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【POEM】

【 Kの昇天 】

 沈静化した春の獄の中
 彷徨う虚人(ひと)は狂気の如く
 自ずと閉ざす 秘めた欲望
 季節 彩る煌は無窮

 耳を塞げば音は高鳴り
 軌道逸れた自ら
 求め集めた結晶の美に
 鬼子も笑う我を

 反転して続く命
 音なき世界へ

 死の瀬 Kの昇天
 死を視 Kの昇天

  《 月の始め出でたるが如く 花の始め咲けるが如く 》

 情緒欠如の決別の街
 理想と感情 相違退化
 享楽にくれた日々を今 噛み締め
 佳境 過ぎ去る日々は不全

 内包する一条の闇
 鬼道 歩めば自ら
 黙殺された夢と共に
 宝剣の刃も絶やす

 百千万億 いにしえを視
 楊貴妃を思えば

 死の瀬 Kの昇天
    死を視 Kの昇天

 《 月は沈み夜が明けるが如く 花は枯れて季節変わりゆくが如く 》

 死の瀬 Kの昇天
 死を視 Kの昇天

 死の弥 Kの昇天
 死の美 Kの昇天

 It was a freezing such and silent night
    In winter standing there is 《 K 》

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