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【POEM】

【 届く祈り届かぬ願い 】

 遙かなたの星 その光を浴び
 愛した人は今 翳り虚ろになった

 過去は胸に刺さり 時の流れを断つ
 既に愛は薄れ月に照らされている

 そこに広がる空白という名の別れ
 ある日の面影と傷ついたあなただけ

 空は映えて閉ざした影
 空へ飛翔 鳥たちの群れ

 春の光が散る その光を見て
 愛した人の声 微かに消えていく

 薫る肌に刺さる黒い棘が疼く
 既に姿 薄れ愛は粉々になる

 そこへ沈んだ空虚に染まる命
 あの日の失望と傷ついた私だけ

 海は蒼く戸惑う影
 海を泳ぐ魚の群れ

 空は孤高 届くは祈り
 空に触れる 届くは願い

 海は凍り届かぬ祈り
 海は深く届かぬ願い

    NO PAIN  NO GAIN

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