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メンバーに遠慮がちなリーダーが、自己主張する3つのポイント

リーダーの最大の仕事は、メンバーに仕事をしてもらうこと、と言っても過言ではありませんよね。

仕事をしてもらうためには、メンバーに明確に要求を伝える必要があります。しかし、リーダーの自己主張力が不足していると、チームの方向性や意思決定が曖昧になったり、メンバーとのコミュニケーションが円滑に行えなくなったりする可能性があります。

例えば、意見や要望をはっきりと伝えられない、
メンバーとの対立や摩擦を避けようとするため遠慮してしまう、
フィードバックや指示を適切に行えない、
緊張や不安から意見することをさける傾向がある、などなど

中でも最近は、離職防止やパワハラ対策などで、メンバーと良好な関係を築くことを優先しすぎて自己主張が弱くなってしまうことも少なくありません。

そこで今回は、適切に自己主張しながらメンバーと良好な関係を保つにはどのようにすれば良いか考えてみましょう。


共感しすぎてしまう

リーダーがメンバーとの関係を重視しすぎると、メンバーの状況や言い分に共感しすぎてしまい、意見や要望をはっきりと伝えることが難しくなる場合があります。この結果、遠慮がちになり、自分の意見を主張することを避けてしまうことがあります。

このような状況になりやすい場合、その人に頼むかどうかは別にしても、どんな仕事があって何をしないといけないのか、この仕事をお願いしようと思っていた、ということをいったん話題に出してみましょう。

それを聞いて、メンバーがどういう発言をするか、できないというか、できる方法を一緒に考えてくれるか、できるだけ協力してくれるか、まずは言ってみないとわかりません。

自己主張力とは、指示することそのものというよりも、相談したり、交渉したりするところに発揮されます。

たとえ断られたとしても、いったん話題に出す、ということを繰り返していると、意見や要望を伝えるのが苦手ということは克服され、自己主張力はついてきます。

リーダーがメンバーに共感することはとても重要ですので、気持ちのうえでは十分に共感てください。そして、共感したうえで、相手を信頼してリーダーとしての要求を話題にして、相談したり交渉したりしてみてください。


摩擦や対立をさけたい

リーダーがメンバーとの対立や摩擦をさけようとしすぎると、積極的に発言できなくなる傾向があります。例えば、重要な意見やフィードバックが必要な場面で遠慮してしまい、問題をさけてしまいがちです。

この場合、言い方、伝え方に気をつけると、対立や摩擦はおこりにくくなります。だれだって、反対意見や指摘には身構えます。そして警戒体制に入ります。これを和らげるように伝えましょう。

まずは、反対意見や指摘をする前に、よいと思えることや共感できるところ、価値があるなーと思えるところ、さらに、相手の貢献や努力を認めていることを伝えましょう。

相手の立場や意見に共感し理解をしめすとさらに警戒心が和らぎます。

また、自分だけが正しいという主張にならないように、相手の意見も取り入れながら協力的な態度を示しましょう。

自己主張力は、強く一方的に言うことではなく、相手に受け入れてもらいやすいように伝えることが大切です。


雰囲気を壊したくない

メンバーとの良好な関係を保とうと思うと、リーダーが自分の意見や価値観を後回しにしてしまうことがあります。このような場合、リーダーが本来伝えるべきメッセージや方針が曖昧になり、チーム全体の方向性がわからなくなってしまうことがあります。また、リーダー自身の負担が大きくなります。

雰囲気がよくても指示が明確でない場合、メンバー間での役割が曖昧になってしまって混乱したり、やってほしいことがよく伝わっていないため、後になって終わっていない仕事があったりすることは少なくありません。

結局はチーム全体に悪い影響をおよぼしてしまう可能性があります。リーダーは、良好な関係を築くことと同じくらい、メンバーを引っ張っていくことが重要です。

リーダーが目的に集中して指示出ししてくれた方が、メンバーは動きやすいということはよくあります。指示を遠慮してリーダーに仕事が溜まってしまうと、メンバーはチームに貢献しているという充実感が薄れてしまう可能性もあります。

明確にやってほしいことを伝えることで、メンバーひとりひとりがチームに貢献できていると思えます。自己重要感が高まり仕事のやりがいに繋がります。


まとめ;

自己主張力を保ちつつ、メンバーとの良好な関係をきずくために、3つのことについてお話しました。

・要求はいったん伝えてみる
・相手を最大限に尊重した伝え方をする
・雰囲気を重視しすぎず明確に伝える

できそうなことがあれば、よかったら試してみてくださいね。
メンバーと信頼できるよい関係をきずきながら、チーム全体のパフォーマンス向上につなげましょう!


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