逞しい体格をしており、バイタリティに溢れ、皆を引っ張る存在として輝いていた。そんな所長や利用者の働きぶりに感銘を受けたヒロシはここで働くことを決意する。
ある日、ヒロシが休日に街を歩いていると、怖いお兄さんとぶつかり、持っていたスマホを破損させてしまう。謝るヒロシだったが、慰謝料と弁償代として100万を請求されてしまう。パニックに陥るヒロシであったが、そんな中で所長と視覚障がいを持つ利用者の一条さんが現れた。「そのスマホ、元々壊れてたんじゃないかい?」一条さんは視覚障がいはあるが、その分聴力が人並み外れており、落ちた衝撃音と損傷具合が釣り合っておらず、ヒロシのせいで壊れた訳では無いことを淡々と指摘した。「そんなこと証明できないだろ」。「他にも壊れたスマホを持ってるんじゃないかしら?」と一条さん。上着のポケットから複数の壊れたスマホが動く音を感じとったらしい。図星の表情のお兄さん。すぐさま所長が力ずくで上着を奪う。すると壊れたスマホが複数出てきた。所長が「もう観念しな。」と言うと、最後は暴力に打って出るお兄さん。しかし所長は逆に柔道の技を使って返り討ちにする。すぐに警察に連絡し、連行されていった。すると周囲にいた人々が「ありがとう」と所長と一条さんに近寄ってきた。訳が分からないヒロシであったが、2人の活躍により事なきを得た。
そして後日、ヒロシは所長から呼び出された。ここは支援事業所だけじゃなく、探偵業もやってることを伝えられる。そしてヒロシは『ハンディキャッパーズ探偵社』と書かれた名刺を渡された。あの日は当たり屋の調査依頼が入っていて、被害者が多数いたため、2人が出動したらしい。ヒロシは探偵の補助員としても働いてほしいと打診を受ける。「わかりました。所長」。「探偵の時はBOSSと呼びな!」。ひょんなことから事業所の裏の顔を知ってしまい、困惑しながらも支援員兼探偵社の補助員として働くのであった。

第2話以降のストーリー: ミッチーさんこと道子所長率いる凄腕の障がい者施設の利用者軍団(ハンディキャッパーズ)が、街の様々な問題を探偵社として依頼を受けながら解決していく日常コメディ物。基本的には道子さんの裏の顔を知る人物達から仕事の依頼が入り、その仕事に適したメンバーの利用者を連れて、仕事に取り掛かる。主人公のヒロシは、その利用者の補助員としてサポートしながら最大限の能力が発揮できるよう日々悪戦苦闘しながらも支援していく。依頼は、ご近所さんにお願いされるような簡易な物(買い物や庭の掃除、子供の勉強を見る)等から浮気調査や情報調達等の所謂探偵業のような物を全般的に広く扱う。最終的には、私利私欲による福祉事業所の立ち退きや閉所を迫る悪徳政治家の闇を暴き、無事に今まで通りの営業を続けられるよう闘う展開を想定。今までの依頼者達の協力を得ながら悪徳政治家の悪だくみを暴いて勝利するという流れ。

主要人物の設定として、所長の道子さんは身体がマッチョで、体力お化け。空手と柔道の有段者。バイタリティに溢れていて周囲を引っ張る存在で、そんな姿勢を利用者は尊敬している。知的障害を持つ息子さんがおり、それがきっかけで障がい福祉の世界に飛び込んだ。

ハンディキャッパーズのメンバーの利用者はそれぞれの名前と数字が連動しており、裏の仕事の際はコードネームで呼び合う(道子はBOSS、一条さんは001、二宮さんは002等)。メインの利用者の能力として、一条さんは視覚障がいがあるが、聴覚が並外れている。利用者の中で1番の常識人。二宮さんは精神障がいがあるが、動植物と会話することができる。幼児とも意思疎通が可能。その代わり大人とはコミュニケーションを上手く取れない。三上さんは右手が欠損し、義手を使用しているが、道具や機械を使用する細かい作業を得意とする。パソコン操作の類いのスペシャリスト。

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