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共働きは不登校の原因になるのか?

そろそろ春休みも終わり近隣の学校でも入学式に参加するご家族の姿が見られるようになりました。
共働きか否かを問わず、お子さんが新しい環境になじんでスムーズに通学できるかというのは子育て世帯にとっても一番心配なところです。
少し前ですが気がかりな記事として、小中学生の不登校数が過去最多の30万人近くとなっており、その半数以上の理由が「無気力、不安」というのがありました。

不登校の理由の最多が「友人関係」ではなく「無気力・不安」ということに驚きました。もう20代になった二人の子育てをしてきた肌感覚としては、不登校のご家庭も少なからず遭遇してきましたが、おそらく一番の理由は「友人や教師との関係」というケースが一番多かったからです。

この統計にまつわる情報をたどっていくと、原因として昨今の共働き世帯の増加があるとの専門家の見解が見られます。
親がお金のために忙しく働いている家庭では、子どもが自分を大切に思えなくなることがあり、親が子どもに注意を向けられないと、子どもはひとりぼっちだと感じて無気力や不安につながるというものです。
私自身、妊娠した折には家族からの「共働きだと将来不登校や問題児になるから」という意見で社会復帰を断念したという経緯がありますが、今子育てをほぼ終えて、共働きで不登校になってしまったご家庭も少なからず遭遇してきましたが、ほかのきょうだいは登校できているケースも多々ありますし、「共働きである」ことが直接不登校の理由になるわけではないと感じています。

どちらかといえば、親の就労よりもスマホやゲーム、塾通いなど様々な理由で睡眠不足が続くと、体内時計が乱れ自律神経や脳機能の低下、無気力などが生じる。その結果、本来の力を発揮できず、自信喪失や人間関係の悪化など、睡眠不足が不登校に陥る原因を招くというのが有力のように感じます。遅くまで学童保育にいるような場合は、帰宅後の宿題、食事や入浴…といったスケジュールをこなすと夜が遅くなり睡眠不足が蓄積してしまうお子さんが珍しくありません。その結果として「共働き世帯の不登校率が高い」ということにつながるのは想像に難くありませんが、共働き自体が直接の要因ということではないでしょう。

大人でも睡眠不足が続くとイライラして物事がうまくいかないことがありますね。お子さんの環境が変わった後は心身に大きな負荷がかかっていると思いますので、特に休日はなるべく余裕をもって過ごしていただくのがよさそうです。
そしてやはり小1の壁というのか、周りの会計士の女性でもこの時期や子どもが小学生の間に働き方を見直したという方が多いです。逆にこの時期、祖父母のフルサポートを得るなどしてそれまでと同じ働き方で頑張れてしまった方ほど、子育てが落ち着いたと思ったときにはもう50代になっていて、その頃にはキャリアチェンジも難しくなってしまい不本意であっても定年まで同じ会社で働くしか選択肢がない・・・という方もが多いです。

きっかけが小1の壁であったとしても、早い段階でキャリアを見直すことは長期的にみてネガティブな選択ではないと思っています。

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