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まだ観ていない 永井豪記念館

行ってみたい場所があった。
まだ、行ったことのない場所だった。
過去系の言葉をつぶやくときは、いつも、とつぜんだ。

永井豪記念館

2024年元旦。
夢のように記念館は燃えて消えたニュースに、落胆を隠せない。

1970年代、世の大人は、作品世界についていけず悪書のレッテルでごまかした。しかし、世の子供は大人の言葉に騙されず支持した。

アニメになったもので、成功した作品は多い。しかしそれは、東映動画というアニメ会社の傑作であって、永井豪氏の傑作とは違うと思っていた。

原作が再評価されたデビルマン。その後、アニメになっても実写になっても
決して原作の世界やスケールやテンポや、確かに存在する息吹と湿り気を
今なお超えることは出来なかった!
重い作品と、軽妙なエロの作風は唯一である

東映動画の作品は、
どこまで行っても永井の世界に似せたところで東映の作品でしかない。

サイボーグ009vsデビルマン

そして手塚先生になれなかった永井豪は
手塚作品とのコラボを果たすことが出来た。
アニメとは違う趣きを称えて。

当然、アニメ化はされていない。

ところで
永井豪作品で、夢酔作品に多大なる影響を与えた作品がある。

「手天童子」だ

鬼に悩まされ魘されて出来上がった作品というが、
似たような経験は夢酔にもある。やはり、鬼だ。
最後は見たこともない文字がズラズラとエンドレスでワープロ(当時は文豪miniだった)に浮かび上がり、止められず強制的にスイッチを切ったら、フロッピーもろとも一切の作品が消滅してしまった。
不可思議なことだが、「手天童子」制作秘話で、得心できた。
鬼を素材に用いるのは、生半可な覚悟ではいけないということなのだ。

そういう意味でいえば、永井豪先生は単純に性教育漫画家ではなく、
もっと深いところを教えてくれた魂のクリエイターと云ってよい。


でも、不死鳥のように、きっと蘇る。
街も、人も、記念館も、輪島は再起できる。
そう信じたい。
そのために応援していこう。

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