クロスシートが快適すぎた

これは私が旅行で関西に行った時の話。

私は関東に住んでいる大学生。
普段の通学は関東でお馴染みの客が詰め詰めに入るロングシートと呼ばれる列車に乗って大学まで通っている。
私はやや金欠気味だった為、京都大阪を観光するのに新幹線という課金制度を使わず、無課金制度を使って鈍行列車で京都大阪まではるばる9時間かけて向かった。

そこで感じたのがロングシートとクロスシートの快適さだ。

私は普段鉄道というものにはあまりよく分からない者で電車と聞いたらよく関東で走っている山手線などをイメージしていた。しかし、今回鈍行列車で関西まで行ったことで鉄道の見方が変わった。

私が移動したルートは小田急線の始発列車を使って藤沢まで各駅停車で移動し、そこから東海道線普通沼津行きに乗車。ここまでは自分の知っているよくある首都圏の鉄道である。とりあえず終点の沼津まで行き下車し、沼津から京都までの長距離切符を買った。学生にはそこそこの値段だった。沼津から京都までの長い普通列車の旅が始まった。沼津から乗ったのは静岡行き。乗車した列車の車内はロングシートと呼ばれるもので、乗車率も高かった為、満席で立ち客もちらほら見られた。私はなんとか座ることができた。静岡まで約1時間。景色も住宅街で変化がなく座席は詰め詰め。座っていても左右の間隔が全くなかったので動くことができなかった。かなりきつかった。静岡に着くと対面乗り換えで浜松行きに乗車。さっき乗っていた列車の乗客が一斉に乗り移った。車内を見渡すと先程の乗客で同じ顔ばかりであった。そのまま静岡の中心地を走り抜け終点の浜松へ到着。沼津からここまでほぼ全員同じ乗客であった。ここで特別快速大垣行きという速そうな列車に乗り換え。この列車は関東では珍しいクロスシートで、なんと浜松から岐阜県の大垣市まで行く列車だった。周りの人達はドアが開くと同時に一斉に走り出した。最初はなぜそんなに必死なのか分からなかったが、今考えてみるとクロスシートに座りたかったんだなと考える。名古屋でどっと人が降りたので私もクロスシートに座ることができた。座った瞬間、疲れが一瞬にして吹き飛ぶくらいの快適さを感じた。列車の進行方向に向いている為、景色もよく見え、乗り心地もがらりと変わった。これだ!と思わず感動してしまった。大垣から米原までも同じ列車に乗り換え、米原に到着。米原からはJR西日本に変わり、列車も見たことのない車両だった。車内はもちろんクロスシート。そして乗車した列車は新快速と呼ばれる速達便で、姫路行きだっだ。まず岐阜から兵庫まで一本で行けることに感動した。クロスシートなのでもちろん快適。席に座って軽食をつまむこともできる。関東のロングシートで軽食を取る人なんで見かけなかったが、私の隣に座っていた人や周りでもちらほら食べている人がいた。その点にも感動した。新快速なだけであってとても早い。米原から京都まで約1時間ほどで到着した。クロスシートであった為、疲れもなく快適に移動できた。まるで関東の特急列車に乗っているかのようだったが、特別な料金は不要。京都で下車し観光をした。その後大阪に行くためにまた、新快速に乗って大阪まで向かった。その間、列車は速度を落とさずひたすら高速で走り抜けた。京都から大阪までわずか30分程で結んだ。後半、圧倒的クロスシートのおかげで非常に快適な旅だった。関東のロングシートが嫌いになりそうなくらい魅力的だった。

結論。関東の電車もクロスシートを導入するべき。
まぁ、人の量が違いすぎて逆に混雑してしまうのかなと思ったが、せめて、、データイムに走る長距離列車はクロスシートにしてほしい。学生の切実な願いだ。

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