○○さん！
今日ね、新しいコが入ったんですよー💖
すっごくキレイなコがいっぱい入りましたので
お店に来てくださいね～！

△△さん～
この間キレイなコがいたら教えてって
おっしゃってたじゃないですか～！
入ったんですよ！キレイなコが！
絶対△△さんお好きなタイプですよー！
いらしてくださいね。

真珠専門問屋で…
上司が入札会でドカーンと真珠を仕入れたので
ひたすらサイズを測ったり、POSシステムで管理していたので
その番号を書いたり、店頭に並べる準備をしておりました。
それが終わって、さぁ今日から店頭に出るぞ！というタイミングで
自分の担当のお客様にガンガン営業の電話をかける先輩方。

それを横で聞いていると、えっと…ここってなんの店なんだっけ？
という気持ちになる(笑)
うちの店の伝統なのか？
真珠のことを「コ」って呼ぶ。
こっちのコ　と　あっちのコ　みたいに。

入社当時、全然その　コ　という言い方に慣れなくて
珠（たま）と言ってましたが、そのうちだんだん違和感がなくなり
いつの間にか私も　コ　と呼んでました～

わぁぁ～キレイなコ！　みたいに。

なので冒頭のような会話になるわけです。
ほんと、何の店？ですわ。

真珠問屋なので、お客様は宝飾店様。
あとはデパートの宝飾部門や
催事の会社など。
そういった取引先は、大量に購入してくださるので
問屋としてはありがたい存在です。
いいコが入れば、一番最初に連絡するわけです。

あとは、事前にこういったものがほしい、と上司を交えて
話している時もあります。

今度催事用に上代で３０万くらいのアコヤ連がほしいんだけど、
7-7.5㎜くらいの無調色で…
などのように。

黒蝶のピーコック、ペアで13㎜アップで…

白蝶の15㎜以上の綺麗な珠がほしい…

とかね。

そーゆーのを上司はしっかり仕入れてきて、
その会社に売るのです。

またこれはご存じない方が多いと思いますが…
問屋間でも取引があります。
うちの店に他の真珠問屋が仕入れに来てました。
もちろん店頭で…というわけにはいかないので…

〇〇真珠さんに△△真珠さんが仕入れに来ていた！
なんて、ちょっと…ね…

事務所で電卓片手に上司とやりとりしていましたよ。

面白いですよね～
真珠問屋に勤める前はグラフィックデザインをしていたので
こういった宝飾業界の横のつながりが興味深かったです。