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軽井沢シンドローム

この作品が好きな人は、「その世界が好きな人」か「作者のマニア」か、たぶん二者択一になるのだろう。そして必殺シリーズのように初期の絵柄に作者の味を感じるか、後半の洗練されたその後の「たがみ」タッチに慣れているか、これも大別できる。
好きすぎる人の多くは、作者マニアで、かつ前半の作風が好きな人だろう。それでもすべてを否定しないところが、たがみよしひさファンの優しい処だろう。

前半から中盤くらいの絵柄でデザインを起こしてアニメ化されたことがありました。OVAですが。西久保瑞穂監督作品だったかな。使用されている歌は素朴で、この世界にマッチしていて好きでした。

VHSとLDの時代のことですわね。地上波では観られませんでした。

こないだYouTubeで、クオリティ高く映像を作っていたものがあった。オフィシャルじゃないのにこのクオリティ。もう、プロと素人の境界線がないのだな、小説もアニメも。

正直、いま観たいクオリティですが、時代おくれの作品だよな……。

80年代初頭だからの世界であり、令和の若者ウケするか謎なんだけど、懐かしく思い出せた。

軽井沢シンドロームの世界観は、その後のたがみの作品に紛れ込んだ。
「Nervous breakdow」では軽井沢回に、その後のちょいあとキャラがゲスト出演した。耕平ちゃんはストレートヘアーになってた。

純粋続編になった「軽井沢シンドロームSPROUT」は本当に必要だったのか分からない次世代作品。完結のような、未完結のような。終わりがすっきりしない。
最初の軽シンは小学館、初期のビッグコミックスピリッツで連載。「めぞん一刻」の時代だよね。あとのは秋田書店。なんだか週刊チャンピオンもヤング系も迷走していた頃で、暴力とエロがあればいいだろう雑誌に連載されていた気がする。当然、作風も注文通りになるんだろう。

やはり、たがみ好きな人にとって、今も応援できる幻影は「軽シン」とか「うるふ」の時代に引きずられているのかなあ……。
「精霊紀行」の古い絵柄が私は好きだ!
あくまでも私見です。