現実は何処までも残酷で、清々しいほど正直。

 まるで悪い夢を見ているんじゃないか、悪夢のような現実からいつになったら醒めるんだか……。相変わらず今日もごみみたいな生き方だった。何年か前から真剣に音楽と向き合うことをやめてから、脳内の音楽の基準が驚くほど低レベルになった。そのせいか、みんながいいと言うものをいいと感じずに、みんなが見向きもしないものをいいと感じるようになった。まるで腐った食べ物を美味しいと言って食べ続けている奇人みたい。

 自分が狂ってるってことに気づいてから音楽理論を学ぶようになった。ちなみに今日は減5度についてやった。次の曲ではしっかり生かそうと思う。そんな時でも心の中の自分は常にそんな現実逃避せずに外に出て人の輪に入れって言ってる。わかってる。それが正しいことくらい。人の輪に入ってたくさんの経験をして心を養って作った音楽が人の心を掴むことくらい……。どうしてこんなふうに俺は生きることしかできないんだ。

 今この瞬間も器用な人たちは彼氏、彼女たちと充実した瞬間を送っているんだろうな…でも、全ては自業自得、必然な幸福。自分が変わらないと世界は永遠に変わらない。だから絶対に変える、変えたい、こんな底辺、人の形をした獣はもういや。


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